好きをシゴトに! その他の業界

ガクセイ基地OB訪問!フォトグラファー瀬野芙美香

大学生の時に気がついた「写真が好き」という気持ちを追い続け、瀬野さんは現在プロのフォトグラファーとしてお仕事をされています。ガクセイ基地の理念である「”好き”を仕事にする」を実現させた先輩にその経緯を伺いました!

 

瀬野芙美香(せのふみか)さん
法政大学卒業後、日本写真芸術専門学校に入学。スリランカの人々とその暮らし、自然の美しさを撮影している。専門学生時代に、カメラマンとしてガクセイ基地の取材に同行していた。
>ポートフォリオサイト

 

―今日はよろしくお願いします。早速ですが、現在のお仕事内容を教えてください。

今はフリーのカメラマンとして活動しています。仕事のマッチングサービス等を使って、新規のお客さんや継続して依頼してくれるお客さんと出会い、お仕事を受けることが多いです。カメラマンを抱える写真事務所などから声をかけてもらうこともあります。

 

 

―カメラを始めたのはいつですか?

大体中学生くらいです。最初からいいカメラを使っていたわけではなく、家にあったコンパクトデジタルカメラや携帯電話のカメラなど身近にある機材で撮影していました。
一眼レフを買って本格的に写真を撮り始めたのは、大学生になってからです。

 

―そのころからプロのフォトグラファーを目指していたのですか?

いいえ!実はプロになる気はありませんでした!

大学受験の時に、一瞬だけ写真の勉強ができる学校を受験することも考えたんですけど、その時はカメラマンになんかなれるわけがないと思っていて、そんな夢みたいな理由で進路を決めたらダメだなと思って、法政大学の人間環境学部に進学しました。

 

―大学は全然カメラに関係ないのですね…!そこから改めてカメラマンを目指したきっかけは?

カメラマンになろうと思ったきっかけは就活でした。私はやりたいことや、どうしても入社したいという企業がなかったので、とにかく手当たり次第に入社試験を受けていました。でも、ちょうど就職氷河期の真っ最中だったので、入社試験に落ちるのが当たり前みたいな雰囲気だったんですよ。だからたくさんの入社試験で落ちても、「悔しい」みたいな気持ちは全くありませんでした。

そんな中で、子どもを撮影するカメラマンを募集していた企業を見つけて試験を受けたんですよ。結局その会社も落ちたのですが、初めて「悔しい」って思ったんです。そこで、自分はカメラと写真がとても好きだということに改めて気づき、そしてその「好き」を仕事にしたいと思いました。家族も応援してくれ、大学卒業後にカメラの専門学校に入学しました。

 

―専門学校に通うだけでは写真を撮ることを仕事にできないと思うのですが、どのようにしてフォトグラファーという職に就いたのですか?

専門学校の先生のアシスタントをするところから始めました。その活動と並行して、先生から仕事を譲り受けることで、少しずつプロとして写真を撮ることが増えていきました。あとは、アルバイトのような形でしたが、週末にウェディングの撮影をしたり、飲食店のウェブ媒体用の写真を撮るために1日に3店舗以上あちこち回ったりと、とにかく場数を踏みました。専門学校の同期の中では、私のような経緯でフォトグラファーになるのは割と珍しく、撮影スタジオや、出版社で写真を撮る仕事をしてから独立する人が多かったです。

 

Photo by Fumika Seno

 

―「プロ」の定義は人それぞれだと思いますが、ご自身で自分は「プロの」カメラマンだ、と名乗れるのはいつからだと考えますか?

どんなに経験が浅かったとしても、お金をもらって写真を撮る以上は責任が発生するので、自信の有無関係なくプロとして現場に立つべきだと思います。専門学校時代の先生からも、「お客さんからはこのカメラマンが何年のキャリアを持って現場に出てきているのかなんて分からなんだから、自信を持ってやりなさい」と教えてもらいました。経験を重ねていけば自信は少しずつ出てくると思います。

 

―カメラマンを目指す大学生にアドバイスはありますか?

今はSNSがあるから、自分が撮った写真を発表する場が昔よりも多くなっています。SNSを通してカメラマンのキャリアをスタートさせる人もいるそうです。写真がより身近になった今だからこそ、大切なのは写真を撮り続けて誰かに見せる。そしてちゃんとした意見をもらって、それを自分なりに消化してどんどん改善していくのが大事です。これはカメラマンになる前も、なった後も大切なことだと思います。

 

―「ちゃんとした意見」とはどのようなものですか?

経験を積んだ人からもらう客観的な意見です。自分がいいと思った写真でも「ここはもっとこうした方がいい」「なんでこういう写真をとったの?」など、なかなか厳しい意見のときもあります。でも、そういう意見もきちんと受け止める経験が成長の糧になっていくのだと思います。

インスタとかで「いいね」を貰うだけだと、自分の写真について深く考えるきっかけにはならないので、直接誰かに写真を見せ、厳しい意見も含めてアドバイスを貰うと自分の写真を見つめ直す良い機会になります。

仕事の場では、自分の撮りたい写真とクライアントの求めている写真が同じとは限りません。「それは求めている写真とは少し違う」と言われたのに耳を貸さなかったら自分の意見の押し付けになっちゃうじゃないですか。そうならないためにも、普段から色々な人の意見を聞いて、求められている写真を瞬時に理解し形にする、ということが大事だと思います。

 

―プロのカメラマンと趣味で写真を撮っている人たちの違いは何だと思いますか?

どんなジャンルでも、仕事の相手と自分とで、より良いものを一緒に作っていく姿勢を持っている人がプロだと思います。

相手に寄り添うのは大切だけど、相手に言われるがままに撮るのではなく「こうした方がもっと良くなる」と思うことがあれば、積極的に提案をして一緒に作っていけるといいですよね。

 

―カメラマンになってよかったと思ったことはなんですか?

就職をするときに色々な業界を受けたのですが、受けた時はどの企業も魅力的に見えていたんですよ。ウエディングもいいなと思っていたし、食べるのが好きだったので食品メーカーも面白そうだな、みたいな感じで。どれも素敵で一つに絞れなかったので、写真を撮ることを通じて色々な業界に関わることができるのはカメラマンになってよかったと思ったことです。

 

―瀬野さんの思う「かっこいい大人」とは?

なんにでも興味を持って、好奇心を絶やさない人はかっこいいと思います。大学生の時は色々なことをしたり、色々な人に会いに話を聞きにいったりしたり。その時はそれが普通だと感じているけど、人生が進むにつれてその時の気持ちを忘れがちな気がします。それを忘れていない人は目がキラキラしていて、会った時に元気になれるので自分もそうありたいと思います。

 

ーありがとうございました。

 

編集後記
好きなことを仕事にするためには、続けることが何よりも大切だと分かりました!また、好きなものを自分の感覚だけで極めてしまうと、趣味によってしまうので、仕事にするためには他人からの批評が必要だと学びました。1人の写真好きとして、プロの方の写真への思い等をお聞きすることができて嬉しかったです。

 

 

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