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累計60万部!職業は「絶景」/ あこがれの詩歩さんに会いに行ってみた

2013年に発売され、2014年までにおよそ20万部の売り上げを記録した「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」
その後、5冊の死ぬまでに行きたい!シリーズが発売され、その累計売上は60万部を突破

筆者自身も「世界の絶景」「日本の絶景」「ホテル編」を購入し、『絶景』の魅力に虜になりました。
そんな「旅行者のバイブル」ともいえる、死ぬまでに行きたい!シリーズを生み出した詩歩さんにインタビューに行き、フリーランスとしてご活躍される現在のお仕事についてお伺いしました!

 

詩歩(しほ)
以前勤務をしていた広告代理店での研修課題で作った、世界中の絶景を紹介するFacebookページ「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」で70万以上のいいね! を獲得。
書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」はオリコンランキング1位等を獲得し、アジア等海外でも出版されている。現在はフリーランスとして活躍している。

 

 

職業は「絶景」

―本日はよろしくお願いいたします!
さっそくですが、現在はどのようなお仕事をしているのでしょうか?
私の現在の仕事は、「絶景」を軸にしています。
仕事内容は大きく3つに分かれます。
① 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」のような書籍の出版
② 企業・自治体とのタイアップ
③ オウンドメディアの運営
 
―企業・自治体とのタイアップについて詳しく教えてください。
一例を挙げると、企業とのタイアップでは、企業からある商品を絶景を使ってプロモーションしたいと申し出があった際に、どの「絶景」が適しているかを選定します。どのような写真がどう心に刺さるかを企業にアドバイスをしているんです。
自治体とのタイアップでは、地元の人にとっては見慣れている景色から、そこに住んでいない人の観点で「絶景」を発掘します。当たり前だと思っている地元の景色が、他の地域から来た人から見ると「絶景」だったりするんですよ。
また、自治体と協力をしてフォトコンテストを開催します。そこでも、同じ景色を写しているのに少し角度・視点が違うだけで全く違った魅力が生まれます。
毎年フォトコンテストを開催しても、毎年新しい発見があるのは、「絶景」の面白いところですね。

茨城県国営ひたち海浜公園
毎年、県とタイアップして観光施策を行っている

―詩歩さんが運営をするメディア(https://zekkei-project.com/)を拝見しました。たくさんの写真が載っていますね!
はい。このウェブサイトでは、すべてのユーザーが「絶景」の写真をシェアすることができるんです。
カメラマンの方々がどこでどんな写真を撮っているかリアルタイムで知ることができたり、今まで知らなかった「絶景」に出会ったりすることができます。

フリーランスとしての今

―詩歩さんは以前、広告会社に勤務されていたとお伺いしました。
はい、広告会社に2年間勤務していました。
その時の新人研修で作ったFacebookページが有名になりました。書籍化のお話をいただき、出版をしましたが、副業ができなかったので、書籍化は特例でした。
だんだん「絶景」に関わる仕事が楽しくなってきて、副業ができる会社へ転職を考えるようになりました。

イタリアのラペンドューザ島
詩歩さんのFBを通じて話題となった写真

―最終的に転職ではなく、独立をされたのはどうしてだったんですか。
転職をすることについてある方に相談をしたところ、「2足のわらじを前提に仕事をしていると、どっちも中途半端になってしまう」というアドバイスが心に刺さったんです。
死ぬわけではないしやってみよう!と思えたのが、独立をしたきっかけでした。
そして意外とお仕事の依頼があり、独立してからもう4年が経ちました。

―会社に一度勤められた経験は生かされているのでしょうか。
会社ならではの複雑な決済や、企業のしきたりのようなものを知ることができたのはよかったと思います。
企業とタイアップをして仕事をするときに、それらを知っていると、どのような経路で話が通るのか予測を立てることができるので、先回りして対策できますね。
でも今思えば、会社の経験以上に学生時代にしていた活動の方が身になっている気もします。
怖いもの知らずで、企業に企画を提案しに行った経験は現在のお仕事につながっています。

―それでは、会社に勤務されていたころと、フリーランスとして活躍される今。変化した点は何でしょうか。
満員電車に乗らなくてよくなった!朝早く起きなくてよくなった!(笑)
あとは、自分のやりたい仕事だけをできるようになった点ですね。会社にいた時は、会社の方針に従わないといけないので、やりたくない仕事ももちろんありました。
でも、今は興味のない仕事は受ける必要はないし、好きな仕事を選択できるようになりました。

―お伺いすると、フリーランスはメリットばかりのようですね!デメリットはないのでしょうか。
休みがないことです。会社に勤めていた時は基本的に土日はお休みでした。
でも、今の仕事はインスタグラムで1枚写真を上げることすら仕事のうちなので、土日も基本的には仕事モードで、頭の片隅で仕事のことを考えてしまうんですよ。

―思いっきり休めないことに対して何か対処法はありますか。
独立をして4年目になってやっと休み方がわかってきました。今までは、休みの日を決めても「休んでいていいのだろうか。」とどこかに後悔を抱えながら緩く休んでいました。
でもそれでは体は休まっても心はあまり休まらないんですよね。
最近は、「今日は休みの日!」と完全に割り切るようにしました。心の持ち方ひとつで、休まり方は大きく変わりました。

―それでは、フリーランスとして活躍する際に必要なスキルなどはありますか。
人を見極める力はとても大事です。名刺を一枚作るのにも、どのデザイナーに頼むべきなのかととても迷います。会社ならば、迷ったときは上司や動機が相談に乗ってくれますよね。
会社に勤めていれば失敗してしまったときにお金を損するのは会社で、自分自身は損をしません。一方でフリーランスの場合、責任はすべて自分にあるので、損をするのは自分です。
そしてもう一つの重要な要素として、自分の見失わないことが挙げられます。
自分がやりたいことを明確にして、やりたいことに向かってやり続けることが大切です。はじめはお金がないので来た仕事をこなすことになると思います。でも、目標に向けて自分自身をレベルアップさせていくことが大事だと思います。

自分を磨き続けること

―詩歩さんの今後の目標を教えてください。
2020年には東京でオリンピックが開催され、ますます日本が注目を集めます。
今後は、海外の人に向けて日本の魅力的なコンテンツを発信していきたいと思います。
その準備も兼ねて、去年と一昨年にカナダとマルタに留学に行ってたんですよ!

―常に学んで進化し続けているんですね!
それでは、最後にガクセイ基地の読者に向けてメッセージをお願いします。
学生の身分はすごくおいしいと思います。
学生だからこそ、いろんな人や企業に出会ったり、話を聞きに行ったりすることできます。
旅行するにも学割があるしね!(笑)
とことんやりたいことをやりつくしてください。

―ありがとうございました!

 

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gakuseikichi

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