みなさん、建築業界にどんな印象を持っていますか?
おそらく男性が多く働いているイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
なら、建築業界のなかでも女性の割合が多い会社はどういった会社なのか。
そこで実際に、建築業界のなかでも女性が多い株式会社ABC商会にインタビューしてきました。
今回インタビューに応じてくださったのは、
株式会社ABC商会 人材開発チーム 主任 井坂洋子さん です。
―よろしくお願いします!
―まず、ABC商会とはどういった会社なのですか?
ABC商会は、今年で63年目になる建築資材を取り扱っている会社になります。商品の割合で言うと、専門商社が3割、メーカーが7割の商社兼メーカーです。もともとはアメリカの建材を日本に輸入していた専門商社でした。また、弊社オリジナルの商品の開発にも力を入れており、高価格高品質で建築業界の高級ブランドメーカーとして大きくなってきています。
業界内では、ABC商会が取り扱っている商品名を挙げると、建築業界の人はそれがどういった商品なのかが分かるほど、広く知られているメーカーとしての知名度ある会社でもあります。
―それはすごいですね!主にどういった場所で使われているのですか?
日本一高い建築物である東京スカイツリーと同時にできた東京ソラマチでしたり、2014年に開業した大阪のあべのハルカス、株式会社キューピーさんの見学施設であるマヨテラスにも使われています。
学生の方がよく行かれる施設としましては、大型商業施設やカフェ、コンビニなどですね。そこでは主に床、壁、天井に使われる資材を手掛けています。具体的には、コンビニのレジカウンターでしたり、毎月新作が出ているアメリカ発のコーヒーショップさんの床にも弊社の商品が使われています。また、某ネズミが主役のアミューズメントパークでも使われていますよ。
自社のキャッチコピーの1つに、
「ABC商会の商品の上を歩いたことのない人はいない」
というのがあるのですが、過言ではなく堂々と言えるほど、みなさんの身の回りに弊社の商品があふれています。
―建築業界の中でABC商会はどのような位置づけになっているのですか?
まず建築業界というのは、建設業界と建築業界に分かれていています。建設業界は国が所有している道路や橋などの公共のものを建てることなど大きいもの扱っている業界です。対して、建築業界は商業施設であったり、駅など建設業界と比較すると規模が少し小さいような建物を扱っている業界です。
更に、建築業界を細分化すると、ビルなどを建てる建築業界とハウスメーカーなどの戸建て住宅を建てる建築業界になります。弊社はビルを建てる建築業界に位置しています。ビルなどを建てる建築業界でも建物を建てるにあたって、1つの会社で建物を建てることはなく、関わってくる会社も順番があるのでそこでも細分化をすることが出来ます。
<タイルの写真>
―なぜ井坂さんはABC商会に興味を持ったのですか?
私がABC商会のことを初めて知るきっかけになったのは、大学内で行われていた説明会です。もともとは全くこの会社に入ろうとは考えていなかったのです。ですが、実際に説明を聴いてみると、とても魅力のある会社だと感じたのが理由の1つです。また弊社は創業以来、ずっと黒字経営なので長く働こうと考えていた私にとって、合っていると感じました。他にも私が働く上で大切にしたいポイントが一致していたことが興味を持ち、会社で行われる説明会に足を運びました。
ー会社説明会でどういった点にABC商会の魅力を感じたのですか?
会社説明会では、必ず人事ではない社員に登壇してもらい生の声を聞くことができるので、自分の持っている会社イメージをより鮮明にできるようにしています。当時、就活生だった私は社員の声を聞いてよりこの会社に入ってみたいと感じるようになりました。
なので、もともと建築業界に興味があったわけではなく、会社の社風や人柄で弊社を選びました。そこで建築業界にも興味を持ち、他社も受けてみて、弊社とどこが違うのかなどを考えたりしました。
―建築業界は男性の割合が多いなか、ABC商会は業界内では女性の割合が多いと感じたのですが、何か理由があるのですか?
特に理由があって採用しているわけではないです。近年、採用している側からみると、事務職という仕事を志願する女子学生は減ってきていて、総合職に就き一生働いていける会社を選択する傾向があると感じます。そういった女子学生は、覚悟を決めて就職活動を行っているかたが多く男子学生より魅力を感じる部分が多く、面接をしていてひしひしとそういったことが伝わってきますね。
弊社は商社としての役割もあるので、技術職のほかに総合職というものがあります。この職種は事務、広報、営業をまとめて総合職としているので、女性でも長年働いていける環境が整っています。なので、建築業界のなかでも女性の割合が多いのだと思います。
―井坂さんがABC商会で働いてよかったこと、やりがいを感じたことを教えてください!
まず、建築業界の広さを知れたことです。建築業界は、まだまだ開拓の余地があり、絶対なくなることはない業界の1つなので、そういった意味で業界の広さを感じることが出来、いつまでたっても面白い業界だなと思っています。特に弊社の場合は、人気スポットを手掛ける場面が多いので、テレビでそういった施設が取り上げられているのを観ると、この会社で働いていてよかったなと感じますね。
一般の方にABC商会はなかなか知ってもらう機会がないのですが、逆に建築業界だと弊社の事を知らない会社の方がないくらいの知名度があるので、新入社員が営業に行って、名刺を渡しても「ABC商会の新入社員なんだね。」と言われるほどです。社内に関しても、アットホーム雰囲気で、エレベーターで会ってもちょっとした会話がうまれます。そういった意味で、弊社で働いていてよかったと誇りを持って言えますね。
―ABC商会が学生を採用する上で大切にしていることはなんですか?
弊社の場合、面接の際難しいことは聞きません。よくいわれる自己PR、学生時代に頑張った事、志望動機くらいしか聞かないですね。なぜなら、経験からでしか人は物事を語れないと考えているからです。だからこそ、自分がこれまで頑張ってきたことをしっかりと伝えてくれる力があるかどうかを見極める必要があるのです。一応筆記試験行っているのですが、たとえ結果が良くなくても人柄がものすごく良ければ採用したりします。
あとは、人と関わることが好きな方のほうがいいですね。理由としては、建物1つ作るにあたって多くの人と関わることが避けられないからです。
―最後に学生に向けてメッセージやアドバイスをおねがいします!
私が思うに新卒の学生ってブランド価値が高いと思っています。なので、興味のある業界の窓口も広いと思いますし、知りたい世界があればいろいろ話を聞きにいけると思います。一度社会人になってしまうと他業界に転職するのは難しくなってしまいます。今、すごく悩む時期ではあるとは思いますが、可能性が広くあると前向きにとらえたうえで、自分の事をたくさん知って、ベストな選択を自分自身で選んでいってほしいです。
自分が何をしたいのかわからなくなる人が多い時期だと思いますが、それをネガティブに捉えずに自分の可能性を探り始め、積極的に活動して自信に繋げていって欲しいです。
―ありがとうございました!!!
インタビュー後、ABC商会の中にあるショールームを案内してくれました。
<緻密な技術で作成されたウエディングケーキ(食べられません)>
<幼稚園などで使われる洗面台>
ここにもABC商会の巧みな技術がたくさんありました!
―編集後記
どうしても建築業界のイメージとして泥臭い仕事という固定概念が僕の中にありました。しかし、今回インタビューをしてみて建築業界の泥臭いイメージが変わりました。普段何気なく生活しているなかでもABC商会の商品の上を歩いているかもしれない。そう考えると、面白いですね。
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