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Made in Ugandaのファッションを楽しもう!/RICCI EVERYDAY

皆さんはウガンダという国をご存知でしょうか?

アフリカ大陸の東に位置する国です。

そんなアフリカのファッションを楽しめるお店が今月6日に代官山にオープンしました。

そこで、代表である仲本様に取材させていただきました。

 

ウガンダの街の風景

ウガンダについて

実際にウガンダに暮らしている仲本様だからこそ話せるウガンダについて伺いました!

 

・地理

アフリカと言うと、砂漠やサバンナというイメージが強いと思います。しかし、ウガンダは緑が多く、自然豊かな国です。ビクトリア湖があるおかげで水資源が豊富で雨も降ります。このビクトリア湖を起点として、ナイル川が流れています。

 

・食

トウモロコシの粉をお湯で湯がいたお餅のような「ポショ」と呼ばれるものや、サツマイモやキャッサバなどの芋類です。お米も食べるんですよ!これに、魚やお肉を煮込んだスープをかけて食べます。

 

 

・言語

部族の言葉もありますが、公用語は英語です。

 

・魅力

ナイル川

ナイル川は二つの支流から成っていて、一つはウガンダのビクトリア湖を発端とする「ホワイトナイル」と、もう一つはエチオピアのタナ湖「ブルーナイル」です。この二つの川がスーダンで合体して、一つの大きな川となり、エジプトに流れていきます。その水源の一つがウガンダにあるということにとてもロマンを感じます。また、迫力のあるマーチソン滝は美しくもあり、とてもおすすめです。

 

・女性の地位

現地の縫製工場はインド人経営がほとんどで、技術を持った女性たちが働いています。ただ経営の仕方は安い賃金で、沢山働かせても問題ないという考えが根付いているように感じます。

また、ウガンダ全土では若年層の高い失業率が問題となっており、定職に就けないのであれば、自営業としてミシン一台で日銭を稼いでいる人も多いです。

働いている人は多いですが、良い仕事環境の中で女性が活躍できる国とは言い切れないと思います。

 

ブランドについて

 

このブランドを始めたきっかけ
このブランドを始める前にNGOの仕事でウガンダに駐在。現地での生活で楽しみにしていたのが、ローカルマーケットでアフリカンプリントを探し回ること。時間をかけてお気に入りの柄を見つけた時の達成感やワクワク感がたまらなかった。その布を使ってオリジナルのバッグやワンピースを作っている時、これを日本で販売したら女性たちに好まれるだろうと思い、このビジネスを始めた。

 

 

―ブランドの特徴を教えてください

大きく三つの特徴があります。

一つ目はです。アフリカンプリントと呼ばれる、カラフルな布を使っています。このデザインによってパッと見ただけでワクワクし、元気になるような新鮮さを提供できます。日本ではまだまだ一般的ではなく、希少性が高いと思います。

二つ目は、バックの使いやすさです。単にかわいいだけでは一回買っただけで終わってしまいます。リピートしてもらうために使いやすさを重視してデザインを考えています。例えば、4waysのバックはバッグインバッグが付いていたり、ショルダーやクラッチなどとして楽しめたりします。

三つ目は、エシカルなストーリーを持っているということです。商品単体でかわいくて使いやすいというだけでは、他のブランドと差別化ができません。直営工房でどのように製品が作られているのかが一つの付加価値になっています。また、使用している生地はガーナから輸入しています。ガーナの工場は、浄水設備を整えた場所です。布をプリントする時、大量の化学薬品を使用しますが、そちらの工場では一旦きれいな水に浄化し、それを再利用しています。そのため、水資源の無駄遣いをしておらず、環境に負荷がない形で生産を行っています。私たちはその工場を応援したいと思い、その工場から生地を直接輸入しています。

このように、一つ一つの製品をこだわって製作しています。また、「直営工房」であるという点も大切にしています。どこか違う場所で製造しているとなると、そこでしっかりと給料が支払われているのか、劣悪な環境下で仕事が行われているのではないかなど確認することは難しくなります。直営であるからこそ、従業員一人ひとりの生活の変化を間近に見ることができるのです。

これらのストーリーが一つ一つの商品に含まれています。それがこのブランドの魅力だと思います。

―デザインは現地の方が行うのですか?

基本的に最初のデザインは私が行っています。原案をもとに、サンプルを作り、チェックと修正を現地のスタッフと繰り返し、一つのデザインが完成します。

 

―製造者はもともと裁縫技術があるのですか。

直営工房では、家庭や職業訓練学校などで技術を学んだ人々が活躍しています。ウガンダ人は日本人に比べてものづくりにおける完成度へのこだわりが低いように感じます。そのため、まっすぐ縫えているか、ほつれがないかなど、検品リストをもとに検品を行いながら製作しています。

 

―デザイン面でアフリカの方と日本人美的感覚は違うはずですが、どちらの国でも人気な理由はあるのですか?

日本人のモノづくりの感覚は、見た目だけでなく、使いやすさなどの機能性の部分にも重点が置かれます。

生活に取り入れやすいデザインや、ファッション自体が身近だから日本でも人気なのだと考えます。仮に、いくらアフリカンデザインと言われても、木彫りの置物などの原始的なクラフトだと手に取る人は少ないかもしれません。ポーチやバッグなど、ファッションのワンポイントとして取り入れやすいので、好評なのではないかと思います。

 

―このブランドを立ち上げてウガンダの女性に何か変化はありますか

3,4人の子供を抱えながら生活する中で、この仕事を始めるまで、彼らを学校に行かせることなんて夢にも見ていませんでしたと語るスタッフもいます。また家賃を滞納したり、周りの人から借金をしたりしながら、生活を凌ぐ方もいました。今では、定期収入があるため、それを日々の生活費や子供たちの教育費に費やしているそうです。また、会社との間で無利子ローンを組み、家族の入院・手術費用や住居建設に使っている人もいます。このような制度を使いながら、スタッフが自分の人生のライフプランを長期視点で計画することができ、少しずつ生活レベルが上がってきていると実感しています。

代官山店の特色

―日本初の直営店の特色を教えてください

大きく分けて三つの特色があります。

一つ目は、選べる楽しさです。宝探しをするような楽しさがあり、新しいものに出会えるワクワク感をこのお店で感じてほしいと思います。50種類以上の生地の中からお気に入りの一品を選ぶのは時間がかかります。しかし、「選択」というのは、お客さま一人ひとりの人生においても大切な場面であって、この時間を楽しんでいただきたいと思います。

二つ目は、モノづくりの背景をリアルに感じることができます。店内にはVRや動画を用意しています。また今後は、RICCI EVERYDAYに関わる女性のエンパワーメントについてまとめたブランドブックを置こうと考えています。ウガンダの人々の人生が少しずつ変わってきたストーリーを紹介したいです。

 

三つ目は、映画の上映会やトークイベントを通じて、お客様にブランドのことだけでなく、アフリカやファッション、サスティナビリティなど様々な切り口から理解を深められる場を設けようと考えています。イベントは最低でも2か月に一回開催する予定です。

 

―サスティナビリティというワードが出てきましたが、実際にどのような活動を行っているのですか。

ゴミをなるべく出さないよう、余った布の切れ端をアップサイクルしています。例えば、ペン一つも単体であればプレゼントとしては味気ないですよね。しかし、プリント柄の布の端切れで作ったリボンをつけることによって、もらった側の幸福度が増します。また、ショッパーの持ち手の紐を布の切れ端に変えたり。ちょっとしたサプライズを提供できるように工夫しています。

 

―ファッションを通じて、アフリカの支援になるだけではなく、環境にも優しい活動になっているのですね。本日はありがとうございました。

 

 

 

編集後記
店内に入った瞬間、色鮮やかなアフリカンプリントに魅了され、日本にいないような雰囲気だった。様々な柄が並ぶ店内は、いるだけでワクワクした。また、VR体験では、製造者の顔や直営工房の様子、また、地元のローカルマーケットの様子などを知ることができる。VR体験後に商品を見て、一つ一つに製造者の想いが伝わってきた。
何度も行きたくなるお店である。

 

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gakuseikichi

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