Saluton!
世界にはたくさんの言語があり、日々増えていく一方でなくなっていくものもあります。私が所属している英文学科では言語学の授業があり、どのように言語が形成されているのか、勉強しています。
ところで、世界には様々な言語がありますが、その中には自然に出来た言語だけではなく、人工言語があることはご存知でしょうか?
今回の記事では、そんな人工言語のひとつである「エスペラント語」について紹介していきます!
目次
≪まずエスペラント語って何?≫
エスペラント語とは「誰もが学べる簡単な言葉にしよう」という思想から作られた言語です。考案したのはポーランドの眼科医である、ラザーロ・ルドヴィゴ・ザメンホフ(噛みそうな名前だと思いませんか?私も心からそう思ってます。打ちながら読み上げて見事に噛みました…。「ルドヴィゴ」って難易度高くないですか?)
≪どんな目的で作られたの?≫
エスペラント語は母語(生まれながらの環境によって身に着けた言語)として使われている言語に成り代わろうということを目的にしているのではなく、「すべての人の第二言語的な役割」すなわち「国際補助語」を目指して作られました。
日本では国際共通語と言われると「英語」のイメージのある方が多いのではないかと思います。確かに英語を母語にする人たちが世界にはたくさんいます。そのため、「国際共通語」としての英語を学習することは非常に役立つことでもあります。しかし、誰かの母語である言語を国際共通語として使うことは、母語ではない人たちと母語としてその言語を身に着けている人との間に不利益が生じる可能性を含んでいます。そのようなある一つの言語を国際共通語として当然視することに対抗する形で、エスペラント語は使われることが多いです。
参考:【エスペラントとは?】
≪どんなところがいいの?≫
エスペラント語のいいところはたくさんありますが、学びやすいように作られた言語なので、それに基づいた特徴が挙げられます。具体的には以下の通りです。
・発音が易しい
・単語が覚えやすい
・国際性がある
・文法に規則性がある
「具体的な文章には?」と思った方は次へ。少しだけチャレンジしてみましょう!
≪ちょっとだけ、チャレンジしてみよう!≫
エスペラント語がどんなものかわかったところで、実際に挑戦してみましょう!エスペラント語は口に出したときの音がとても素敵な言語なので、ぜひ声に出してみて下さい!
まずは、基本の挨拶。
読み方は「サルートン!」です。意味はこんにちは。この記事の一番最初の挨拶にも使ってみました。時間を問わない挨拶で、英語の「Hello」のような使い方をします。エスペラント語を学んでいる人にぜひ「Saluton!」とあいさつしてみて下さい!
読み方は「ダンコン!」です。意味は「ありがとう」。なんだかドイツ語の「ありがとう」である「ダンケ」とも似ていますよね。
読み方は「パルドーノン」です。意味は「ごめんなさい」。こちらはフランス語の「すみません」である「パルドン」に似ています。
このように、挨拶だけ見てもエスペラント語が様々な国の特徴を持っていることが分かると思います。
最後に、私の一等好きなエスペラント語を!
「私はあなたを愛しています」いわゆる「I love you」です。
使う機会にはなかなか恵まれませんが(恵まれている方はどうぞそのままお幸せに)口に出すと音が綺麗でキュンとします。エスペラント語ではこういいます。
言ってみましょう。ミーアーマスヴィン。
Miは「私は」、amasは「愛する」、vinは「あなたを」を表します。
なんだか素敵な感じがしませんか?もし良かったら使ってみてください!
ちなみに、日本で初めてエスペラント語に触れたのは「浮雲」の著者であり、当時では珍しい「言文一致」で執筆したことで有名な二葉亭四迷と言われています。この人は夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳し、その返歌とされている「死んでもいいわ」を言ったとされている著名人です。
≪まとめ≫
今回の記事ではほんの少しエスペラント語の紹介をしてみました。人工言語について少し知って頂けたでしょうか?
興味が出てきたという人はエスペラント語の本格的な勉強ができるサイトのURLを貼っておきますので、ぜひこちらもご覧ください。
ガクセイ基地では他にも言語や国際的なことに関する記事がありますので、そちらも見て頂けたら嬉しいです!
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