スキルアップ

あなたのパワポを劇的に変えるデザインの4原則

 

みなさんは、PowerPointを準備して人前で発表する機会は、一度はあると思います。いや、大学生ならもっとありますよね。

けれども、そんな時、プレゼンで話す内容ばかりにこだわってしまい、パワポはテキトーに文字を入れて終わり…。みたいな感じになっていませんか?

 

プレゼンの際、内容が充実しているのに、パワポが見にくくインパクトがなければ、残念ながら上手く伝えることも難しいのです。

 

けれども、実は少しの手間を加えることによって、見栄えを劇的に変えることができます!

これは、パワポだけでなく、私たちの身の回りのもの全ての適応できる、いわば「デザインの4原則」なのです!

 

それではひとつひとつ見ていきましょう!

近接

 

まず、このスライドを見てください。

ppt1

どう感じますか?まさか、こんなスライドを作ってはいませんよね?

このスライドを見て、まず一番初めに目に入ってくる情報はタイトルでしょう。次にどこを見ますか?右下ですか?それとも左上ですか?

 

自分の視点を意識的に追ってみると、このスライドの中で多くの場所で目を留める必要があることがわかるのです。視点の移動距離が長くなってしまうのです。

つまり、ひと目でわかりにくいスライドなのです。

 

近接とは、似ている・同じ分類にできる情報を物理的にも近くするということです。

また逆に、似ていない・関係のない情報同士は遠ざけることでもあります。

 

このように気をつけると、さっきのスライドは…、

ppt2

このように見やすくなりました!!

 

実は太字も近接の要素の一つ。最も強調させたい情報を太字にして、その周りにある細字の情報は、それらと何らかの関係があるということがわかるでしょう。

 

ポイントは、近づけることと遠ざけることを意識的に、自分の感覚に少し上乗せするような程度でしてみることです。下のスライドは中途半端な距離の例です。

ppt3

これだと全ての情報が中心に集まっていて、情報のつながりが見えません。異なるものは、はっきりと分けるようにしましょう。

 

整列

 

整列とは、その名の通り、要素を整列させることです。整列によって、スライド全体の団結が強くなり、ハードな印象を与えることができます。

 

目に見えない1本の線に整列させることを意識します。ちなみに、中央揃えは整列ではありません。両サイドがガクガクしてしまいますからね。

さっきのスライドを整列の要素を加えて、さらにパワーアップすると…、

ppt4

こうなりました!

 

どうですか?中央揃えと比べて見てください。

中央揃えよりもハードで、真面目なイメージになりました。

 

初めのほうは、どうしても中央揃えにしてしまうという人が多いと思います。その方が簡単に仕上がるからです。

けれども、中央揃えだと他と比べて、少し子供っぽいソフトな印象を与えます。中央揃えに慣れていたら、少し他の選択肢もトライしてみてはどうですか?

 

もちろん、内容によっては中央揃えに向いているものもあります。しかしその場合は、この原則を知ることによって、意識的に原則を逸脱してください

ppt5

逆に子供っぽいような、堅苦しくないようなパワーポイントを作るならば、むしろ中央揃えにするべきかもしれません。

 

反復

 

反復とはスライドが終始一貫しているように見せるために、ある特徴を加えることです

 

例えば、書式を統一することも反復の一つです。あるスライドではゴシック体のタイトルで、次のスライドでは明朝体のタイトルだったら、それらは少なくとも並立の関係ではなくなります。

下の2つのスライドを見比べると、たとえ並んでいなくとも、連続するスライドだということがデザインを見て分かります。

ppt5

・スライドの背景

・左揃え

・書式

・小タイトルの左から伸びた下線は、最初のページと共通している

・同じスライドの中でも、「▶︎」を反復させることによって、文章はそれぞれ並列の関係になっていることがわかります。

 

反復はスライドの「アクセサリー」のようなものです。あるのとないのとでは大きく見栄えが変わりますが、だからと言ってやたらと使いすぎても逆効果を招くでしょう。

 

コントラスト

 

コントラストには、人目を引きつける力があります。

反復が「同じ」ことでわかりやすくしたのに対して、コントラストは「異なる」ことでわかりやすくすることです。

パワーポイントに視覚的な面白さを足すことによって、見る人へ何らかの衝撃を与えます。

 

コントラストの目的は、面白さを出すということに加えて、「組織化」を助ける働きがあります。スライドの中の論理の流れが一目で判断できるようにならなければなりません。

コントラストを無理に使って、焦点でないものに焦点を合わせたり、見る人が迷ってしまうということにならないように気をつけてください。

 

コントラストの要素を先ほどのスライドに加えると…、

ppt6

このような感じになりました!

このスライドでは、何が一番重要な情報かが一目でわかります。

 

コントラストの方法は、書式・線の太さ・形・色・サイズ・空きなど、さまざまあります。

おそらく効果としては、最も楽しい方法ではないでしょうか。

 

コントラストを加えたいときに、中途半端であってはいけません。太い線ともっと太い線はコントラストにあまりなりません。よく似た書体をたくさん使ったり、茶色と深緑色を一緒に使うことは視覚的に混乱させます。

 

意味の重要さが異なるように、その要素をはっきりと異ならせるのです

 

 

 

以上4つのデザインの原則を活用して、見やすいスライドを作ることができます!

シンプルな例を使って説明しましたが、4原則をさらに駆使したらもっと良いスライドができるでしょう!是非みなさんも、意識して見てください!

 

参考文献
Robin Williams 『ノンデザイナーズ・デザインブック』第4版、マイナビ出版、2018年。

 

About the author

gakuseikichi

Add Comment

Click here to post a comment

ワーキングホリデーin Canada

就職サイト一覧

就職サイト一覧

アルバイトサイト一覧

グッドデザイン特集‼