エントリーシートの資格欄に、「ITパスポート」の選択肢を見たことはありませんか?
ITパスポートは、IT・通信系の企業だけでなく、幅広い業界で、今注目されている国家試験です。
「就活で少しでも有利になりたい」
「社会で求められる経営・ITの知識を身につけておきたい」
ITパスポート試験は、そんな就活生に必須です。
今回は、ITパスポートの概要と勉強方法を、私の受験体験記をもとに徹底解説します!
目次
ITパスポートとは?就活に使える理由
ITパスポートは、情報処理推進機構が実施する、
ITに関する基礎知識の取得を証明する国家試験です(受験案内詳細はこちら)。
<試験の概要>
応募資格 | 特になし |
受験費用 | 7500円 |
実施場所・時期 | CBT(Computer Based Testing)試験会場で随時 |
試験時間 | 120分 |
出題形式 | 四肢択一 100問 |
合格基準 | ① 総合点評価が60%以上 ② 分野別評価点がそれぞれ30%以上 |
試験範囲
試験範囲は、経営とITの知識を問うもので、3つの分野に分かれています。
- ストラテジ系:企業活動や戦略、法務に関する分野
- マネジメント系:プロジェクトマネジメントに関する分野
- テクノロジ系:コンピュータシステムなどに関する分野
就活に使える理由
ITパスポートは、KDDI株式会社、パナソニック株式会社などIT企業に限らず、
オリックス生命保険株式会社や埼玉県警察などでも新卒採用活動(エントリーシート)で活用されています。
また、株式会社サイバーエイジェントは、内定者・新入社員に受験を義務付ける計画があるそうです(その他活用事例はこちら)。
経営とITに関する基本知識は、デジタル化が進む社会で欠かせません。
学生時代での取得は強みになります。
実際、私は、ITパスポートの勉強をして、企業主催のワークショップで役に立った経験があります。
社員さんの話を理解することができ、積極的に発言できました。
社会人としてコミュニケーションが円滑になり、面接でも有利になると思います。
事前に知っておくべきこと、難易度
受験者の傾向
ITパスポート試験の受験者は、毎年増えています。
令和3年度は、約24万人が応募しています。
受験者の7割は社会人ですが、大学生も15%と一定数いることがわかります。
情報処理推進機構より引用
出題範囲
経営の知識(会計・財務、知的財産権など関連法規、経営戦略、システム開発)から
ITの基本(ハードウェア・ソフトウェア、情報セキュリティマネジメントシステム)まで、
幅広いことが特徴です。
略語が多く、暗記事項もたくさんあります。
平均的な学習期間は1ヵ月から3ヵ月とされますが、勉強をしていて、学業に科目をひとつ足すような感覚でした。
合格率
合格率は、50%前後といわれています。
合格・不合格の評価なので、全問正解を狙う必要はありません。
しかし、ある程度難しく、対策が必要なことがわかります。
勉強方法の例、受験体験記
私は、2022年10月に、大学2年生として受験しました。
きっかけは、夏のインターンシップ応募の際に、エントリーシートの資格欄に「ITパスポート」の項目があったことです。
勉強にあたっては、まず、テキストの購入をおすすめします。
私は、Amazonでの検索結果が膨大だったこともあり、
書店のITコーナーへ行き、実際にテキストを手にとって比較しました。
私が購入したのは、『みんなが欲しかった!ITパスポートの教科書&問題集2022年度』です。
ITパスポートのテキスト例
<オンラインショッピング>
私はITの勉強がはじめてだったので、まずは教科書を読み、そのあと問題集を解きました。
また、過去問題も10回分挑戦しました。
ある程度基礎知識のある受験者ならば、私よりも短い期間で勉強できると思います。
<勉強スケジュール例>
時期 | 試験対策 |
6月末 | テキストを購入 |
7月上旬〜中旬 | 教科書を1日1章読む 試験の形式を理解するため、過去問題を1回解く |
7月下旬〜8月上旬 | 教科書を1日1章読み、問題集を解く |
8月中旬〜 | 教科書を1日1章読む 週末に過去問題を解く |
10月 | 索引のページで、重要語を確認 付箋を貼った苦手な範囲を繰り返し読む |
10月中旬 | 受験(合格) |
試験終了後すぐに結果がわかるので、不合格になってしまっても、短期間で再挑戦することができます。
ITパスポート受験のススメ
デジタル化が進む今、多業種の企業が注目する「ITパスポート」は、経営・ITの基礎知識を証明する試験です。
出題範囲はやや広いですが、きっと就活、そしてその後の社会人人生に役立つはずです。
学業の合間に時間を作って、受験してみてください!
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