留学に行く人はもちろん、各大学が英語に力を入れている今、英語でプレゼンする機会が増えていると思います。
「プレゼンと言われても、どうやって準備したらいいかわからない」
「英語の発表で、ラクに高得点がほしい」
今回は、海外出身の先生にウケがいい、英語プレゼンのコツをまとめました。
アメリカの高校でスピーチの授業をとった私が、特に大切だと思うことを紹介します!
目次
構成は、とにかくわかりやすく
アメリカでは小学校から、「序論・本論・結論」の構成をたたきこまれます。
レポート課題でも、プレゼンでも、この構成を明確にすることで、高得点をねらえます。
序論
いざプレゼンの準備をしようと思っても、始め方でつまずくことがありますよね。
序論の考え方は、「フック」「背景」「主張」の3要素を入れることです。
フック
まず「フック」では、プレゼンの相手の関心をひきます。
例えば、「Did you know that 〜(〜と知っていましたか?)」は、王道のパターンです。
「Today I’ll be talking about 〜(今日は、〜についてお話しします)」と始めても問題ないですが、ひと工夫すると、出だしから好感をもたれます。
背景
次に、課題テーマについて「背景」を説明します。
問題となっている理由や、なぜそのテーマに着目したのかを話します。
選んだテーマの意義(significance)に言及することを好む先生が多い印象です。
主張
最後に、プレゼンを通して訴えたい「主張」を提示します。
Research Question(探究の問い)の形にして、最後の結論で答えを述べると、一貫性がありわかりやすいプレゼンになります。
注意したいのは、「What」「Which」の疑問形にしないことです。
何、どちらと一言で答えられる質問は、探究の意味がないと考える先生が多いからです。
代わりに「To what extent 〜(どの程度〜なのか)」「How does 〜(どのように〜)」といった質問にすると、できる学生だと思われます(笑)。
本論
本論では、主張の根拠となることをいくつかにわけ、それぞれで「はじめ・なか・おわり」を繰り返します。
私がアメリカの学校で教わったのは「PIE」「PEEL」です。
Point – Illustration – Explanation (PIE)
「主張・根拠・説明」です。
言いたいことを最初にまとめて、それに対する根拠を述べます。
説明とは、提示した根拠がどのように主張に結びつくのか、解説するということです。
Point – Evidence – Explain – Link (PEEL)
「主張・根拠・説明・リンク」です。
PIEと同じですが、最後にもう一度、主張を繰り返します。
プレゼンの時間にもよりますが、「マジックナンバー3」と言われるように、本論は3つの主張で構成するといいです。
結論
結論に入れる要素は、序論の構成を逆さにしたような「主張・応用・締め」です。
主張
序論で提示した「探究の問い」を覚えていますか?
スライドを使いまわして相手に思い出させ、続いてプレゼンから導かれた答えを話します。
問いに答えるときには、プレゼンを要約して根拠を振り返ると、より高得点をねらえます。
応用
問いへの答えが出たら、研究分野や社会への意義を説明します。
序論では「なぜ課題テーマを選んだのか」話しましたが、結論では「なぜこの研究が社会・研究分野で評価されるべきか」に言及します。
締め
「終わりよければ全てよし」と言うように、締めは大事です。
相手へのアクションを求めたり、これからの研究への期待を話したりすると、ビシッと決まります(笑)。
話し方は、会話を意識する
「英語がニガテ…」そう思う人も多いと思います。
プレゼンとなると、人前で長時間話さなくてはならないので、不安ですよね。
高評価を得るために気をつけることは、一方的な発表ではなく「会話」にすることです。
原稿を読んでいては、あまりいい評価をしてくれない先生がほとんどです。
プレゼン内容を暗記することが、高得点への近道になります。
「暗記なんて面倒だし、どうしたらいいかわからない」という人へ、ちょっとしたコツがあります!
暗記のコツは、論理的な流れを覚えること
スライドに書いた要点を手がかりに話す
全て暗記しなくても、スライド資料がヒントになります。
小さなメモ用紙に、文の最初だけ書く
話し始めたら、あとは流れで発表できます!
一文を短くする
文を短く区切ると、話しやすくなります。
長いままだと不自然で、いい評価につながらないこともあるので注意しましょう。
練習は、プレゼン前5日間、毎日一度以上やると、本番緊張しても乗り越えられます!
プレゼンで使えるフレーズをまとめたサイトなどを参照するのもオススメです。
英語プレゼンで絶対役立つフレーズ・例文68選まとめ スライド作成のコツも解説(スクールウィズ留学ブログ)
自信を持って、プレゼンに挑む
構成、話し方について、細かいことを書いてきましたが、大切なのは自信をもって話すことです。
発音が少しくらい違っても、楽しそうに発表していれば、相手もいい気分になって点が上がります(笑)。
スライドに文字を書きすぎない、図を挿入する、テンプレはうるさすぎないものを使うなど、日本語の発表と同じように、当たり前のことにも気を配りましょう。
先生は、学生の発表を理解したいと思っています。
深呼吸をして、落ち着いた発表ができれば、自然と評価は追いついてくると思います!
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