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今の社会で求められるのは、どんな人材でしょうか?
つまり、就活するとき「これがあれば内定いくつでも取れる!」くらいの能力。
語学力?または業界に関する知識を既に身につけている人でしょうか?
いやいや、大学生にとって必要な力は
「社会人基礎力」なんです!
チャレンジ精神やコミュニケーション能力といった抽象的な言葉を
「職場や地域社会で人々と仕事をするために、必要な基礎的な力」として定義したもの
「就職活動をする学生」と「採用する企業」の両方に通じる評価基準を政府がまとめましたよ、という感じです。
12の基礎力とは
前に踏み出す力(アクション)
主体性……物事へすすんで自ら取り組む姿勢
働きかけ力……周囲を上手く巻き込み進めること
実行力……目標達成に向けて努力すること
考え抜く力(シンキング)
課題発見力……現状分析で、本質・課題をみつける
計画力……問題解決へのプロセスを策定する
創造力……今までになかった価値を見出す
チームで働く力(チームワーク)
発信力……自分の主張を人に伝える
傾聴力……他人の意見を丁寧に聞く
柔軟性……自分の主張にこだわらず、違いを理解する
情況把握力……ものごとの関係性を理解する
規律性……社会のルールや人との約束を守る
ストレスコントロール力……ストレスの原因を把握し、対処する
現状ってどうなの?
①企業と学生の間のギャップ
企業側からみた学生にとって足りないもの
粘り強さ・チームワーク力・主体性・コミュニケーション能力
企業側が社会に出てからでも遅くないと思う能力
ビジネスマナー、語学力、業界の専門知識、PCスキル
(経済産業省「大学生の『社会人観』の把握と『社会人基礎力』の認知度向上実証に関する調査」平成21年より)
学生が「就活や入社時にこれが役立つ!」と思っているものが、企業で働く現場にとってはほとんど小手先のもので、もっと基礎的な人間としての姿勢が重要視されています。
②Work for life からWork as life へ
企業の一部は従来の「日本的経営」の悪い所を直そうとしている段階にきています。
例えば、
・労働時間に対する生産性の低さの是正
・年功序列賃金ではなく、成果による評価制
・外国人労働者や子育てのための時短勤務など多様な働き手の参加、最適な活用
・労働移動の円滑化(リモートワークなど)
しかし、グローバル化による企業間競争の増加、人材の流動化などによって、企業にとって人材育成の余力がなくなってきている面もあります。
年功序列によって支えられていた「一から会社が基礎を教えて、経験を積ませることで一人前にする」というシステムが、実力評価制の導入、人材の流動化によって崩れています。
例えば数年間、時間とお金をかけて研修させた社員が、一人前に仕事をこなせるようになって間もなく別の会社にいってしまった。
そうなってしまうと企業にとっては損害ですよね。
企業側としては、学校教育の時点で社会人基礎力を培っていてほしい、その上で専門的な業務を学んで活躍して欲しい、という狙いもあるのではないでしょうか。
日常で社会人基礎力を身につけるには?
まずは何かを始めるのではなく、
「今の生活を振り返ってみること」です!
授業に出ること、サークル、アルバイトなど、主体性を持って取り組んでいるでしょうか?
取り組んでいることに対して、何か目標を持っていますか?
社会人基礎力は特定のことで鍛える力ではなく、普段の行動から身につく力です!
いつも通りではなく、「何か一歩踏み出すこと」
本当にそれでよいのか?と「考え抜いてみること」
自分の役割を理解して「チームで働くこと」
なにか日常生活で実践できるチャンスはあります。
社会人基礎力は学生のうちに身につけておいて一歩リードできる能力なのではないでしょうか!
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