鉄道好きと聞くと、皆さんはどんなイメージを思いうかべますか?
「オタク」「男性が多い」「撮り鉄」…とイメージが固定化されているかもしれません。そんな状況を変えるべく活動を行っている、関東学生鉄道研究会連盟(以下、関東学鉄連)さんに取材を行いました!
取材を受けて下さった岡村さん(左)と中村さん(右)
目次
関東学鉄連の活動について教えてください!
関東学鉄連はわかりやすく例えると、各大学の鉄道研究会・鉄道部をつなぐ、いわば国連のような働きをしている機関です。私たちは主に3つのイベントを主催しています。
① 貸切列車イベント
② てっけんサミット
③ てっけんスタンプラリー
①②は鉄道研究会同士が集まるイベントで、各大学同士の交流の場を作ろうという目的があります。
③は広報的な一般参加型イベントです。加盟校の文化祭での出店をまわるスタンプラリーで、今年(イベント期間:2017/10/21~2017/11/26)はオリジナルグッズを作るなど、景品に力を入れました。特に家族連れのお子さんには好評でとても嬉しいですね。
この活動をどのような事に繋げたいですか?
1番に言えることは、鉄研のイメージを変えたいです。世間に広まっている悪い印象を払拭して、「ちゃんとした鉄道マニア」がほとんどだということを理解してもらいたいです。
鉄道のどういった部分に魅力を感じるのですか?
鉄道はジャンルの多さが魅力だと思います。旅としての鉄道、鉄道を対象とした撮影、切符集めなど人によって好きな分野が違うので、新しい発見に繋がります。でも、普段の生活で電車を利用する際に「鉄道好き」さが現れることはほとんどないです(笑)。
主に男性のイメージがあるのですが、女性もいるのですか?
関東学鉄連にはそれほど多くはないのですが、大学の鉄研に加入している人がいます。
女子メンバーは、車両の色や形に注目する人が多いです。このように色、形は違いが分かりやすいので電車に乗るときに観察してみると、鉄道を気軽に楽しめるかもしれません。
この活動をしていてよかったと思うことはありますか?
いろいろな人に出会えたことです。
たくさんの大学の鉄研が集まるイベントを開催していることもあって、地方の鉄道マニアたちとも交流を持てることが良いと思います。鉄研ごとに特色があり、イベントの発想も全然違うので勉強になります。
鉄道研究会をまとめる立場として伝えたいことは何ですか?
伝えたいことは大きく2つありますね。
1つ目は「旅行=遠くへ出かけること」ではないという点です。
電車をただの交通手段ととらえるのではなく、鉄道をきっかけにして仲間をみつける事が大切だというのが私たちの考えです。
私たち関東学鉄連の仲間でも鉄道関係なしの旅行に出かけることもあります。実際に旅行が好きで鉄研に入った人もいますので、旅好きな人に是非参加してほしいです。
2つ目は電車に関することで疑問があれば鉄研に聞きに来てほしいという点です。
鉄道マニアの中でも、ダイヤに詳しい人は乗り換え情報には表示されない、もっと早い乗り継ぎ方法を知っていたりします。なにか質問があったら近くの鉄研に気軽に聞いてください!
最後にお二人のおすすめの鉄道の楽しみ方を教えてください!
岡村さん:「みさきまぐろきっぷ」がオススメですよ。
これは京急の企画切符なのですが、神奈川県の三浦半島をお得に楽しめる切符です。この切符一つでお昼ご飯にマグロ料理を食べたり、バスなどで観光地を回ったりして一日中楽しめます!ちなみに2月下旬に行くと河津桜が綺麗です!
中村さん:「東京メトロ24時間券」をおすすめします!
名前の通り、利用を始めた時間から24時間なら東京メトロ全線で乗り降りが自由に出来るチケットです。美術館や博物館の割引対象になっています。
岡村さん 中村さん ありがとうございました!
【感想】
今回、関東学鉄連さんのお二人に話を伺って、鉄道好きな人が全員世間一般で悪く言われているイメージだとは限らないということを学びました。旅を楽しむ人は鉄道も楽しめると聞いて、単なる交通手段だった電車に対して可能性が広がったように思います。皆さんも旅行に行くときには進んで近くの鉄道好きに相談に乗ってもらいましょう!
関東学生鉄道研究会連盟HPはこちら→http://kantogakutetsuren.web.fc2.com/index.html
Twitterはこちら→ @kanto_SRCL
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