数年前からニュースやテレビ番組で、世界で起きている“難民”についてよく取り上げられています。
また、グローバルな今だからこそ、難民問題について多くの人たちが関心を高めてもいます。
しかし、難民は世界規模で起きていることで、私たちが出来ることは僅かしかないとほとんど諦めているかもしれません。
“自分たちが出来る難民支援ってなんだろう…??”
今回は難民支援の活動をしている学生団体 J-FUN ユース代表から長屋美乃里さんにインタビューをしました。
-そもそも J-FUN ユースとは?
「学生が難民問題に対して何かできないか?」という想いから『学生にもできる難民支援・学生だからできる難民支援』を掲げ、
① 難民を取り巻く社会の状況を良くすること
② 将来社会で活躍する人々の学びの場となること
を目指し、設立されました。
難民 2 世の子どもたちに勉強を教えるプロジェクトや難民問題に関するニュースをシェア するプロジェクト、高校へ出張授業を行うプロジェクト、UNIQLO とコラボした難民への商 品リサイクル活動プロジェクト等を活動しています。
—難民支援は物質的な支援や金銭的な援助だとイメージしていましたが、この団体のメイ ンでの活動が“学習支援”ということなのですね。
みなさんがまずイメージする難民はシリア難民のようなものとかだと思います。しかし、ここでは日本に逃れてきたアジアの難民と関わります。例えばミャンマー難民には教育熱心な親たちが多くいます。なので、子供たちの勉強についてみてほしいということで、学習支援を行っ ているのです。
ここでは勉強を教えたり、宿題をみてあげるのですが、そのほかにも子供たちの話をき いてあげたりもするのです。 ここでは難民だからというわけではなく、普通の1人の子供として関わり、家族や学校では 話せないことをきいてあげたりもします。
あとは子供たちの勉強教室を開きながら、日本語が話せない親たちの”コミュニティ“にもなっているのです。ここでは親たちの「不安や悩みを聞いたり解消したりする場」となっているので す。
—大きなことをしようとするのではなく、難民たちが何を求めているのか考えた上で、活動を行っているのですね。ではそうした活動の中で大変だと感じるのはどういうところです か?
メンバーの大学がバラバラで、予定を合わせるのが大変です。だからメンバー同士で連絡を取り合うことが難しく、コミュニケーションがとれなくなってしまいます。それでもごはん 会を開いたりなどして関係を構築し、和気あいあいと活動していますよ。
他には、子供たちと仲良くなり過ぎてしまうと、勉強をしなければならない時に子供たちのスイッチの切り替えが出来なくなってしまいます。仲良くなろうとしますが、お互いが甘え てしまう関係になってしまわないようにしなければなりません。それが難しいですね…。
―ではこうした活動の中で、どのような変化がありましたか?
団体としては、普段、地道な活動ばかりなので大きな変化を感じることはありません。自分でもこのような活動を続けていく中で、無気力になってしまう時があります。なぜなら活動をやったことですぐに世界が大きく変わるわけでも、難民を取り巻く社会の状況が良くなるわけでもありません。
しかし、出張授業などのプロジェクトで高校生なども巻き込み、周りと一体となって活動を作り続けていくことで、自分たちが行っていることは無力なんかではなく“何かを変化させる一歩一歩”なのだと気付きました。
自分自身の中では、代表として活動していたことで自分がやりたい事だけでなく、周りを見て、「今何が求められているのか?」ということを考えるようになりました。そうすると、それぞれのプロジェクトを着実に良い方へ変えていくことが出来るのだと考えられました。
また、多くの人と出会い、関わることで自分の欠けているものが分かってきます。仲間と補い合ったり、自分で反省したりすることで、自分が一度決めたことは「絶 対に最後までやり遂げよう!」とする気持ちが強くなりました。
—ありがとうございました。
ありがとうございました。現在 J-FUN ユースではメンバーを募集しています。難民につい て関心があるかた、難民問題をなんとかしたいと思う方、ぜひ私たちと一緒に活動しましょ う!!お待ちしております。
Facebook:https://www.facebook.com/jfunyouth
Twitter:https://twitter.com/jfunyouth
初めまして。私も難民を助ける一員になりたいです。連絡取りたいのでEMAILお願いします?
初めまして!
難民ボランティア、とても興味があります。ぜひ私も一員にならしてください!
記事に掲載しているJ-FUNユースのURLから検索し、連絡してみて下さい。