How To 学生生活

パフォーマンスで、ワクワク感を届ける/ ninja beats 後藤優弥

 

皆さん、まずはこちらのライブ映像をご覧ください。

いかがでしたか?

実はこの演奏、口だけでドラムやベースの音を表現する演奏法である“ヒューマンビートボックス”と、弦の配列を三味線と同じにしたオリジナルの “ウクレレ”から成り立っているのです。

そんな新感覚のダンスミュージックを奏でるバンド、”ninja beats”。2015年にはEMERGENZA世界大会で優勝、「早稲田学生文化賞」受賞といった功績を収めた、今注目のバンドです。

今回は、すごい大学生企画第7弾として”ninja beats”のヒューマンビートボクサー、後藤さんにお話を伺ってきました!

 

EMERGENZA世界大会*:34カ国の5万組以上が参加する世界最大規模のアマチュアバンドコンテスト。2015年大会はドイツにて開催された。

 

独学で身につけた、自分にしかできない技。

図1

今回取材に応じてくださった後藤さん(ライブ直後の様子)

 

ーなぜヒューマンビートボックスを始められたのですか。

 根源には「人と違うことをして、自分にしか出せない固有の価値を作りたい」という想いがあります。マイケルジャクソンが好きな親の影響で、小学6年生の頃に初めてDVDでムーンウォークを見ました。その時から「僕もこんな人が真似できないような技を身に着けたい!」と思うようになったんです。その後、たまたまCMでヒューマンビートボックスに出会いました。当時ヒューマンビートボックスは日本に入ってきて間もなかったので、「これを極めれば他の人が真似できない技になる!」と思い、練習を始めていきました。

 Youtubeや海外の動画サイトを参考に、見よう見まねで練習していきました。当時は海外の動画に出てくる英語を理解できなかったので、目で口の形を見て音を聞いて真似し、一音ずつ丁寧に練習を重ね、覚えていった音を一音ずつ組み合わる。この作業をひたすら繰り返し、独学で技を磨いていきました。当時はお小遣いくらいしかお金もなく、唯一買えたのは3000円の安いICレコーダーだけ。そのレコーダーでYouTubeの音と自分の音を録音して比較し、出し方の違いを研究したり、上手な人の真似をしたりしていました。

 

ー独学で磨いた技を人前で演奏されるようになったのは、いつ頃からですか。

 高2の文化祭が、初めてのステージでした。僕の高校の文化祭は全国で2番目に来場者数が多かったので、青二祭*の運営スタッフの方が出演者のスカウトに来ていました。そのため、僕も同学年のスタッフの紹介で青二祭に参加させていただくことになりました。そして、2012年3月に赤坂BRITZ での青二祭という大きなステージに立たせていただきました。このステージでお客さんの反応が良かったので「自分の実力は通用するのかもしれない」と思ったのが、今の自分の原点になっています。

 

青二祭*:ハイレベルなエンターテイメントを披露する高校生を集めた文化祭。バンドやダンスなどのパフォーマンスが繰り広げられる大イベント。毎年1500の来場者数を誇る。過去に出場した高校生からは、アーティストも多数輩出されている。

 

ー最初に人前で演奏された時、緊張されませんでしたか。

 実は、あまりステージ上で緊張したことがないんです。ヒューマンビートボックスをやってる人がそもそも少ないので、比較対象が少なく初めて見る人も多いからか、皆さん驚いてくださるので恐れや緊張を感じたことはあまりないですね。

 

ーその後、楽器の演奏者と組んでライブをするようになったきっかけは何でしたか。

 早稲田大学に進学して、音楽系の公認サークルに入りました。実は、新さん(ウクレレを演奏する後藤さんの相方)とninja beatsを組む前に、サークルの同期のエレキバイオリンとバンドを組んでいました。そのバントで最初の新歓ライブでの演奏をさせてもらい、とてもウケが良かったので、その後も活動の幅がどんどん広がっていきました。1年生にして早稲田祭のステージにも立たせていただき、すごく波に乗っていましたね。

 こんなに波に乗れたのは、ヒューマンビートボクサーで他の楽器の人と組んでやっている人は、他にいなかったからだと思います。海外でも日本でもいなかったので、ウケがいいだろうと予想はしていましたが、実際によかったので大学生活はヒューマンビートボックスに注力していこうと決意しました。

 

次のページ→「海外でヒットしたい」という想いを原動力に、EMERGENZA世界大会へ。

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gakuseikichi

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