【霞が関ランチ】変わったメニューでウワサの農林水産省の食堂で大学生が官僚に混じってひとりランチしてみた

霞が関といえば国会議事堂や国家機関の庁舎がある場所として有名ですよね。地理的には、東京駅や皇居が所在する東京都千代田区にあり、皇居の南側の桜田門の向かい側に当たります。

こんな厳かというか若者が近寄りがたいような場所にあるせいか、実際霞ヶ関に行ってみるとスーツの人ばかりで私のような大学生はほとんど見かけませんでした。まあ用事がないと行かないですよね。

こんなちょっと近寄りがたいイメージのある霞ヶ関に所在する農林水産省の職員食堂に、ちょっと変わったメニューを取り扱う食堂があるという噂を聞いた私は先日、実際に食べに行ってきました。

変わったメニュー

この食堂は他のお店とちょっと違う点が2つあることで有名です。

まず1つ目は、メニューに食料自給率が記載されているところです。日本は色々な国から様々な食料を輸入することで日本の食は支えられています。そのことを自覚させられるようなこの工夫は農林水産省にあるお店ならではだなと感じました。

もう1つは、鯨を使ったメニューがあることです。鯨肉は学校で食べたことがある人がいるとよく聞くのですが、私は食べたことがなく美味しそうだな〜と思いながらメニューを見ていました。（結局オーダーしなかったんですが…(笑) 今度オーダーします）鯨肉を食べられるお店なんてなかなかないと思います。しかもランチで！その点でも面白いお店だなと感じました。

1回目「唐揚げ御膳」(食料自給率82%)　880円

この時は「とりあえず王道食べてみないと！」と思ったのと「このメニュー、食料自給率他より高いじゃん！」と思ったので食べてみることにしました。

味はやっぱり間違いない王道メニューで美味しかったです。油っこくなくて、これを食べて午後に仕事をしても胃もたれしないようなさっぱり系唐揚げでした。

唐揚げに使われている鶏肉の日本の自給率は、実は結構高くて、令和元年度のデータでは64%(重量ベース)で、これは国内需要の約3分の2を占めています。確かにスーパーで売られている鶏肉は国産のものが多いですよね。　

2回目「まぐろカルビ焼き御膳」(食料自給率61%)　880円

1回だけではこのお店のことがわからないだろうと思った私は再び食べに行くことにしました。

このメニューを選んだのは、オーダーするために列に並んでいたら前に並んでいる4、5人の職員の方々のほとんどがまぐろカルビ焼き御膳を注文していたので人気なのかなと思ったからです。

さすが職員の方！やっぱりめちゃうまでした。食感は鶏サラミに近い感じで味付けも濃くなくさっぱりしていました。まぐろって何にしても美味しいんですね〜。

まぐろを含む食用魚介類の日本の自給率は、令和2年度のデータによると55%と高くもなく低くもなくといった感じでしょうか。少し前のデータによると、まぐろ類の自給率は約50%で意外にも輸入されたものが多いという結果が出ています。

3回目「鶏竜田 餡かけ丼」(食料自給率58%)　690円

なぜかハマってしまい、またまた食べにいってみました。　

今回はなんとなく前から気になっていたのでこのメニューをオーダーしました。鶏竜田の餡かけ丼なんてあまり見ないですよね。
前の唐揚げと同じく、胃もたれしないくどくない鶏肉でボリューミーですっごく美味しかったです。

野菜の自給率(重量ベース)は、昭和40年度には約100%だったのですが、近年では80%程度で推移しています。餡かけ丼の上に乗っかっている人参は国内生産量が多い野菜のひとつであるのと同時に、輸入量が多い野菜のひとつとしても数えられています。昔に比べて野菜を食べない人が増えたという食の変化が野菜の自給率に影響しています。

お店の雰囲気

最後にお店の雰囲気ですが、やはり職員の方が8割くらいと多いような気がしました。残りの2割は隣にある東京高等・地方裁判所に用事があったと思われるご年配の方々でした。私が行った時は大学生のような人は1人もいませんでした。

確かに、庁舎に入る時入っていいのだろうか、、というような謎の緊張感があったし、そもそも一般人が利用できる食堂があるなんて知らないということもあるのかもしれません。でも実際に行ってみると、庁舎の前に立っている警備員さんが食堂のある場所を優しく教えてくれて、やっぱり入っても大丈夫なんだと安心しました（笑）。
入ってしまえば少し大人の多い食堂だな〜くらいの感じで特に違和感はなかったです。

まとめ

美味しいのはもちろん、安いし、食料自給率の勉強にもなる素敵なお店でした。
何かのついででもこのお店目当てでもぜひ一度行って見てください！