「半学生・半社会人」学生の目線をビジネスの世界へ/NPO法人Yousmile

学生の皆さん、大学卒業後、どんな将来を思い描いていらっしゃいますか？それぞれあるとは思いますが、ビジネスの世界に身を置くという方が多いでしょう。
でも、ビジネスの社会って怖いですよねー。（笑）ちゃんとした社会人になれるのか、責任を果たしきれるのか…

そんな中、社会人張りの責任を果たしている、学生だけの団体があるんです！企業から依頼され、マーケティングを行う団体、Yousmile。
また、その運営方法にも注目。ビジネスに興味のあるかた、チームのマネジメントに悩んでいるリーダーのかた、必見です！

（取材に応じてくださった代表の猪鼻さん）

ーよろしくお願いします！はじめに、活動内容について教えてください！

企業様から案件をいただいて、マーケティングやコンサルティング、商品開発など様々なことをしています。

目指すのは「半学生・半社会人」。責任を持つということ。

ーたくさんの企業の案件を解決されてますよね！（団体紹介欄参照）普通の学生には、なかなかできないことだと思います。

ありがとうございます。学生ならではのアイディアを企業様にお届けするために、学生であることは大事にしています。ですが、「責任を持って仕事をする」ということを意識しているので、そういった意味では学生を一歩抜け出していると言えるかもしれません。

ー社会人と仕事をするには、責任を持つことが重要だということですね？

はい。自分の振る舞い、発する一言が一体どういう影響を与えるのか、正確に認識して行動するということが大事だと思うんですよね。私たちはそういった意味で「半学生・半社会人」を目指しています。

ー簡単そうにおっしゃっていますが、実際は相当大変ではありませんか？

大変ですね。（笑）周りから言われても、なかなか変われませんから。盲目的にルールを守るのではなく、そのルールを守ったほうが良いのだと自分で気付かないと変われません。

代表としてのチームマネジメント。チームでできることの大きさに気付いた。

ーなるほど。チーム全員が責任を持つのはもっと大変ですよね。代表として、どのようにチームマネジメントをしていますか？

「責任・権限・結果の一致」というキーワードを意識しています。これはどういうことかと言いますと、まず初めにその人の役割を明確化して「責任」を意識させ、それをするための「権限」を与えます。そして、その仕事をやることでどのような「結果」が得られるのか、つまり自分の将来の目標などに対する見返り、を意識させるんです。この３つを適切にメンバーに与えることができれば、チームが上手く動くんですよね。
この３つの中ではやはり、責任を持たせるということが、一番難しいんです。メンバーに、ただ「責任を持て」と言うだけでは何も変わりません。

ーそうですよね。どのように責任を持たせたのですか？

はじめに、メンバー全員と面談をしました。そこで、メンバーのやりたいことを把握して、本人が言ったことに対して仕事を与えてみたんです。例えば、「SNS運営に興味がある」というメンバーがいたら、SNSでの広報を任せるというように。
すると、だんだん雰囲気が良くなって、自発性が生まれてきたんですよね！

ー本人の言葉に責任を持たせるんですね！それで、自発性が生まれたと。

はい。それで周りがパフォーマンスを発揮してくれることで、できることの大きさに気付きましたね。私は今まで一人で、全てやりがちだったのですが、一人でできることなど、ちっぽけだなと。自分も変わった瞬間でした。

メンバーの成長が第一。そして、今までにない団体へ。

ーチームとして機能し始めたわけですね！

そうです！それに個人個人が変わりました。
しっかりと仕事をしている人は、言うことも変わるんですよね。自信を持ったからなのか、発言できるようになるし、その内容も自分の経験に基づいた中身の濃いものになる。
代表として、人が変わるのを見るのは面白いですね。

ー個人個人が変わっていったんですね！今は案件を扱うとき、具体的にはどのように進めていますか？

水平思考などの考え方も使って、アイディアを出しています。水平思考は、簡単に言うと突飛な仮定をして、こじつけてみるという手法なのですが、メンバーが個性的なので変な仮定が次々と出てくるんですよね。（笑）
また、企業と違ってしがらみが少ない。だからこそ、すべてのアイディアを前向きに考えられる。否定をせず、どうにかして組み込めないかを考えるということですね。そこを大事にして、良いアイディアを出せるようにしています。

ーメンバーにはどのような方がいらっしゃるんですか？

面白い人が多いです。（笑）像に乗る国家資格を持っていたり、バンドのボーカルをやっているのに真面目だったりですとか。（笑）

ー確かに個性的ですね。（笑）今後はどのように団体を運営していこう、と考えていらっしゃいますか？

私も４年でもう少しで引退してしまうので、今後は自分のリーダー経験を、メンバーに伝えることが課題と考えています。

今は人数も２０人に増えましたので、短期的にはチームを何個か作り、複数のプロジェクトを同時並行的に進めていこうかなと。チームマネジメントのやり方は人それぞれ違いますので、やはり実践でリーダーを経験してもらい、自分のやり方を探しながら成長してほしいです。

私はもう老害ですから。（笑）余計なことを言わず、見守ろうと思っています。

また、今はマーケティング、イベント開催が多いのですが、商品開発の案件も増やしていきたいと考えています。食品の開発など、興味を持っているメンバーも多いので。

―長期的にはどのような団体にしていきたい、と考えていらっしゃいますか？

一人一人が成長できる団体にしていきたいと考えています。

やはりそれなりの時間を取ってこの団体に所属しているわけですから、メンバーには成長を１番に考えてもらいたいですし、成長できなければこの団体の意味はないです。メンバーがやりたいことをできる団体にしたいですね。

そして、最終的には今までにないような団体を目指していきたいです。

ー最後にこの記事を読んでいる学生にメッセージをお願いします！

「あなたに夢はありますか？」、「何のために生きていますか？」と聞かれて答えられるようになってほしいです。
そのためには、なにか活動をすることが大事だと思います。

ーありがとうございました！

～編集後記～
実績を残したからこそ今のYousmileがある、と自信を持って話される猪鼻さん。私は今２年ですが、２年後に同じように自分の実績に自信を持って話せるのか、考えさせられる取材でした！
何に責任を持つのかは人それぞれですが、責任を持つというのは重荷になる一方、強さにもなるのかもしれませんね！
猪鼻さん、ありがとうございました！

・NPO法人Yousmile

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2016/8/5 記：阿部