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【春から美大生必読】現役美大生とお部屋探し!一人暮らし美大生の住居の選び方、教えます。

1月も残りあとわずか。この時期になると、大学受験を終えて進学先の決まった高校生も増えてきましたね。大学進学を機に、一人暮らしを始める人も多いはず。上京勢で、もうすぐ多摩美術大学の3年生になる私ですが、一人暮らしの住居選びには大変苦労しました。

この記事を読んでくれている「春から美大生」、新居はもう探してる?美大生は特に住居選びが本当に重要です。

それはなぜか。

<<この先の大学生活、膨大な量の作品を作るから!!>>

これから自分が入学する学科や作りたい作品の種類、大きさによって、学校からの距離や部屋の大きさを考えなければなりません。

今回は、春から一人暮らしをする美大生、そしてこの春引越しを考えている現役美大生にお部屋探しのコツを伝授します。それぞれのポイントについて、多摩美に置き換えた場合の例と、私が現在住んでいる住居のメリット、デメリットも紹介するので、合わせて参考にしてみてくださいね!

お部屋探しのポイント

ファイン系学科は学校からの近さを重視せよ

「ファイン系」とは主に油絵や彫刻、工芸といった、絵を書いたり物づくりをしたりする学科のことを指します。これらの学科は作る作品がとにかく「重い、でかい、持ち運べない」の三拍子。長期休暇を挟む場合や課題によっては制作物を家から学校に、そして学校から家に移動させなくてはなりません。そのため、できるだけ学校から近いところに住むと自力で作品を運ぶ時間が少なくなり、負担も軽減されます。おすすめは、その大学専用の学生寮や大学の最寄駅周辺の住居です。遠方に住む場合でも、なるべく駅やバス停が近い物件を探しましょう。ちなみに私は通学中に油絵学科の人が大きなキャンバスを体に括り付けて自転車で大学に向かう姿を目撃したことがあります。そんな危険かつ大変な思いはしたくないですよね!

学科に関わらず、朝起きるのが苦手な人や通学に時間を取られたくない人も大学周辺に住むのがおすすめです。

例:多摩美の場合、大学の最寄駅は橋本駅なのでその周辺に住む。もしくは橋本の両隣の駅である相模原駅か相原駅周辺に住む。

大学もプライベートも充実させたい人に!大学と都会の中間地点

大学への通いやすさを考えつつ、休みの日は都会へ出かけてお買い物をしたり、ご飯を食べに行ったりしたい人にピッタリなのが、大学の最寄駅と都会の中間にある駅周辺にある住居です。デザイン系、映像系の人はファイン系の人に比べ、比較的小さな作品やパソコン上での作品制作がメインなのでおすすめ。特に映像系の人は、映像作品の撮影のために大学周辺以外の場所に出かけることが多いです。そのため、大学付近よりも都会や様々なロケ地に行きやすい場所に住んでいると移動が便利で課題制作もはかどります。

例:多摩美の最寄駅、橋本と新宿駅の中間地点は調布駅なので、その近辺に住む。

ベランダは広ければ広いほど良い

あまり広いとは言えない一人暮らしの賃貸ですが、ベランダが広いだけで作品制作がしやすくなったり、作った作品を置いておけるスペースが取れたりするので便利です。これはファイン系学科の人はもちろん、映像系学科の人も気にして欲しいポイントです。ベランダが広ければカメラの三脚を立てたり撮影のロケ地として使えたりと、意外と重宝します。また、映像学科の人はパソコンを非常によく使うので制作スペースの他にインターネット環境が整っているかも確認しましょう。

例:大学の友達の家に遊びに行くと、駅から少し離れたところにあるマンションの方がベランダが広い印象。

デザイン系、物づくり系美大生歓喜!部屋の改造OKなアパートを選ぶ

美大の近くには、稀に美大生のために作られたようなDIYし放題の物件があります。一般的な賃貸のほとんどがDIY禁止や壁に傷や汚れをつけてはいけないなどの条件がある中、部屋の原状回復が不要という夢のようなアパートです。壁に自分で絵を描くも良し、部屋に棚を作るも良し。美大生は特にDIYが好きな人やインテリアや内装のデザインにこだわりのある人が多いはず。住居選びの時には賃貸の条件にもよく注目してみてください。

例:多摩美と東京造形大の中間地点にはDIY可能なアパートがある。美大生アパートが気になった方はこちら

食事付きの寮を選ぶ

「作品作ってたらもうこんな時間!ご飯を食べるのをすっかり忘れてしまった…」

「課題の提出締め切りがやばい!ご飯を作っている余裕がない!!」

美大生は日々作品制作に追われており、特に一人暮らしの美大生が手を抜きがちなのが食事です。食事に不安がある人や料理が苦手な人におすすめなのが、食事を出してくれる寮やアパート。大学側から推薦されている学生寮や学生マンションは食事付きのところが多いです。

例:多摩美には、昨年新しくできた大学直営の食事付き女子寮がある。

アトリエ用に部屋をもう1つ借りる

日常生活用の部屋と作品制作や作品保管用の部屋(アトリエ)を分けるという方法もあります。この使い方をしているのはファイン系の美大生が多いです。ただ、アトリエにこもりすぎて生活用に借りた部屋をあまり使わなくなってしまったという人もちらほら。そんな心配のある人は、ロフト付きの部屋に住んで、ロフト部分をアトリエにするのもアリです。

例:日常生活部屋は大学と都会の中間地点、アトリエは大学付近の部屋を借りる。1つの部屋で日常生活と制作活動を両立させるなら、広いロフト付きの部屋を選ぶ。

 


最後に、私が現在住んでいる賃貸のメリット・デメリットを紹介します。

メリット

・食事が出る

私は大学の課題に追われている時や疲れて帰ってきた日に自分でご飯を作って食べられる自信がなかったので、食事付きの寮に住んでいます。バランスの良い食事をとることができるのがメリットです。

・人がいるという安心感が半端じゃない

私の住む寮には色々な大学の人が集まっており、寮母さんもいます。学校が大変な時や辛いことがあった時に話ができる相手がいるのは本当に大きいです。初めての一人暮らしに不安がある人や寂しがり屋の人には寮が超オススメです。

・パーティーがある

新入生歓迎会やバーベキュー、クリスマス会など、寮内で様々なパーティーがあって楽しいです。学生寮はイベントを開催しているところが多いです。

デメリット

・最寄駅遠すぎ

寮から学校までは自転車で20分程度なのですが、寮の最寄駅まではバスで15分弱。入居前はあまり気にしていなかったのですが、よく考えてみたらバス15分=徒歩で40分かかるんです。夜は最終バスを逃すとタクシーを呼ぶか歩いて帰る羽目になるので悲惨です。住居が駅から近いことは本当に大事。

・バスの本数超少ない

最寄駅までバスを使用しなくてはならない上、その唯一の移動手段であるバスが1時間に1本しかないため、バスを1本逃したら確実に予定に間に合いません泣泣。

・寮の周辺に店がない

スーパーもコンビニも歩いて行くには距離があるため、自転車を使います。これが地味に面倒臭い。徒歩圏内にあるのはパチンコ屋と郵便局のみです。この寮に入居した学生はみんな口を揃えてこう言います。

「学生寮の近くにパチンコなんか作るんじゃない!!」

せめてカラオケだったら良かったのに〜。

まとめ

私は住居探しを始めたのが3月の下旬と非常に遅かったため、入居先の寮を見学をすることも、周辺のお店や交通の利便性を考えることもなく新居を決定してしまいました。これから一人暮らしの物件を探す皆さんには、是非とも時間に余裕を持ち、自分の条件や希望にあった物件をじっくり考えて決定していただきたい。新居から大学までの行き方を調べてみたり、実際にその場所に行って自分の目で確かめてみたりすることも大切です。また、大学までの距離だけでなく、部屋の広さはどれくらい必要か、住居周辺に何があると便利か、よく出掛けそうな所はどこかなど、実際に一人暮らしを始めた時のことをイメージすると自分が求める条件が分かりやすいです。

以上、美大生の住居選びの参考になりましたら幸いです。皆さんの一人暮らしが充実したものになることを心から願っています☆

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