・友達や先輩と会話するとき
・皆の前でプレゼン発表するとき
・自分が有利な状況で親に交渉をねだりたいとき
上のような局面ではまず相手の心理を考えるはずです。
心理学は日常で使用できる身近なもの。実践的な心理学や面白さを
早稲田大学心理学サークルMoMACA代表の
森光輝さんに語っていただきました!
(手前が森さんです)
MoMACAとは
森さんが同学部の同級生と立ち上げたインカレサークル。学んだ心理学を実践していく場となっているのが特徴です。
目次
1.MoMACAとは?
―このサークルを立ち上げた経緯を教えてください。
心理学は学校や本で勉強して知る、といった方が多いと思います。
ですがせっかく知識を身につけても、実践して使用していく場というのはなかなかないんです。
知っただけでは意味がない、実践できる場所をつくろうということでこの団体を立ち上げました。
―実践的な点がこのサークルの特徴、ということでしょうか?
そうですね。
他の心理学サークルだと知識を「得る」ことがメインとなりがちですが、知識を「使う」ことができるという点がこのサークルの特徴だと思います。使用している団体は他になかなかないですからね。
メンバーは15人ほどで、和気あいあいとした感じで楽しくやっています。
―知識を「使用」というのは具体的にどういった感じなのでしょうか?
コミュニケーションはビジネスでも友達作りでも、様々な局面で使うものです。
得た知識をゲーム感覚で、「今日はあれをやってみよう」「これを試してみよう」など試せるのが心理学の面白いところですね。
また、将来社会人になって営業などに行ったときにも心理学は必ず役に立ちます。インターンなどでも実践できますよ。
2.日常で使える心理テクニック
―日常で使用できる心理テクニックを教えてください。
コールドリーディング
天然な人を相手に「ふわふわして見えるけど結構考えてるところもありそう」 など。
これで相手との距離を縮めることができます。
ダブルバインド
自己開示
自分が心を開けば相手も心を開く、これは自己開示の返報性と言います。
自己開示で話すとよい5項目
1. イライラすること・怒ってしまうこと
2. 人生で大切にしているもの・こと(外せない趣味など)
3. 自分の改善したいこと(弱み)
4. 最近あったこと
5. 恋愛と性交
5番目は同姓と仲良くなる時に使いましょう。
バックトラッキング
会話の中で相手の発言を繰り返して言い、「もっと話したい」と思わせる方法です。
例
普通の会話
A:昨日は何してた?
B:新宿に行って映画を見たよ
A:いいなあ。何で新宿をえらんだの?
B:新宿でしかやってなかったからだよー
バックトラッキング有り
A:昨日は何してた?
B:新宿に行って映画を見たよ
A:映画を見たの?
B:うん
A:いいなあ。何で映画を見るのに新宿に行ったの?
B:新宿でしかやってなかったからだよー
相手が「聞いてもらっている」という錯覚を得るので
こんな些細な会話でも相手の気をいつもより強く引くことができます。
また、相手が自分の状況をどんどん話すようになる→相手は一方的に話した感覚になる→実際仲良くなっていないのに話した、という心理に相手がなり、今度は相手から「仲良くなろう」という心理にさせることができます。
心理と行動のギャップによる違和感を感じさせることで、相手の心理を今度はこちらに近づけることができます。(このギャップを「認知的不協和」と言います)
これは「行動」からアプローチして「心理」のフィードバックを得る方法になります。
3.好きを見つけるためのアドバイス
―最後に、好きなことを見つけるためのアドバイスをお願いします。
好きなことを見つけるためには、まずいろいろやってみたらよいのではないかと思います。
一つの組織に所属しているだけではその組織の世界しか見えないですし。なにが本当にやりたいことなのか知るためにはいろいろやってみて比較するほかありません。
大学生のうちにできることをいろいろやってみて、自分の中で好きだと思える世界を見つけていきましょう。
―森さん、どうもありがとうございました。
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