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How To 学生生活

不登校の兄弟にイライラしてしまった話。幼かった私が自分と向き合い、ストレスを対処できるようになるまで。

こんにちは、ガクセイ基地です。

少しセンシティブな内容になりますが、今回は不登校の兄弟児目線で当時モヤモヤしたこと、どうしてもイライラしてしまったこと、そして大学生になった今それをどう乗り越えてきたのかをまとめようと思います。

不登校が社会問題として取り上げられる中で、
こんな思いを抱いてしまう私は間違っているのではないか
兄弟姉妹のことが好きだけど、どうしても受け入れられないことがある
そんな思いを抱く人たちの拠り所になれば幸いです。あなた自身も壊れてしまう前にこの記事が役立ちますように🍀

不登校の姉がいた話

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まずは私についてざっくり説明できればと思います。

現在大学生。学校が好きなタイプで行くことが息抜き。でももちろん人間関係や将来のことで学校という存在が嫌になることもあった。

2人姉妹で、姉がいる。姉は中学から不登校。現在は自宅療養中。

当時の頑張らなきゃという感情

頑張らなくちゃという感情
前述した通り、自分が小学生の頃に中学生の姉が不登校に。しばらくして姉の友人が体調の面から不登校になり、近所のよく遊んでいた人も不登校になりました。追い打ちをかけるようにいとこも不登校になり、私の周りで学校に行っているのは私だけ。そんな環境で育ちました。

当時、親戚から放たれた言葉
(私の名前)は元気でいいね。

親たちも疲れていたのでしょう。不登校が悪いことだとも恥ずかしいことだとも思いません。それでもゴールがわからない、解決策がわからない中で学校とやりとりしたり、娘息子とやりとりしたりしている親戚一同は、当時小学生の私でもわかるくらい疲弊しているように見えました。

だからこそ思ってしまったんです。
私だけでもちゃんと行かなきゃ。

学校であったことを話すと両親が笑顔になってくれました。年間欠席が0だと、とっても褒めてくれました。そしていつしかそれでしか両親の目を引けないのではないかと思いインフルなどの感染症以外、体調が悪くても学校に行き続けていました。

だって、私が頑張らなきゃいけないから。
元気でいいね、あんただけは学校好きだよね。」そう言われる度に私もたまには休みたい、なんて言えなかった。だって当時の私が求められていたことは元気に学校に行くことだったから。それに私は両親が好きだったから笑っていて欲しかった。

当時の私のモヤモヤ

当時のモヤモヤ
私は基本情報にも書いた通り、学校に行くことが好きなタイプでした。その裏には学校に行けば褒められる環境だったこと、人と話すのが好きだったことなどが理由としてあります。ただその前提があったとしても、学校という存在が辛い時もありました。

当時小4の私がいたクラスは学級崩壊していて、授業がまともに行われておらず、私自身も人間関係でよくある仲間はずれにあっていました。お互いが精神的に未熟だから起きてしまうものという感じで、いじめだとは感じなかったので行き続けましたが、それでもしんどさはありました。

毎日疲れたなとは思うけれど、勉強が好きだったし、先生が好きだったし、何より「元気でいること」が役割だった私だけは学校に行かなきゃという使命感に駆られていました。

そんな少しナイーブな時に今まで気にならなかったことが気になるようになってしまったのです。

それは家に帰ると姉がリビングでゲームをして楽しそうに笑っている(たまに暴言を吐く笑)という光景。

ずっと体調悪いより笑っている方がいい。何かに悩むより楽しいことをしている方がいい。そう思って心の内に閉じ込めていた感情がどうしても前に出るようになってしまいました。

遊んでばかりでいいな。私は頑張っているのに。
体調悪いんじゃないの?元気じゃん。

そんなこと思っちゃいけないなんてわかっていました。でも限界だった私はたまに口走ってしまいます。

お姉ちゃん今日は元気なんだね。私は一日学校でこんなことしたんだ。

今思えば姉も見えない何かと戦い、頑張っていたのでしょう。でも当時小学生の私は自分の気持ちのバランスを保つことで精一杯だったのです。そして時折そのバランスが崩れて当たってしまう。

私ってなんで頑張って学校行っているんだっけ?自分のため?親のため?

学校から疲れて帰ってきた後に遊んでいる元気な姉を見ることが辛かったのでしょう。

今、兄弟や友達が不登校でこんな思いもしている方はいませんか?伝えるのはできるだけ避けるべきですが、思ってしまうものは仕方がありません。その感情自体に蓋をしなくても良いのかなと個人的には思います。あなたの心を守れるのはあなたです。

両親との話し合い

話し合い
両親は今想えば本当に凄いことに、仕事や姉の病院、学校の対応をしつつも基本的には家で不機嫌になることもなく楽しく過ごさせてくれました。

優先順位はあって然るべきだから私のフォローはかなり経ってからだったけれど、それでもその時間をとってくれたことがどれだけすごいことか今ならわかります。

もし親御さん目線で読んでくださっている方がいれば、自分の心に余裕がある時だけでも構わないので、ぜひ不登校ではない子どもと向き合う時間も作ってくださると良いかもしれません。

私は両親に話しました。なぜわたしは頑張っているのに、帰ってきたら元気にゲームしている姉を見なきゃいけないのか。わたしは宿題もするし習い事にも行くけど、姉は寝ているだけでいいのか。

もっと私に構ってほしい。前みたいに褒めて欲しい。私も行きたくない日はある。

話を聞いてくれるだけでもだいぶ救われたので、期待していませんでしたが、やはり当時の姉に楽しさを与えてくれるものを奪うのは難しく、あまり状況は改善しませんでした。それでも私を気にかけてくれる時間を増やしてくれました!
これは本当にすごいこと。

 

<一つの学び>
当時小学校4年生にして、一つの知見を得ました。
それは

ストレスをストレスと感じないようにする

 

というものです。
(あまり良くはないので真似しないでくださいね汗)

当時の私はあれもムカつく!これもムカつく!なんで自分だけ!と幼さも相まってイライラすることが多かったのです。一度気になると、ストレスがさらなるストレスを呼んできて悪循環に。

だからもういっそのことストレスだと自認しなければいいとの境地に辿り着きました。

それからというもの、全く怒らなくなり、喧嘩もしなくなり、親にも楽しかったことばかり報告できるようになりました。

半ば暗示のようでしたが、私はストレスなんて感じていないと信じ込むことで自分を保っていたのです。

これから鑑みるに、世の中の不登校の兄弟を持つ子たちは少なからず葛藤があるのではないかと思います。自分自身もまだまだ未熟な中で、両親は不登校の子供に意識を割かざるをえないし、不登校の張本人も自分のことですらままならない中で、ポジティブな感情しか抱かないなんて無理です。でも私は両親も不登校の兄弟のことも根本的には好き。それが余計に苦しさを強調してくる。

外に感情をそのまま出すことが難しかったとしても、せめて自分の中では自分の気持ちに素直になることが自分を守ることにつながると思います。

忙しさで気を紛らわす

私が中学に上がり、姉が高校に上がりました。通信制の高校に進学した姉は、朝ゆっくり登校し、お昼には帰ってくる。一方の私は運動部に入っていたので、朝早く家を出て夜遅くに帰ってくる。

それでも学校に行っている姉とたまにバイトして帰ってくる姉を見るだけで、外に出られるようになって良かったなと心の底から思っていました。

そして何より自分自身がとにかく部活も委員会も勉強も、と全てに手を出していたので忙しく、姉のことに対してイライラする暇も無かったです笑

姉なりの努力と自分の中で忙しくしてそこに意識を割かなくすることで小学生の頃感じていたモヤモヤは感じなくなっていました。

不登校ではあるものの、引きこもりでは無かったので、休日は家族揃って(姉も込みで)遊びに行くこともありました。

課題はないしテストもない。そんな姉が羨ましく思ってしまうことはありつつ、自分は自分、姉は姉と考える力がつきました。

根本解決にはなりませんが、忙しさで気を紛らわすというのも一つの手です。

(でもあまりおすすめではありません。壊れてしまいやすい。)

中3受験勉強によるイライラ期

どうしても自分が不安定になる受験期。イライラしてしまう時期到来、、笑

私の家は基本的に父親の稼ぎで成り立っている家計です。母もパートに行くものの体調を崩しやすく融通の利く状態が好ましかったからです。

決して貧しい思いはせずに育ててくれましたが、裕福とは言えないのも事実としてあります。

そんな中で姉が進学した通信制の高校は私立で、学費がかなり高かった。

親とは割とお金のこともオープンに話す家だったので、私の進学先の話になってもやはりネックになるのは学費でした。

私立は高すぎる。親は私が本当に行きたいなら私立であってもなんとかするとは言ってくれました。でもどうしても行きたいと思うほどの私立もなかったし、何より公立で親の負担を減らしたい思いが先行して、公立の高校を第一志望としました。

公立で偏差値の高い高校も狙っていましたが、偏差値が足りなかったのと家から遠いのもあったので志望校変更をしました。

近くて、偏差値的にもある程度余裕を持って入れる高校を志望校に。

しかし根が真面目なので勉強の手を止める気にはなれませんでした。

学校に長く残れないこともあり家で勉強することが多かったのですが、やはり家にはゲームやアニメ、アイドルのDVDでを見て楽しそうな姉がいてなかなか集中できない。

受験勉強中くらい静かにしてくれない?????

言えばボリュームを下げたり、見ること自体を辞めてくれたりしましたが、それでは私が受験し終わるまでずっと辞めさせることになってしまう。

そして土日は姉に加わり父親もリビングでゲームし始めるので、とにかく部屋を締め切って勉強したり、ダイニングまで移動して勉強したりして集中できる環境を模索していました。

そんな時、悪い自分が表に出てきて、
なんでこんなに勉強しているんだろう?
受験勉強を邪魔されなきゃいけないのは何で?

その一方で
私が集中するために家族の娯楽を取り上げるのはどうなんだろう?
出かける時も私一人だけお留守番を選択することが増えて付き合い悪いかな
という自分もいたりして我ながら心が忙しかったです。

状況や環境にムカつくことはあっても、人に対してはムカつかなくなるという成長があったのでしょう。

まあでも無事に高校には合格したので万事OK。

家で過ごす時間の多かった高校生活

高校では勉強せずにバイトしまくってお金を貯める!いつかのやりたいことのために!

そんな思いは高校生活が始まる前に打ち砕かれました。コロナ禍です。

我が家には体調を崩しやすい人が多く、高齢の祖父も同居しています。加えてリモートワークが不可能な、現場に行くタイプのサービス業に従事している父親に移すこともできなかったので、高校3年間はひたすら家にいました。

だからバイトもしていません。

そんな時に勉強の楽しさを教えてくれた方々がいて、その人たちの見る世界の鮮やかさに惹かれるようになっていきました。

勉強はもういいと思っていたけど、今こそ勉強しようと気持ちを切り替えました。

そこから勉強にハマりひたすら予習復習自習のオンパレード笑

少しコロナが落ち着き始め、家族で外食するようになっても私は一人残る。理由は勉強したいから。

ずっと家にいると親や姉の言動にストレスが溜まることもあったし、その時の姉は通信の大学に進学していたもののほぼ手をつけていなかった。だから結局コロナ禍に何かしているのは私だけ。

それでも勉強に打ち込んでいたので、

そんなに勉強して何になるの、?と姉から言われたり

楽しい?楽しいならいいけど、よくわからない…!と親から言われたりするくらいにはハマっていました笑
(別に嫌ではなかったし恣意的な表現ですので姉と親を悪く言いたいわけではないです!あまりにも私が勉強の虫過ぎたのです…笑)

でもテスト期間になるとやりたい勉強ではなく、やらなければならない勉強が必要なので苦痛に感じるときも。

この時姉の放った一言。
そんな勉強しなくてもいいんじゃない?別に勉強しなくても死なないよ。

うるさーーい!!!笑
気遣って声をかけてくれていることはわかるけども。

楽しみながら勉強している一方で、やはりどこか褒めて欲しい自分もいて、自分の頑張りを邪険に扱われることにイライラしていました。

それに大学進学を真剣に悩む中で、「何故そんなに大学選びに迷っているのかわからない」だの、「レポートが意味わからないからやらない」だの言ってのける姉の言動が受け入れられない。

私が真剣に悩んでいるのは、やりたい勉強がしたいから。そして大学に行かせてもらうなら、我が家の家計を確実に圧迫することになるので、生半可な気持ちでは行けなかったから。

でも家族に当たることでは解決しないので、自分が部屋にこもったり、反対に散歩に出かけて気分転換したりと「自分に今できる解決法」を内側から見つめるようになりました。

やりたいことがやれている大学生活だけど、、、

悩み尽くした上で進学した大学。それはとっても楽しい大学生活が待っていました。
勉強が面白すぎる。学びたいものが学べる。それが嬉しくて仕方がなかった。

それに大学生活はやりたいことに全部挑戦して、社会に出る前の下地を形成する重要な期間にしたかった。

だからこのライター活動も、その他のサークルも、そしてもちろん勉強も全部頑張った。何かをやるために、何かを諦めたくなかったから。

そして少なからず就職することも意識していたのでしょう。現在長期治療が必要な病気療養中の姉。要領がいいので、私なんかよりも実は仕事できるタイプでしれっと就職していそうな気もするけれど…

もしこのまま職に就かなかったとしたら、私が両親の介護と姉と生活する必要があるかもしれません。そうするとある程度給料の良いところに就職しなければならず、大学生活で何をしたのかが重要になります。

そうした諸々の事情があって頑張っていたとき、ついに疲れ切って家で本音を漏らしてしまいました。

疲れた。勉強もその他もいっぱいいっぱい。つかれたーーーーなんで私だけ頑張らなきゃいけないんだろう

大学に行かせてもらっている、やりたいことをやらせてもらっている以上普段ならいわないセリフでしたが心の声が表に。

姉が返してくれた言葉は
行きたくて大学行っているんでしょ?

この一言を放たれたとき、流石に少しむかついてしまいました。
じゃああなたはやりたくて家にいるの?資格を取りたくて入ったはずの大学を何で辞めたの?いつになったら働き始めるの?

私は自分の稼いだお金の中でやりくりしているから行きたい場所に行くのもやりたいことをやるのもカツカツ。それなのに、親や祖父からお金を貰って好きなグッズを買ったり遊びに行ったりしている姉をどうしても許容できなかった。

それでも家で体調悪そうにいるよりは外に出て楽しそうな方が嬉しいのもあります。

自分と兄弟の扱いの違いに悶々としながらも、元気な姿を見せてくれる方が安心する自分もいる。そんな人は多いのではないでしょうか。

不登校の兄弟を持つ私が感じたモヤモヤ まとめ

モヤモヤ

<小学生の頃>
・私だけでも頑張らなきゃ(勝手に抱いていた使命感
・不登校の姉が学校に行ったら褒められるけど、毎日当たり前に学校に行く自分は言わないと褒めて貰えない。
→私だって頑張っているのに!!(同じように私も褒めて欲しかった
・姉が何で不登校になったのかわからない →誰もわからない究明しようとしなくて良いことだった
・体調悪いから休んでいるはずの姉が帰ってくるとゲームをしているのは何で?
→私だって辛い中で学校行っているのにお姉ちゃんだけズルい。(ストレスを自認しないようにする

<中学生の頃>
・自分が頑張っているときに邪魔されるのは何で?(見る角度を変えると他の人も頑張っている
・勉強する環境が整わない⇔私のために家族から娯楽を奪いたくない(葛藤の中で考える力が養われた

<高校生の頃>
・親のお金で大学行かせてもらっているのに、勉強しないのは何で?
→私がこんなに大学進学を悩んでいるのに。(私は私、人は人

<大学生の今>
・将来の自分の役割を考えて疲れる。(勝手に悲観しているだけで、今を自分らしく生きる方が大切
・お互いに余裕のないときに私が姉に弱音を吐くと「やりたくてやっているんでしょ?」と突き放される。
→頑張らなきゃいけないからね。(自分に余裕のあるときは受け流せる
・私が頑張れば頑張るほど姉を追い詰めていたのかも。
→頑張る私の存在が姉を焦らせてしまっていたのかもと悩む。(イライラを乗り越えて思う、自分も原因のひとつだったのかも

*他のサイトではこのような記事がありました。

【事例解説】不登校の子どもに兄弟がいる場合の危険性とは? – ブログ – 専門カウンセラーが執筆!不登校解決ブログ (futoukou119.or.jp)

不登校の兄弟を持つ人に伝えたいこと

今や社会問題になるほど多い不登校。決して他人事ではなく自分の兄弟がそうである人もいるでしょう。親があなたに構う余裕がないかもしれません。たまにイライラしちゃうことも、ムカついてしまうことも悪いわけないです!

その時々に自分が何を考え、どう乗り越えようとしたのか。乗り越えられなかった時は何が原因なのかを考えればいつかの自分のためになります。きっと周りを人一倍気にすることのできる人たちだと思います。時には自分の気持ちに正直に、無理な時は無理でもいいんです。

そして話せる環境なら誰でもいいので話しましょう。たとえ兄弟が不登校でも、あなたが蔑ろにされていい理由にはなりません。

ここまで書いてきて少し恣意的な表現が多かったと自覚しています。私目線の記事だからこそ、家族、特に槍玉に挙げられている姉は悪い印象を抱かれたかもしれません。でも私は本当に姉が大好きだし、親が大好きだし、イライラした時を抜き出したからこうなっただけということは留意してほしいです。

不登校だった姉がいてもなお、私の拠り所は家だったことからも私が家族を否定したくてこの記事を書いたわけではないことを読み取っていただければ幸いです。家が一番好き。

兄弟が不登校だと、考えなきゃいけないことは自然と多くなってしまいます。でもその考える力が自分を救うことにもつながるし、誰かを支えることにもつながります。

個人的に思うのは、言動を嫌ったとしても人を嫌いにならないでほしいということです。(もちろん家庭環境にもよるので無理強いはしません)

あなたは頑張っていて偉い!!!!あなたも、ではなくあなたは!!(「も」って何?私だけを褒めてよ!と思った当時の私へ)

ちゃんと学校に行って、バイトして、部活も頑張っているあなたが、偉いのです。
でも、究極は今悩みながらも生きていること、考えようとしていることだけで偉いのです。

 

その他このような記事もあります。

【大学生必読!】悲しくてつらい夜に読んでほしい…啓発本のススメ/ ガクセイ基地 (gakusei-kichi.com)

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