How To 学生生活

生産者と消費者へ真のフェアトレードを!/フェアトレードドリップパックプロジェクト

みなさん、突然ですが「フェアトレード」という言葉を聞いたことがありますか?

国際関係に興味がある人や海外に詳しい人は知っていると思いますが、日本ではまだまだ認知度が低いというのが現状なんです。

フェアトレードとは
立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立のために、原料や製品を不当に買いたたくことをせず、適正な価格で継続的に購入する取引のこと。

 

今回は、ラオスのコーヒーを商品として、フェアトレードをより広めていこうとしている団体へ取材してきました!

 

フェアトレードドリッププロジェクト
通称:ドリプロ。「生産者と消費者の真のwin-win」を理念として、ラオス産コーヒーの普及と共に、消費者が本当においしいと思えるコーヒーを適正な価格で提供するというフェアトレードを目指し活動している。

代表の鶴巻さんにお話を伺いました。よろしくお願いします!

                     

真のフェアトレードを目指した活動―本日はよろしくお願いします!早速ですが、目指しているフェアトレードについて教えてください!

前提として、現行のフェアトレードでは消費者の「慈悲」で買われているという側面が少なからずあります。例えば、「生産者が可哀そうだから、このフェアトレードの商品にしよう。」といった感じで、生産者の方ばかりに注目されていて、消費者にとってはただ高い商品になってしまっています。これでは継続して買ってもらうことは難しいので、私達の活動ではコーヒーを適正な価格で提供しつつ、なおかつ消費者の人には「とてもおいしい。これを買ってよかった。」と思ってもらう。生産者と消費者がwin-winの関係である真のフェアトレードを目指しています。

 

―なるほど、真のフェアトレードですか。そのために、どんな活動をされているのですか?

 大きな活動は2つですね。1つ目はイベントでの販売です。私達はフェアトレードだけを推すわけではなく、焙煎したての新鮮なラオス産コーヒーとして売り出しています。2つ目は、今年4月から始めたドリカフェ(ドリプロのカフェの略)という活動です。浅草橋にリトルジャパンというゲストハウスがあるのですが、そこのカフェで私達のラオスコーヒーを飲むことができるんです。毎週土曜日には実際にメンバーが出向いて淹れたてのコーヒーを提供していますよ!

 

―モットーは「現地に根ざした活動」とのことですが、どのように関わっているのですか?

 私達は夏にスタディーツアーとして、実際に1週間ラオスに行っています。JCFC(ラオスのコーヒー生産者組合)の方から話を聞いたり、フェアトレードがどのように影響しているのか家計調査を行ったりしています。他にもコーヒー農園や加工工場の見学のほか、ホームステイをして、現地の方へ日本食を作って食べてもらうといった交流もしています。

このスタディーツアーでは直接コーヒー農家の方とお話をして、日本で活動しているだけではわからない、農家の方が置かれている状況や心境を理解できるように努めています!

 

販売するコーヒーへのこだわり―それでは、販売しているコーヒーの特徴は何ですか?

 私達は新鮮なラオスコーヒーの販売をフェアトレードと同じくらい重視しています!新鮮なコーヒーを味わってもらうために、参加するイベントの直前にコーヒー豆を焙煎して、全て1ヵ月以内に売り切ることを徹底しています。日本で一般的に販売されているコーヒーは焙煎されてから半年など時間が経って酸化してしまっているのですが、ドイツでは焙煎から3週間以内に販売しなければならないという法律もあるんです。

 

―なるほど、新鮮さによってどんな違いがあるのですか?

 焙煎してから長い時間が経ってしまったコーヒー豆は、表面に出た油分が酸化してしまい、嫌な酸味やえぐみの原因になってしまいます。その一方で、焙煎から時間が経っていない新鮮なコーヒーの味はフルーティーで香り高く、カフェインの脂肪燃焼効果、ポリフェノールの若返り効果も期待できるんですよ!一般的には地域・ブランドにこだわっている店は多いのですが、新鮮さにこだわっているところは比較的少ないと思います。

 

――ラオスのコーヒーって日本であまり聞かないですよね。他にも何か特徴はありますか?

 ラオスのコーヒーの特徴はフルーティーな香りなのですが、日本では他の豆と混ぜたブレンドコーヒーとして普及されていて、認知度が低いのが現状です。

私達が販売しているラオスのコーヒーは「ピーベリー」という一つの木から5%ほどしか取れない小さな豆を使っています。小さいため、豆としてのグレードが低く、普通だと捨てられてしまう事もある部分なんですが、香りが高く、コクもあるコーヒーになるんですよ!

これからの活動について聞いてみました!-どんな学生がドリプロの活動に向いていますか?

 例えば、コーヒーが好きな人、フェアトレードに興味がある人、一つの取引としてコーヒーの売買を行っているので、ビジネスに興味がある人。他にも色々な切り口から入れます!それぞれ、コーヒーの美味しさの宣伝、フェアトレードの普及、団体の運営など役に立つ場面があると思うんです。逆に、全員がフェアトレードだけに興味を持ってしまっていたら、ラオスのコーヒーの美味しさや新鮮さというところまで気づけなかったと思いますね。

 

―これから活動として取り組みたいことは何ですか?

 フェアトレードについて、日本は先進国の中で下から2番目という低い認知度なので、これを上げたいと思っています。その一環として、今年は夏休みに子ども達の自由研究向けのイベントに出展させて頂く予定です!コーヒーのおいしい淹れ方やドリップパックに残った粉を使った美容に効果のあるコーヒースクラブの作り方を通じて、子ども達や親御さんにフェアトレードを知ってもらいたいです。

また、今までは単発的な販売が多く、せっかくイベントでコーヒーを気に入ってくれた人が居て、販売場所を聞かれても、次のイベントが少し遠いところになってしまう事がありました。せっかく浅草橋というアクセスの良い所で私たちのコーヒーを販売してくれる事になったので、これを機にもっとラオスのコーヒーとフェアトレードの普及を身近にしたいと思っています。

 

鶴巻さん、ありがとうございました!!

ドリプロのコーヒーが飲める「リトルジャパンカフェ」ここです!

リトルジャパンHP:http://www.littlejapan.jp/
所在地:東京都台東区浅草橋3丁目10-8
電話:03-5825-4076
 
フェアトレードドリッププロジェクトHP:https://ft-drippack-project.jimdo.com/

 

〈編集後記〉

いかがでしたか?日本で飲むコーヒーはほとんどが輸入で、私たちが何気なく飲むまで多くの人が携わっていますよね。もしかしたら、自分が飲んでいるコーヒーの生産者は不当に買いたたかれて困っている可能性だってあるのだと感じました。生産者と消費者双方が納得できるフェアトレードがもっと普及して欲しいと思います。

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gakuseikichi

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