毎年7月に開催される、早慶サッカー定期戦。
今年で70回目を迎え、ここから多くの名プレイヤーが誕生してきました。
昨年は約1万8000人の大観衆が詰めかけ、試合の規模はJリーグレベルと言えます。
実はこれらの試合は学生主体で企画・運営されていたのをみなさんは知っていましたか?
今回は大学スポーツ振興に取り組む「一般社団法人ユニサカ」の代表理事を務める
奥山大さんにお話を伺いました!
−ユニサカはどういった団体なのでしょうか?
私たちは早慶の学生を中心に2017年に設立された、大学スポーツ振興に従事する一般社団法人です。大学スポーツの人気上昇が経済的基盤の構築につながり、それが競技力向上のために再投資されるというビジョンを持っています。その上で、自分たちが大学スポーツを変えていくという理念を掲げており、その出発点として、早慶サッカー定期戦を運営・企画する早慶クラシコプロジェクトを始めました。大学スポーツ界全域に影響を与えられるような組織を目指し活動しています。
−ユニサカの運営組織の規模はどのくらいでしょうか?
8人の学生メンバーが中心となって活動しています。早慶の学生以外にも、東大や一橋の学生もいます。加えて過去の理事やOBの方の協力もありますが、あくまで学生が主体となってやっていくことや、中の人間が当事者意識を持つことを大事にしています。
−今年の早慶戦を開催する上で、どういった目標があるのでしょうか?
今年は70回目という記念の大会でもあるし、新元号になってから初めての早慶戦になります。そういった中で、まずは満員を目指すという明確なビジョンを持った上で、一番は早慶クラシコを知ってもらうようにブランディングをすることが目標にあります。どうしても早慶戦といったら野球やラグビーのイメージが先行しているので、早慶クラシコをより多くの人に知ってもらいたいと考えています。
−ユニサカの活動をする中での面白さややりがいはなんでしょうか?
一番はチャレンジできる場があることですね。体育会に対する閉鎖的なイメージを打破することや、改革に対する保守的な意見を乗り越えなければならないなど問題は多々あります。でもそこに対して、仲間とともに頑張りながら動きのある学びを得られるということは、やりがいでもあるし、とても貴重なことだと思っています。
−設立当初からのメンバーである奥山さんから見たユニサカの強みとはなんですか?
メンバーがどんどん変わっていく中で、立ち上げ当初の熱量だとかフィロソフィーが暗黙知である部分があったり、周囲からしたら毎年代表の顔が変わるわけでどこにユニサカとしての信頼が蓄積されているのかなど、今後ユニサカが続いていくために考えなくてはいけないことはあります。一方で、中の人間が課題を見つけてアクションを起こし続けるところは自分たちの絶対的な強みなので、先ほどの問題点にとらわれることなく、むしろプラスに持っていかなければなりません。かつ自分が成果をあげたかあげないとかではなく、長い目で見たときに、ユニサカが一体何を成し遂げようとしているのかを共有できていることが重要だと思っています。
−最後に、大学生に向けてメッセージをお願いします。
大学スポーツ界の魅力をより多くの人に知ってほしいです。大学スポーツは、プレイヤーとしてだけではなく、マネージャーや運営スタッフ、もちろん観客といったいろいろな関わり方があるからこそ魅力があるし、早慶クラシコにはこの魅力が全て詰まっていると思います。
−ありがとうございました。
〈早慶サッカー定期戦〉
2019年7月12日(金)等々力陸上競技場
・女子部:15時30分キックオフ
・男子部:18時30分キックオフ
http://wk-soccer.com/