「人生は選択の連続である。」
これはシェイクスピアの名言として有名な一文です。
さて、人間は1日に約70回の選択をしていると言われています。
お昼ご飯を学食で食べるか、外のお店で食べるか。
好きな子に告白をするか、しないか。
そこで全ての選択において「正しい選択をしなくちゃ!」と思ってはいませんか?
実はそれは間違った考え方です。
なぜなら選択する時点では、未来のことは予測できないからです。
ではどういう選択をすることが良いのか?
それは「後悔しない選択」をすること。
「後悔しない選択」をするためのスキルを身につけて、より楽しい学生生活にしましょう!
目次
◯選択にまつわる間違った3つの常識
①「正しい選択がある」
学校のテスト問題には必ず正解があります。
しかし、日々の暮らし、仕事においては、これが正解というものがありません。
実際、脳科学や心理学の研究者は、私たちが物事を判断し、選択をする場面において、
正しい選択は存在しないと言っています。
現に、新卒で入社した会社員の3割が3年以内に辞めている実態が示しているように、
慎重に選んだはずの選択でさえ、正解ではないこともあります。
未来に何が起こるかわからない以上、ベストな選択ではなくベターな選択を目指しましょう!
②「今ある成功は、過去の自分の選択でできている」
私たちは、「成功したのは自分の力、失敗したのは相手の責任」と考える傾向があります。
これを「自己奉仕バイアス」と言います。
つまり、物事が上手くいっている時は自分を褒め、逆に悪い時は失敗から目をそらすのです。
ただ実際のところ、人の選択による影響は小さく、周りの環境に左右されるとか。
過去にとらわれず、その場に応じた合理的な選択を心がけましょう!
③「選択肢が多ければ多いほど可能性も広がる」
選択肢が多いほど、良い選択ができると思っていませんか?
実は、行動経済学の研究によると、人は選択肢が増えるほど不幸になるそうです。
これを「選択のパラドックス」と言います。
選択肢が増えることにより、悩む時間が増え、時間という資産が失われます。
また、別の選択肢の方がいいのではないかと考え、結局いつも通りの選択をする傾向にあります。
多すぎる選択肢は判断を鈍らせることを理解しておきましょう!
◯選択力を上げる方法とは?
ここでは選択力を上げる2つの方法をご紹介していきます。
①未来の自分を想像する
何かを選択する時に、未来の自分を想像してみましょう。
具体的にはその選択の10分後、10ヶ月後、10年後はどうなっているのかを考えます。
例えば、夜中にポテトチップスが食べたくなったとします。
(1)もし食べたとしたら、10分後は食べて満足、10ヶ月後は夜食が習慣化、
10年後は太っているでしょう。
(2)もし食べなかったら、10分後は空腹のまま、10ヶ月後は夜食をしないで早く寝ている、
10年後は健康な体を手にしていることでしょう。
私たちは何かを選択する際、衝動や欲求、目先の利益に目を奪われがちです。
だからこそ、選択を行う際に未来からの視点を持つことで、合理的な選択が可能になります。
②コストベネフィット
これは、行動に費やす時間をお金に換算し、その選択肢を選ぶ価値があるかを比べる方法です。
例えば、時給1000円のフリーターがいて、その人に1時間の空きができたとします。
ここで選択肢が3つ存在します。
(1)スマホでYouTubeを見る
(2)資格の勉強をする
(3)ジョギングをする
(1)は楽しいかもしれませんが、1000円の価値があるのか疑問です。(2)は勉強して資格を取れば、給与の高い職につけるかもしれないのでメリットは大きいです。(3)は運動することで寿命が延びるとすれば、1000円以上の価値がありますね。
時間をお金に換算することで、自分の時間に対する価値が見えてきます。
これを何かを選択する際のモノサシとして活用してみてください。
◯まとめ
改めて強調しておきたいのは、「全ての選択に正しい選択はない」ということです。
もし「正しい選択だ!」と思った時は、一度冷静になって考えてみてください。
そして「後悔しない選択」をしていきましょう!
◯参考文献
メンタリスト DaiGo 『後悔しない超選択術』 第1版、西東社、2018年
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