突然ですが、質問です。あなたにとって「格好良い大人」とはどんな人ですか？
すぐに答えられたでしょうか？
格好良いとは？そもそも大人の定義って？と、とても抽象的な質問なのでパッと答えるのは難しいかもしれません。
実はこれ、私が取材をする時に取材対象者の方に必ずといっていいほど聞いている質問なんです。人によって回答が本当にバラバラなのですが、どれも真理なのでとても面白いなと思っています。そこで、今回の記事では私が今までに聞いた方の中から厳選して11人の方の「格好良い大人とは」の答えをご紹介します！
目次
三四郎のオールナイトニッポン・ディレクター（当時）石井玄さん
大人にならない人ですかね。大人って、世間の常識があるから自分の考えを曲げることが多いですよね。でもそういう時に「絶対やめない。絶対負けない」っていう信念を持っている人を知っているので。
会社員やっているとそういう場面になることは多いのですが、世間の圧力・会社や上司の指示に負けずに自分の意見や信念を曲げない・折らないっていうのは格好良いと思います。折れないのってものすごく難しいんですよ。実力がないと折れちゃうので。僕は、現状折られまくりですが（笑）。
>三四郎のオールナイトニッポン0（Zero） 公式HP
>ニッポン放送「三四郎のオールナイトニッポン」ディレクター石井玄にラジオ業界の裏側を聴く！
放送作家 福田卓也さん
程よく働いて、程よく遊んでいる人かなぁ。余裕のある人っていうのかな。
レギュラー1本しか持っていない人とか、ちょくちょく旅行に行っている人って格好良いと思います。仕事をたくさんしなくてもいいから会社にいてくれ、と言われるのってものすごく優秀な証拠じゃないですか。優秀だから、あんまり仕事をしなくても会社にいてほしいっていう。
>ニッポン放送「三四郎のオールナイトニッポン」放送作家・福田卓也にラジオ業界の裏側を聴く！
株式会社Team box 山本暦さん
できないことをできない、分からないことを分からないとちゃんと言える人だと思います。大人になるにつれて失敗するのが悪いこと・怖いことだと思ってしまいがちですが「失敗したからここが良くなった」「失敗したおかげで成長できた」のように失敗をポジティブに変換できれば、いくら失敗してもいいんじゃないでしょうか。自分の弱みにちゃんと向き合ったうえで成長できる人は格好良いと思います。
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フォトグラファー瀬野芙美香さん
なんにでも興味を持って、好奇心を絶やさない人は格好良いと思います。大学生の時は色々なことをしたり、色々な人に会いに話を聞きにいったりするのが普通だと感じているけど、人生が進むにつれてその時の気持ちを忘れがちな気がします。それを忘れていない人は目がキラキラしていて、会った時に元気になれるので自分もそうありたいと思います。
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Ontenna開発者 本多達也さん
自分のことも大事にしながら、周りの人に手を差し伸べられる人だと思います。僕はまだ助けてもらってばっかりなんですけどね(笑)。Ontennaを作っている中で、たくさんの人が僕の「Ontennaを世界中のろう者に届けたい！」っていう想いを応援して背中を押してくれたり、守ってくれたりしたんです。そういう人たちがすごく格好良いなと思っているので、僕も熱量がある若者をを支えていけるような人になりたいです。
>Ontenna開発者 本多達也にとってのデザイン思考とは
Yper株式会社 島添彰さん
常に行動している人、挑戦している人です。
普通に仕事をしていたりするとそれがルーティンの作業になり、どうしても無意識に思考って止まっちゃうんですよ。僕もそうでした(笑)。そうなりがちな社会の中で目的を明確に持っていて、課題を認識したり解決のために行動したりしている人ってすごく格好良いなと思います。
>Yper株式会社 OKIPPAからデザイン思考を考える
モリタ宮田工業株式会社 北里憲さん
防災に関する仕事をやっているからということもあると思うのですが、愛情の置き所を分かっている人は格好良いと思います。自分がどういう人を大切にするべきで、誰を助けたいと思うのか、そのために自分に何ができるのか、するべきなのかを把握できていると、自分が追わなければいけない変化するためのリスクなども受け入れられると思います。
うちのチームにはそれを実現できている人がいるんです。彼女を始めとしてこのプロジェクトで色々な人と話す中で、僕は格好良い人はこういう人だと思うようになりました。そういう意味でも+maffsを製作してよかったとすごく思います。
>自宅に置きたくなる+maffs「＋ 住宅用消火器」に込められた想い
HARIO株式会社 坂本敦子さん
自分の言動や行動に責任を取れる人だと思います。例えば、うまくいかない時も自分のせいだと思うようにしているなど、何があっても人のせいにしない人は格好良いと思います。
>HARIO株式会社「フィルターインボトル」からデザイン思考を考える
株式会社ロッテ ラミー・バッカス ブランド担当者さん
周りに良い影響を与えられる人だと思います。例えば、バリバリ出世している人がいたとして、その人と関わることで部下が成長したり、周りの人の仕事へのモチベーションが上がったりと、その人自身だけでなく、周りの人にも良い影響を与えられる人が格好良いと思います。
>ロッテの担当者に聞いた「ラミー・バッカス」の人気の秘密
ウミネコアーキ代表／つばめ舎建築設計パートナー 若林拓哉さん
子ども心を忘れていない人ですかね。子どもより大人の方が優れているという考えは違うと思います。むしろ逆で、大人の方が諦めたり忘れたりしていることの方が多いので。子どもの方が「なんで」と思うじゃないですか。そこで黙って受け入れるのが大人らしさとするなら、子どもの方がずっと格好良いと思うんです。
>副業をしながら暮らせるアパート「欅の音terrace」からデザイン思考を考える
つばめ舎建築設計共同代表 根岸龍介さん
とにかく行動に移せる人ですかね。大谷翔平さんはすごく分かりやすく格好良いと思うんです。ピッチャーとバッターをどっちもやるというのは少年野球だと当たり前だけど、プロになって社会にでると急に制限されてしまう。そこで「やりたい」と押し切って、社会の当たり前を壊してしまえるのは格好良いですよね。
>副業をしながら暮らせるアパート「欅の音terrace」からデザイン思考を考える
おわりに
私がこの質問を聞いているのは、回答からその人の人柄が見えて面白いからというのもあるのですが、実際に社会に出てバリバリ働いている方の考える「格好良い大人」を知ることで自分の目標が見えてこないかな、という部分が大きいです。人生における目標と考えると抽象的すぎて考えるのが難しいですが、格好良い大人とは「こんな人」という風に答えると少し言語化がしやすくなるのと、自分のイメージする格好良い大人になるためには○○していこう…と考えていくと理想の自分に近づくための具体的な行動が見えてくる気がしませんか。
みなさんも、自分にとって「格好良い大人」とはどんな人か考えてみてはいかがでしょうか？
