【海外挑戦①】なんでポーランドなの？？？

はじめまして！

海外ライターとして5月から記事を書かせていただくことになりました、ayakaです。

2017年10月よりワルシャワ大学国際関係学科で学んでいます。2016年4月から1年間日本国内の大学に所属していましたが、最終的にその大学を辞めてポーランドに来ました。

初めてとなる今回は、必ず聞かれる「なんでポーランドなの？」の疑問にお答えします！

色々なものが安い！

ヨーロッパ、特にEU圏内はEU外からの学生に対する学費が現地出身学生より高く設定されていることもあり、日本国内の学費と同程度かそれよりも高いことが多いと思います。

フランス、オランダ、スイス、北欧などあらゆる国の学費は奨学金なしでは到底払えそうもありませんでした。アメリカ、イギリス、オーストラリア等の英語圏ももちろん私の家計では借金をしなければ到底無理です。

「それなら奨学金を貰えるよう努力すれば良いじゃないか！」と思われるかもしれませんが、政府や大企業からの奨学金は、本当に優秀な学生でなければ貰うことがかなり難しい上、大学院ではなく、学部レベルでの正規留学生への奨学金となると、かなり少ないのが現実です。

海外の大学自体も奨学金を出してはいますが、主にそれはいわゆる発展途上国出身で、大学のある国との物価が違いすぎる故の差額を是正する為に支給していることが大半なので、日本出身の私にはその条件は当てはまりません。

その一方、ポーランドはヨーロッパ且つEU圏に位置していながら、ユーロではなく独自通貨のズウォティを使用しているおかげもあるのか、寮費、食費、交通費はもちろんのこと、学費が他の先進国より安いです。

例えば、奨学金なしでも、私の学部だと学費は年間3000ユーロ(40万円前後、レートや大学・学部によって変わります)、私の寮費は月460ズウォティ(約15000円、この額はワルシャワ内でもかなり安い方です)、交通費は公共交通機関全て(バス、メトロ、路面電車)乗り放題90日の場合、学割で140ズウォティ(約4600円)です(2018年5月1日現在)。

非難している訳ではないですし、個々の自由なので流し読み程度で読んでいただければ幸いですが、日本の貸与型奨学金に強い抵抗がありました。ワルシャワの大学へ入学する前の1年間、国公立の試験に前期も後期も失敗した為、私立の大学へ通っていました。もともと国公立に受かっていても貸与型奨学金にお世話になるつもりだったのですが、私は「なぜローン・借金を奨学金と呼ぶのだろう」とか「卒業後何十年にもわたって働きながら返すのはリスクもあり、気の遠くなる話だ」と高校生の時から鬱憤とした気持ちがありました。

やっぱり夢は諦められない

この記事を読んでくださっている方の中には高校生のうちに「交換留学をしたい！」もしくは「したかった！」と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。私は後者、「したかった！」者です。

高校生活3年間の中で、親から交換留学へ行く許可をもらえるよう説得を試みたことが2度ありました。1度目は1年生の時、2度目は2年生の時です。

しかし残念ながら経済的理由、私の精神的理由、そして時期的理由(特に2度目のお願いの際は受験のことも考えなければならなかった為)が重なり、結局高校生のうちに交換留学へ行くという夢はかないませんでした。

高校卒業間近の私には非英語圏への正規留学という考えは浮かばず、結局上記で述べたように留学生比率の高い国内の大学へ進学しました。

逆にその環境が(在籍していた1年間が)私の興味を更に刺激する結果となりました。周りに世界中から日本へ進学している留学生で溢れ返っていたので、彼ら・彼女らの姿を見て、羨ましくなってしまいました。同時に文化や言語も全く異なる環境で思い思いにチャレンジする留学生を見て焦りも感じていました。

「自分はやっぱり留学という夢は諦めきれない！」という思いが膨らんでいきました。

そして勘の鋭い方は既に気づかれたかもしれませんが、私はいわゆる日本人が少ない所で自分を試してみたいという思いもあった為、まだまだ日本出身の方の少ないポーランドを選びました。

日本や日本人が嫌いという訳では全くありません！！！むしろ、こちらで生活している中で日本(人)の素晴らしさを痛感することが多々あります。

英語で勉学に励むことのできる環境が整っている

かなり海外留学情報に詳しい方は「それならポーランドじゃなくて隣のドイツに行けば良かったじゃんか！」と思われたかもしれません。私もドイツの大学、もちろん検討しました。留学生でも学費が無料の大学がありますし、物価も首都ベルリンでもそれほど高くないみたいですしね。

ですが、残念なことに私の行きたい学部のある大学はある程度のドイツ語を必要としていたのです。まだ、A1(超初級レベル)ならなんとかなったかもしれませんが、B1やB2(中級・準上級程度)が必要でした。ドイツ語で授業に参加するなら当然必要なレベルです。

しかし応募まで半年もありませんでした。言い訳になってしまいますが、私はそこまで言語習得能力に卓越していません( ﾉД`)　

ちなみに私が調べた限りだと、大学院以上はドイツ語能力に指定のない大学が多かったです。

一方、ポーランドやチェコやルーマニアなど東欧と呼ばれる国々の大学は英語以外の言語能力を入学条件としては特に指定はしていませんでした(これも私が検討した大学の話です)。現地語開講と英語開講の授業・学部が分かれているのみでした。

基本的に大学構内なら誰に話しかけても英語での会話が可能です。また、政治学部・国際関係学部と心理学部(5年制)は全て英語開講の為、様々な国から生徒が集まっています。

主にランキングを参考にし、受かった中で、学ぶ専攻のレベルが高かった今の大学を選びました。

実際にワルシャワに住み始めてからポーランドを留学先にして良かった理由も新たに見つけましたが、初期の段階では考えていなかったことなのでここでは省きます。

以上が私がポーランドを進学先に決めた理由です！！！