2020年のオリンピック東京大会に向けて新国立競技場が完成し、
12月15日には報道陣向けに公開され、21日にはオープニングイベントも行われました。
そこで今回も、学生プロジェクトGo Beyond さんにフォーカスし、代表の山本さんに詳しくお話を伺いました。
前回はGo Beyond さんによる、オリパラウィークの実際の様子を記事にしたのでそちらもご覧ください!
目次
Go Beyondを詳しく知りたい!
Go Beyondは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックをきっかけとして、
共生社会の実現を目指し活動しているSOPPの学生プロジェクトです。(Go Beyondホームページより引用)
SOPPは「ソフィア オリンピック・パラリンピック プロジェクト」の略称で、上智大学によって立ち上げられたプロジェクトだそうで、
来年に迎える東京大会だけではなく、共生社会の実現を展望する機会を提供することを目的に教職員と学生によるプロジェクトとして現在も様々な取り組みが行われています。
詳しい活動内容に興味のある方は、ぜひ上記の公式ページをご覧ください!
今回はGo Beyond代表の山本さんにインタビューをし、団体の立ち上げに関わった代表だからこその視点で、熱い思い・活動を通して感じる変化などをレポートします!!
学生プロジェクトGo Beyond に興味のある学生・新入生必見です!!
「平昌オリンピックの開会式は、私にとって第二の誕生日です。」
代表の山本さんにGo Beyond立ち上げの経緯をお聞きすると、こんな言葉が返ってきました。2018年3月9日に、平昌パラリンピック調査団として開会式に参加した山本さんは、そこで「自分のすべきことはこれだ」という直感を感じたそう。
障害を持ったパラリンピアンが集まり、行われた開会式。
それまで山本さん自身が「かわいそうだから何かしてあげよう」「助けてあげよう」という視点で見ていた障害を持つ人々が、称賛され、彼らが思い切り輝いている姿を目にして
「できないこと」よりも、「できること」にフォーカスする社会を実現したい
と感じたそうです。
健常者も障がい者も、一人一人のできること・得意なことにフォーカスし、共に助け合いながら生きる社会。それを、学生として考え続ける場が必要なのではないか。
このような思いが、Go Beyondの立ち上げのきっかけとなったようです!
(写真:オリパラウィーク2019、フェンシング体験ブースの様子)
活動をするにあたって、意識すること
現在、約135名のメンバーが所属するGo Beyond。代表の山本さんは、一人一人の個性をどのように「共生社会の実現」に生かすかを考えていらっしゃるようです。
「後輩のことは全員、把握しているんです(笑)」
と嬉しそうに語って下さった山本さん。それぞれの勉強する領域・全く異なるバックグラウンドを持つメンバーが考えることを縛りたくないという考えから、
Go Beyondは具体的な目標となる、共生社会のカタチを設定していないのです。
メンバーそれぞれの「共生社会」を大切に。この答えは、変わり続けていい。
(写真:パラスポーツ・ボッチャ大会の様子)
「Go Beyondメンバーの個人個人が、共生社会の実現にどのように貢献できるか考え続けることが、大事だと思っています。」
というお言葉からは、山本さんの代表としての強い思いが感じられました。
『パラスポーツをこんな学生に見て欲しい!』
山本さんは、60歳のパラリンピアンの友人の話をして下さいました。
彼は「車椅子になった今と、その前の生活を比べたら、今の方が幸せ。あの時怪我をしてパラリンピアンになったから、こうして(山本さんとの)出会いもある。」とおっしゃていたそう。
大学生という時期を模索の期間と例えて下さった山本さんは
「今の自分」に自信がない学生に、ぜひパラリンピックを見て欲しい、とおっしゃっていました。
学科、サークル、アルバイト…生活する中でいくつものコミュニティを持つ大学生だからこそ、自分の過去と今を比べて自信がなくなってしまうことや、自分のアイデンティティーに悩んでしまうことがありますよね。
今の自分にあるもの、得意なことを肯定し認めてあげること。
そのように、自分に今あるものを肯定し生きていくことの大切さを、パラリンピックを見ることによって、感じとれるのではないでしょうか。
2020年の春に入学する一年生に向けて、一言お願いします!
「今年の一年生が入ってきてくれた時、明確にやりたいこと・活動のビジョンを持って参加してくれた学生が本当に多かったのが、とても嬉しかったんです。
2020年に学生でいられることは本当に幸せなことだと思うので、東京大会は一つのきっかけであるということを忘れずに、学生として『共生社会への実現』を考え続けて欲しいです。」
ボランティアをすることだけではない。
利益を求めて活動する企業ではなく、学生という立場だからこそ、考えられることがある。
自分にとっての共生社会をイメージすることが、実現の第一歩なのかもしれません。
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