How To 学生生活

ポーランド人・ダリア流のダブルメジャー ~日本語専攻アジア研究×国家安全保障~

こんにちは。日本も春が近づいている頃でしょうか。個人的にはやはり桜が恋しいです。今回は、以前インタビューしたダリアとは違うダリアにインタビューしました。どうやらダリアというは名前はポーランド出身の女性によく使われるようですね。

 

彼女の周りに左右されない生き方や、いつも物事を自分で決め、色んなことに挑戦しながら学生生活を送っている姿は、同じ学生としてとても励まされるので、日本の学生の皆さんにも共有できたらなと思います。

 

 

 

日本語を勉強し始めた面白いきっかけ

 

 

―今日はよろしくお願いします。自己紹介からお願い!

 

こんにちは、私の名前はダリア。グワグフというポーランドの西にある街出身。3人の弟がいるの!私含めて姉弟4人だから、大家族だよ。

 

 

―ポーランドでは4人の子どもがいることは大家族なの?

 

そうだね~。ステレオタイプなんだけど、ポーランドでは、子だくさんの家は問題を抱えているって思われがちなの。例えば、親がアルコール中毒だとか、貧乏だとか。私の家族は違うんだけどね・・・(笑)

 

 

―今は大学院に通っているよね?何を勉強しているの?

 

日本語専攻のアジア研究(Asian studies with the Japanese language)と、国家安全保障を勉強しているの。

 

 

―2つ専攻があるってどういうこと!?

 

まず初めに、日本語専攻のアジア研究を始めたの。日本語や日本について勉強することにはずっと前から興味を持っていて、始まりはゴジラまでさかのぼるわ。

 

 

―ゴジラってあの昔からある映画のこと?古いやつだよね、私たちが生まれる前からある・・・。

 

うん、そうそう!私の父親がとにかくゴジラ映画のファンだったから、私も観ていたの。もちろんポーランド語の字幕でね。そこから日本語に興味を持ち始めたわ。他に日本語勉強している人は大概アニメや漫画がきっかけだと思うけど。

 

 

―なるほどね。ゴジラ映画がきっかけで日本語に興味を持ったって人は、私の知る限りダリア、あなたしかいないわ(笑)

 

 

ポーランドでのダブルメジャー

 

 

―専攻の話に戻るけど、日本語専攻のアジア研究の後に国家安全保障も勉強し始めたってこと?

 

アジア研究は大学から既に専攻していたから、もっと学ぶために大学院でも同じ専攻を選んだのだけど、昨年1年間休学していたんだよね。私は生徒会の役員の1人なんだけど、その仕事が増えたのと、金銭的理由で働かないといけなかったから、学業と合わせていくつものことをこなすのが難しかったんだよね。

 

それで、今年度からまたアジア研究の2回生に戻り、国家安全保障も専攻し始めたの。

 

 

―それじゃあ、今現在は、アジア研究専攻の2回生でもあり、国家安全保障専攻の1回生でもあるってこと?

 

その通り!

 

 

―何故国家安全保障も専攻しようと思ったの?休学していた1年間で何か自分を突き動かすきっかけがあった?

 

休学中に、政治学の博士号を取りたいと思うようになったんだよね。日本語専攻のアジア研究でも、韓国と日本の関係みたいに、国同士の外交的、政治的、歴史的背景も総合的に含めて勉強するから、それらも全部ひっくるめて政治学なんだよね。博士号を取るのには、1つよりも2つ専攻していた方が候補に選ばれ易いから、院では2つ専攻しようと思って。他にも自分の中で、2つ専攻候補があったのだけど、国家安全保障が一番自分を呼んでいたように感じたの(笑)

 

 

―国家安全保障ってポーランドの安全保障に集中した専攻ではないの?

 

う~ん、それは自分次第だね。院だと、学部レベルの時よりも取れる授業の幅が広がるから、私の場合今学期は国際関係における国家安全保障について主に勉強していて、次の学期ではポーランドの国家安全保障について主に勉強するつもりなの。

 

 

―ポーランド語で勉強する限り、専攻が2つでも学費は無料なの?

 

うん、そうよ。

 

 

―ポーランドの大学では専攻が2つって結構普通なことなの?

 

割合で言うと、全体の2割くらいがダブルメジャー(専攻が2つ)だと思うよ。

 

 

―なるほどね。日本の大学ではダブルメジャーしている人は多くはないと思うな。

 

 

将来について

 

 

―卒業後、博士号を取った後はどうしたいかとか、自分の将来についてはどう考えてる?

 

私は教授になりたいの。ダリア教授、良い響きでしょ?(笑)

 

 

―私は将来自分がどうしたいとか、こうなりたいってはっきり定まっていない学生の一人なんだけど、いつから教授になりたいと思うようになったの?何か大きなきっかけはあった?

 

私の場合は、学部課程を修了した時ね。今までの研究成果を発表する会議で、人前で発表する機会があったのだけど、日本の男性の同性愛について発表したの。15分以内で発表しなくてはならなかったし、とても緊張したわ。だけど、発表後に多くの質問を受けて、それに答えて私が学んできたことを共有するのがすごく楽しかったの。その時に、「これが私のしたいことだ!」と気づいたの。

 

 

―今していることをとにかく続けてきた結果、自分のしたいことが分かってきたって感じだったんだね。

 

 

日本の学生へ伝えたいこと

 

 

―インタビューに答えてくれて本当にありがとう!最後に日本の学生に向けて伝えたいことはある?

 

そうだな、1つ声を大にして言いたいのは、“外国人”が日本語で何か伝えようとしていることをもう少し多くの人が認めてくれると嬉しいわ。私はもう5年も日本語を勉強し続けているから、日常会話レベルなら普通に会話できるんだけど・・・。私が日本語で一生懸命話しても、通じているはずなのにわざと英語で返されるのは心地よい感じがしないわね。反対にポーランド語非ネイティブがポーランド語で話そうとしてくれれば、ゆっくりめでポーランド語で話すようにするし。私が伝えたいことは以上ね、ありがとう!

 

 

今回は敢えて書きませんでしたが、ダリアとは日本の性に関する学術研究についても話しました。日本では割とタブー視されて話しづらいこともオープンに話してくれ、私自身もダリアから日本に関することを学ぶことができました。

 

彼女が日本に関する研究でまずはポーランドで成功し、ゆくゆくは世界でも活躍してほしいと心から願っています。

 

彼女の生き方で幼少期から一貫していると思ったのは、問題が起こったり、難しい時期に直面しても、決して何かを周りのせいにせず、長期計画を立て、なるべく自力で解決しようと努力し続けていることです。

 

もし今何かにつまずいている、つまずきそうになっている学生がいらっしゃれば、今回のインタビューが少しでも励みになれば嬉しいです。

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gakuseikichi

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