前回の鳥取県の記事は読んでいただけたでしょうか?
今回は、鳥取県東京本部とタイアップし、プロモーション動画や広告を制作したジープラスメディア社について紹介します!
―まず初めにジープラスメディア社ではどのような事業をしているのでしょうか。
株式会社ジープラスメディアは2001年に設立しました。2人の在日外国人が日本に住んでいて困った情報を外国人に発信したいという思いから始まりました。2015年にフジサンケイグループの一員になり、現在は6つの英字メディア媒体を保有しています。
・ジャパントゥデイ(Japan Today):日本のニュースを発信している
・ガイジンポット(GaijinPot):旅行、求人、教育など、在日訪日外国人向け生活情報サイト
・キャリアエンジン(CareerEngine):マルチリンガル向けの求人サイト
・リアルエステートジャパン(Real Estate Japan):不動産情報サイト
・サヴィトウキョウ(Savvy Tokyo):首都圏に住んでいる外国人女性、ファミリー向けファッションやライフスタイルを発信する
・インジャパン(In Japan):お得なクーポンの情報やレストランなどを発信する
この6つのメディアを通して主に3つのサービスを展開しています。
・メディア集客サービス
外国人向けのプロモーションの手伝いとして、SNSや動画プロモーション、記事広告、ディスプレイ広告を行う。
・求人サービス
求人のリスティング広告。アルバイトから正社員まで幅広い求人情報を掲載している。
・不動産サービス
賃貸の情報などを掲載。多言語対応で安心して住まいを決めることができる
―実際どれくらいの方が利用されているのですか。
全メディアを通して月に約250万人が利用しています。中でもアメリカ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの英語圏が大多数です。最近はフィリピン人のアクセス数も増えてきました。
―ライターの方々はやはり旅行が好きで自ら発見しに行ったりしているのですか。
ジープラスメディア社では常時10カ国以上の異なる国籍の社員が在籍し、日本がとても好きな外国人たちが集まっています。また、社員同士の口コミ情報で旅行に役立ちそうな情報も発信しています。
―訪日外国人が注目する場所はどのように予測しているのですか。
世界の観光トレンドを抑えるために、世界観光機構などの情報は随時追いかけるようにしています。また、ガイジンポットに関しては、20年間にわたって日本の観光地を紹介しているため、積み上げたコンテンツや検索ワードを分析して注目される場所を予測することができます。
最近では、四国、島根の農村部、離島の温泉にも関心が高まっています。混んでいるランドマークへの観光を避け、まだ行ったことのない場所に人気が集まっているようです。
ガイジンポットは全国にライターがいるので、有名な観光地はもちろん、まだ知られていない場所や知名度の低い場所を紹介することもできます。
―外国人目線で情報を発信するとなると日本人向けの情報とはやはり内容は異なるのですか。
そうですね。日本人だとインスタ映えが主流となっていますが、外国人向けには、アクティビティを中心にどの季節に、どのようにいくのかを必ず記載しています。ただお店の情報だけ掲載しても外国人に読んでもらえません。
また、最近ではタトゥーフレンドリー(タトゥーが入っている人でも楽しめる)温泉も紹介しています。
―鳥取県とタイアップするにあたり、どのような点に着目してプロモーションを製作したのですか。
主に4つの観点に着目して製作しました。
- ユニークで面白い体験ができる
鳥取砂丘のファットバイクやパラグライダー、大山のハイキングなど
- 由緒ある場所、かつアクセス可能
三徳山三沸寺投入堂など
- 鳥取県ならではの食べ物、飲み物
蟹、スイカ、山菜など
- 日本を感じさせる場所
神社、お坊さん、アニメ(名探偵コナン、ゲゲゲの鬼太郎など)
これらに着目して日本在住の外国人ライターやフォトグラファーが実際に現地へ行き、外国人目線で魅力を伝えるようにしました。
―たくさんの情報を発信していますが、新しい情報を集める際に大切にしていることはなんですか。
トレンドに合わせた情報を発信することが大切です。ジープラスメディア社では、記事の投稿に対し、読者がコメントを書いてくれます。消費者のニーズやトレンドなど把握して記事を投稿しています。
―タイアップしたからこそ気づいた鳥取県の魅力とは何でしょうか。
現在のトレンドである、アドベンチャーツーリズムを鳥取県は実証できる県だと感じています。外国人にとっての旅の目的は、その土地でしかできない体験と食を楽しむことです。また、面積も鳥取県はそこまで大きくなく、短期間で県内を巡ることができるのも魅力です。
―ラグビーワールドカップ、東京オリンピック、大阪万博など、外国人が日本を訪れる機会はさらに増えると思います。今後、どのように情報を発信していくのでしょうか。
外国人のニーズに合った旅行情報を発信するだけではなく、電車のマナーや熱中症対策など旅行する上で気を付けてほしいこともコンテンツに含んでいきます。
また、欧米旅行者は長期滞在が多いため、都心だけではなく、地方に外国人を誘致する絶好のチャンスです。今後、自治体や地方の企業とタイアップして旅行情報を発信すると思います。
外国人は旅行する際、オンラインで情報収集する傾向があるので、SNSをはじめとするオンラインのプレゼンスを上げていくことが大切だと考えています。
また、最新の情報を得るために多くの人がインターネットを使います。紙媒体ももちろんいいですが、常に新しい情報を得るためにはHPやSNS、YouTubeなどがカギになってきます。
また、インバウンド対策セミナーも行っています。飲食店や観光地で外国人を迎えるのに役立つ内容です。現在トレンドになっているヴィーガンやベジタリアン、ハラルなど食の多様性に対応したセミナーです。
ジープラスメディアではこれまで8000を超える企業様・自治体様のインバウンド集客やプロモーションのお手伝いを行ってきました。これまでの実績やインバウンドマーケティングのノウハウを活かし、今後も企業様や自治体様と協力して東京オリンピックや大阪万博を盛り上げていきたいと考えています。
―今後の外国人観光客増加に向けて、多くの企業が様々な取り組みがなされているのですね。本日はありがとうございました。
Add Comment