みなさん、テレビは好きですか?
視聴者の心と表情に思いを馳せながら、日々番組を届けているテレビ局。
時代とともに、その在り方にも変化が起こっているようです。
今回は、「テレビ局での仕事に迫る!番組制作の秘密」をテーマに、
読売テレビ制作局の廣瀬拓万さんと、総務局の指宿文さんにお話を伺ってきました。
プロフィール
廣瀬 拓万 Takuma HIROSE
2014年4月入社
2014年7月 制作局に配属
「上沼・高田のクギヅケ」や「漫才Lovers」などを担当。
入社2年目で自身が企画した番組、「小籔千豊の『衝撃!盛りすぎサンデー』編集部」を制作。
現在は「グッと地球便」「もんくもん」などの番組を担当。
入社以来、制作局で仕事を続けている。
指宿 文 Aya IBUSUKI
2000年4月入社
2000年7月 報道局に配属
2013年6月 総務局に異動。
現在、人事部 兼 働き方改革推進部
2児の母
—今日はよろしくお願いします!
廣瀬さん、指宿さん(以下敬称略) 「「よろしくお願いします!!」」
テレビ局での仕事とは?
—お二人は、普段どのような仕事をされているのですか?
廣瀬 ディレクターとして、何個か番組を掛け持っています。
具体的には、番組構成と台本作り、収録、編集までの全てがディレクターの仕事です。
プロの編集者やカメラマンなどに、こう撮りたい、見せたいなどの指示を行います。
指宿 人事部なので、仕事の柱は採用、研修、社内表彰となります。
研修は、1〜3年目の社員に向けたものです。外部の方にしていただくのですが、社員全員と面談を行います。目標を見失っていないか、コンディションはどうか、やりがいを見つけているかなど多種多様な内容です。
テレビ局での仕事は、制作、報道、営業、技術などの現場職と、それ以外の非現場職に分類されます。
—テレビ局に入社した経緯を教えてください。
廣瀬 私は、小学生の時からずっとテレビ局に勤めたいと思っていました。
お笑いが好きなので、学生時代は仲の良い幼なじみとコントをしていたのですが、
台本を書くときにふと、「テレビ局に入ったらこんなに楽しいことを毎日できる」と考えたのがきっかけです。
ふざけていてもお金がもらえる仕事って、めっちゃいいやんって(笑)
—入社後に、抱いていたイメージとのギャップを感じたことはありますか?
廣瀬 予想と違ったのはもちろん、ふざけてるだけじゃお金はもらえないということです。
番組制作には、2つの能力が必要だと気付きました。
まずは、「面白いことを考える」こと。ふざけるということも必要なことです。
次に、「考えたことを形にする」ということ。これは勉強が必要です。
「こんなおもろかったはずなのに、できたら全然おもろないやん」とはならないように、番組制作には勉強が必要なのです。
—テレビ局に入社する人は、普段からテレビ番組をよく見ている人が多いですか?
指宿 テレビ番組を見ることはみんな好きだと思います。
しかし、採用選考の時にはテレビを見ていない学生も多いです。
例えば体育会に所属していた学生は、自分の関わっているスポーツへの情熱があり、
「野球中継をやりたい」といった思いを持ってきてくれる方もいらっしゃいます。
見ていなければいけないということはありませんので、それまでの自分の経験と、テレビ局との関係を考えてみてください。
—視聴率ってどのくらいプレッシャーですか?
指宿 曜日、時間帯にもよるし、この数字を超えたら良いとか、このラインにいったらクビですとかはありません(笑)
しかし、視聴率は会社の経営という面で重要です。加えて、私たちは誰かに見て欲しくて、伝えたくて制作しているわけですから、一つの評価基準として大事にしています。
番組ごとに、過去の歴史から見て1%でも良いものを目指していますし、同じ時間帯の番組より高いか低いかなどを見ています。
—時代に合わせたテレビ局の変化を感じることはありますか?
指宿 「働き方を変えていかなきゃ」とはみんな感じていますね。
業務委託や人を増やすことで働き方改革に対応しています。ここ2、3年で、例えば現場で休みが取れるようになるなど、変わったなとは思います。
しかし、みんな番組を作りたくてテレビ局に入っていますから、より良いもの、面白いもの、真実に近いものを出したいと思っていると、こだわればこだわるほど際限がないのが事実です。
「チャレンジしたいのにできない」では本末転倒になってしまいますから、難しい問題ですね。
—指宿さんは「働き方改革推進部」に所属されていますが、読売テレビではどんなことが行われているのですか?
指宿 3〜15年目の社員を集めて、10年後のテレビ局を見据えて、今から何をしなきゃいけないのか、どうなっていたいのかといったワークを月2回やっています。
よく挙がる意見として、インプットをもっとしたい、というものがあります。
時代の流れに対応したものづくりのためには、いろんなアンテナを張って知識を得る必要がありますよね。
働き方改革をしながら、仕事にも還元できる時間を増やしていければいいなと考えています。
次回(11/1)はいよいよ、番組制作の秘密に迫ります!!
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