メディア/デザイン

ラジオ生放送の裏側大公開/ニッポン放送「三四郎のオールナイトニッポン」

「オールナイトニッポン」特集!!

 

私はニッポン放送の「オールナイトニッポン」が好きな理由の一つ に、スタッフさんの存在が感じられることがあります。

番組ごとに様々ですが、笑い声が聴こえるのは当たり前。パーソナリティがスタッフさんの名前をあげていじったり、時には席をはずしているパーソナリティの代わりにスタッフさんが喋ったり。

そんなスタッフさんの存在が感じられる「オールナイトニッポン」が、どのように作られているのか知るべく「三四郎のオールナイトニッポン」の生放送を見学させていただきました!!

 

4月5日 東京都千代田区有楽町ニッポン放送4階

 

ニッポン放送の4階には、報道部とスポーツ部のデスク。生放送用のスタジオが2つと災害時などの緊急時に使われる小さい放送ブースが1つ。

 

廊下の途中にはCDの保管室。度肝を抜かれるほどびっしりとCDが棚に詰まっています。

基本的に、番組中にかける曲はある程度予め準備しているのですが、話の流れで「あの曲かけたいね。」となった時はアシスタントディレクター(以下AD)がこの部屋まで走って取りに来るとのこと。検索システムがあると言っても、目当てのCDを見つけるのは大変そう…と思っていると、「いかに早くCDを取ってこれるかが仕事のできるADへの第一歩」と教えてくれました。

(今年度中にデータへの移行を目指しているとのことで、ADさんの負担が早く減ることを願います…。)

 

 

00:35(番組開始25分前)

スタッフが部屋に到着。番組中にかけるジングル・OP曲の長さなどの音楽をチェックしています。制作したジングルを聴いて爆笑するスタッフ陣 。

「オールナイトニッポン」の一つの番組に関わるスタッフさんは、以下の5人であることが多いそうです。

・ディレクター

・AD

・放送作家(ブース内)

・サブ放送作家

・ミキサー 

 

ジングルのバックに流れている音楽を作っており、CDをあの部屋からとってきてフレーズの時間を測ったり、パーソナリティの声を乗せて実際にジングを制作したり。

 

(本番前まで、改良していることに驚きました…!自分だったら編集が間に合わないかも、と思って焦ってしまいそうです。)

 

 

 

00:50(本番10分前)

三四郎のお二人と放送作家の福田さんがブースに入ったかと、思うと一瞬何かを確認してすぐに退出してしまいました。

本番がもうすぐ始まるというのにブースの中には誰もいません!

 

1時直前に3人が着席。1時の時報を受け、ディレクターの石井さんがキューを出し、「三四郎のオールナイトニッポン」初回放送がスタートしました!!

 

 

01:00(番組開始)

番組が始まると同時に、室内の印刷機がすごい勢いで動き始めました。届いたメールにサブ作家の方が目を通し、良いものを印刷しています。

 

三四郎のお二人のトークを聴いて、スタッフの皆さんも声をだして笑っていました。

ラジオで笑いを伝えるためには「声」を出すしかないからなのか、本当に気持ちがよいくらい大きく声をだして笑っています。

 

ブースの中の人は片耳のヘッドホンをしています。ここから実際にオンエアされている音声や、ディレクターからの指示が聴こえてくるそうです。

 

ディレクター席には指示を出すためのディレクターマイクがあるのですが、石井さんはそのマイクを使って三四郎さんのトークにつっこみをいれていました。

 

01:20

番組タイトルコール・オープニング曲→番組タイトルにエコーをかけたりとミキサーさんが活躍していました。

(本番中は思っていたよりものんびりとした雰囲気。パーソナリティの話をみんなで聴いている感じでした。)

 

 

1曲目&CM

パーソナリティが曲を紹介しだすと、スタッフさんが動き出しました。

曲がかかるとブースとの間にあるドアが開かれます。サブ作家の方が印刷したメールをディレクターの石井さんが、放送作家の福田さんに渡しに行きます。

再びドアが閉まりディレクターの石井さんがCM終了を待ってキューを出します。

 

フリートーク

パーソナリティさんのトークに対して放送作家の福田さんはジェスチャーで反応します。おそらく声が入ることを気にしているからです。(笑い声は別)

 

(個人的に驚いたのは、パーソナリティさんが驚いてのけぞった時に、背もたれにもたれたまま話しを続けていたこと。マイクとの距離がだいぶあるのにも関わらず声を拾えるものなんですね。)

 

CM

時計とキューシートを見ながらディレクターの石井さんが指示を出します。

「この後、コーナーの順番変えるかもしれないからBGMの準備をしておいて」

「ジングル挟んで、もう一本CMいきます」など

番組中にかけなければいけないCMの本数とそれぞれの時間が決まっているので、トークの流れを見てCMを連続して放送したりという判断をしています。

 

02:15

もう一つのスタジオにスタッフさんが入り、準備を始めました。4月からの新番組「霜降り明星のオールナイトニッポン0(ZERO)」です。

 

フリートーク

話が盛り上がり、キメのセリフにミキサーさんがエコーをかけていました。ですが、オープニングのタイトルコールとは違い台本がないのがフリートーク。どのようにしてエコーをかけるタイミングを計っているのかお聴きしたところ「ノリとカン」とおっしゃっていました。プロってすごい…!

 

02:45

番組の終わりが近づいていたこともあり、コーナーの最中にディレクターの石井さんがマイクで放送作家の福田さんに「メール読みはあと2枚くらい」と伝えます。

 

最後のCMに入る前にADさんにも「そろそろ霜降り明星さん呼んできて」と指示を出し、ADさんは隣のスタジオへ。

 

ゲスト乱入

パーソナリティが複数いる時は、ミキサーさんが各パーソナリティのトークの音量を少しずつ変えることで聴きやすいようにしています。それぞれの音量は手元のフェーダー(つまみ)を調節するのですが、人数が多いと大変そうだなと思いました。

ちなみに、アイドルなどがグループ全員で登場するのが一番大変なんだそうです。

 

次の時間の番組である「霜降り明星のオールナイトニッポン0(ZERO)」のスタッフさんも全員揃ってスタジオに来ていて、一緒に拍手をしたり笑ったり。暖かい雰囲気がとっても素敵でした。

 

 

03:00(番組終了)

番組終了後に一息つくかと思いきや、そのまま番組宣伝用の音声の収録を行っていました。

 

03:15

片付け&撤収

 

今回の「オールナイトニッポン」特集でインタビューさせていただいたお三方です。

左からAD・荒木さん、ディレクター・石井さん、放送作家・福田さんです。

 

 

テレビの収録は、大人数のスタッフさんがバタバタと走り回っているイメージだったので、ラジオの現場が和やかな雰囲気だったことに驚きました。

 

いかがでしたでしょうか?

生放送ラジオ収録中のスタッフさんの様子が伝われば幸いです。ラジオ業界に興味のある人はさらにイメージを膨らませるきっかけに、そうで無い人はこの記事がラジオ業界に興味を持ったきっかけになると幸いです。

お読みいただきありがとうございました!

 

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