自己PR。それは面接のある就職活動では避けて通れない関門。
他の人に埋もれない自己PRができるようになりたい。面接官に自分のことを印象付けたい。
そんな就活生の悩みをガクセイ基地で解決できないか…。と考えていました。自己PRはいわば、自分という商品をいかに面接官の印象に残せるか。商品のプロモーション活動と通じるものがあると考えた私は、言葉のプロであるコピーライターの長谷川哲士さんにお話を伺いに行くことにしました。
CEO兼プランナー兼コピーライター兼 肩書制作家
目次
お仕事について
―会社について教えてください。
この仕事を始めたときから独立するつもりはあったのですが、やっぱりいきなり独立してもお仕事はもらえないと思ったので最初は普通に就職をしました。
企業で働いているうちに、自分を指名してくれるお客さんが増えてきて独立しても生活できるという自信が生まれたので自分の会社を立ち上げました。
―この仕事に就こうと思ったきっかけはなんですか。
元々言葉が好きだったので、コピーライターと言う職業には興味がありました。
それと僕、スーツが苦手で(笑)。この業界は基本的に私服なので、そこも大きな魅力でしたね。
あと、コピーライターになるのに必要な資格って何もないじゃないですか。名乗った瞬間からコピーライターになれるんですよ。
―お仕事の流れを教えてください。
仕事によって変わることもあるのですが、基本的には制作依頼or営業→企画内容の打ち合わせ→コピー作成→話し合いの繰り返しです。
―提案の際にはどのくらいの数の試作品を持っていくのですか?
コピーの仕事ですと、1枚の紙に1個のキャッチコピーを書いて持っていくのですが、最低30個くらいですかね。多くて100枚とか。提案の場は話し合いの場だと思っているので、とりあえずたくさん持って行ってそれについて意見をもらうことで、お客さんとのずれをなくしていったり、改めていいアイデアが生まれたりします。
ーお仕事のやりがいは何ですか?
僕の作品を見た人がこうやって実際に会いに来てくれることや、関わった製品の売り上げが伸びることです。Twitterとかで誰かが自分のキャッチコピーを話題にしてくれるのを見るとやっぱり嬉しいですね。
―SNSはどのように活用されていますか?
自分の宣伝のために使っています。仕事の報告がメインですね。制作物が僕の唯一の営業ツールなので、発信していかないと次のお仕事が来なくなっちゃいます。
長谷川哲士Twitter→https://twitter.com/aseetsu?s=09
キャッチコピーについて
―相手の印象に残るようなキャッチコピーを作るために何を意識していますか?
読んだ人が「おっ」と思うようなキャッチコピーを作るようにしています。あれ気になるな、調べてみようかな、なんか面白いなと思ったらそれは見た人の頭の中に残ると思うんですよ。そうやって残ることで、ほんの少しでもこのコピーを読んでよかったなとか、この人に頼んでよかったなと思ってもらえたらいいなあと考えています。
―どんな人がコピーライターに向いていると思いますか?
普通の人ですかね。僕はまず自分が「おっ」と思う言葉を作るようにしているので、その感覚が世間とズレすぎていたら「おっ」とは思ってもらえないですよ。Twitterでバズっているものは、そこそこ大人数の人が面白いと感じているんだろうなって思って見ていたりもします。Twitterで面白いものと広告で面白いものはまた違ったりもしますが。
―面白いコピーを作る際は自分の「面白い」を信じて作ればよいとのことですが、真面目なコピーときはどうしているのですか?
真面目なテーマの時は真面目に書きますね。
―たくさんのキャッチコピーを制作する中での苦労はありますか?
苦労ですか。そんなにないですねぇ。
ーえ、キャッチコピーが書けない!みたいなスランプもないのですか?
いいもコピーじゃないとしても、何かしらの案は作れるじゃないですか。出来の悪いものでも、とりあえずたくさん出して企業の担当者とか、SNSとかで誰かに見てもらっちゃう。その作品をきっかけに色々話しているうちに、いいアイデアが出てきたりするのでスランプは感じたことがないです。以前は自分の企画や作品を見せるのが恥ずかしいと思ってた時期もあったのですが、恥ずかしいと思うことが恥ずかしいと気づいてからは悩まなくなりました。
―うまい自己PRが書けないと思ったら、誰かに見てもらい一緒に内容について話すことでより良いアイデアが生まれるかもしれないということですね!最後に、言葉に関する業界を目指す大学生に何かメッセージをお願いします。
別に目指すんじゃなくて今やればいいのになって思います。言葉を考えるだけなら誰でもできるんだから将来じゃなくて今、やる。大学生でも、コピーライターとして仕事をして、お金をもらうってことはできますよね。もし仕事になれば、それ自体が就活で使えるネタにもなりますよね。
・納得のいかない作品でもたくさん作って他の人に見てもらい、フィードバックをもらう。
→友達や先輩や教授やキャリア支援課に見てもらうと良いかもしれません。
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