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【面接自己PR】プロのCMプランナーに聞く、魅力を伝えるコツ

多くの就活生が頭を抱える自己PR。どのようなことを話せば良いか、自分の秀でているところはどこなのか、そんな悩みへの大きなヒントになると思い、株式会社東北新社でCM制作にかかわっている中村裕子さんと麻王さんにお話を伺いました。お二人のお仕事はそれぞれ、CMを企業にプレゼン→作成。PRを考える→面接で自分をアピール、という自己PR作成の流れとそのまま一致すると思ったので、お二人に物事の魅力を相手に効果的に伝えるコツを伺いました。

お仕事について

―本日はよろしくお願いします。さっそくですが、中村さんの仕事内容を教えてください。

(中村) 私はCMの絵コンテを書くCMプランナーです!どんなCMにするのか、商品のどんな部分を取り上げるのかなどのアイデアを考えて、机の上で企画を練り上げます。クライアントが作ってほしいのはどんなCMなのかを考えて、アイデアを絵コンテにして、企業にプレゼンをします。クライアントのOKがでたら実際にその企画を形にします。

 

中村さん企画「メナード薬用ビューネ ビューネくんシリーズ」 
 
 

―立てた企画はどうなるのですか?

(麻王) そこからはディレクターである僕の出番です!CMプランナーが作った企画から、実際の映像を作るのが僕の仕事です。

 

―素材の良さを伝えるアイデアを出す際に、意識していることを教えてください。

(中村) その商品が、他の商品と違うところを探します!あとは、企画を提案する時には1案だけを出すのではなく、最低でも系統の違う5案を持っていくようにしています。どんなにアイデアを出すのが苦しい時でも 絶対に5案は出すって決めています。枠組みしかできていない企画でもだけでも、提案したら何かが生まれるかもしれないので。

 

―5件もアイデアを出すのは大変そうですね…!アイデアが思いつかないときはどうしているのですか?

(中村) 無理やりにでも出します!そのため、自分の脳の中だけで考えるのをやめますね。例えば、企画と全く関係のない単語を検索にかけて出てきた画像と、取り組んでいる企画がつながらないか考えています。あと私は、アイデアフォルダーというものを作りました。いいなと思った画像や、企画に繋がるかもと思ったグラフィックをストックしています。インド人の写真とかも入っていますね。でも、そのフォルダをそのまま使うだけではダメですよ!何かと結びつけて初めて 企画 になります。

 

「伝える」際に意識していること

―無理やりアイデアを出したものでも、プレゼンをする際にはそれを魅力的に見せる必要がありますよね?何か伝えるポイントなどはありますか?

(中村) …ねじ伏せる(笑)。 話し方を工夫したりして、「これはいいアイデアだ!」ということを相手に刷り込みます。間を長く取ったり、ためたり、じらしたり。良いプレゼンをしないと、他の広告代理店に負けて仕事がなくなってしまいます。同じような企画を出しているのに、一人だけすごくたくさん企画を通す広告代理店の人に出会ったことがあります。なんでその人の企画が通るのか知りたくて、ずっとその人のことを観察していたんですけど、そこで分かったのが「イメージを共有できるように言葉を選び、自分の言葉でちゃんと伝える」ことが重要だということです。

 

―麻王さんは「伝える」時に何か意識していることはありますか?

(麻王) 自分は「何を、誰に、どのように伝えるのか」を考えて作っています。今までは伝わる人にだけ伝わればいいやと思って、自分が面白いと思う映像を作っていました。その時は面白いと言ってくれるのは一部の人だったので、もっと多くの人に受けるために何が必要かを考えました。それに、仕事である以上、伝”わる”ものを作らなきゃいけないなって思って。そのためには受け手のことを意識しないとダメだなと気づきました。多くの人って言っても、全員がいいと思うことは絶対にないのでターゲットを絞ってその人たちに受けるものを作る。これをめちゃめちゃ意識して作ったCMは700万回再生されました!

 

―就活では、何を=自分が他の人と違うところを、誰に=面接官に、ですね。どのように伝えるか、のコツなど教えていただけますか?

(中村) 私はプレゼンなどの「伝える」ことがものすごく苦手で…。あまりにもうまくいかないので、プレゼンの最中に次のプレゼンどうしようかなと考えながら臨んでいました(笑) でもとにかく数をこなしながら頑張るしかないので、必死で度胸のあるフリをしていました。

(麻王) どうやって伝えるかだけ先にあるのもダメだと思う。「就職 面接 話し方」の検索結果で出てくるような話し方じゃなくてね。誰に伝えたいのかを意識するために相手をよく見る。面接官に自分をチューニングして話し方とか熱量を変えるといいんじゃないかな。

(中村) 私、面接官もやっているんですけど、私はあんまりぐいぐい来られると引いちゃいます。でも、若者の熱い気持ちにぐっとくる面接官も絶対にいると思うので、相手に合わせるのは大事!あと、この人毎回面接で同じこと言っているんだろうなっていうのは意外と分かりますよ。そういう人の話は頭に残らずに流れてしまうので、もったいない。

(麻王) その人自身の言葉が聞きたいというか、人柄を出してほしいんだね。

(中村) 面接って「この人と一緒に仕事がしたいか」を見ているので、個性は出してほしいですね。

 就活生へのアドバイス

―就活がうまくいかなくて、何社も落ち続けるとやはり落ち込んでしまうのですが、お二人は落ち込むことはありますか?

(中村) 私は、結果がいいことの方が少ないです。ボロボロになりながら企画を立てても、プレゼンに負けてCM制作まで行けないことがほとんどです。成功は数える程度。なので、結果がいいところの記憶だけ脳内に留めています(笑)ダメだった事を後悔していたら、本当に心が折れてしまうと思うので、振り返る暇なく働いています。

(麻王) 僕もいっぱいやるしかない!と思って数をこなすようにしています。結果の良し悪しはやらないと出てこないからね。

―打席に立たないとヒットは打てないということですね。

 

まとめ

印象に残る自己PRのポイント
・自分が他の人と違うところを、ユニークな観点から伝える
・自己PRを言うことを作業にしない
・相手の様子に合わせて、話す内容・話し方を決める
・誰に、何を、どう伝えるかを意識する
・ネットを検索しても答えは出てこない!自分の言葉で伝える

 

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