メディア/デザイン

【業界研究】出版業界 

 

昨今、若者の読者離れが叫ばれますが、その一方で就活生にはまだまだ人気の業界です。

人気ではありますが、業界内で転職をする人が多く基本的に中途採用、特に規模の小さい企業では新卒採用を行っていないところもあります。

その分少ない枠を勝ち取るためには業界研究を熱心に行う必要があるでしょう。

出版業界の基本構造

図はMatcher Dictionaryより引用

まず本の制作を担う出版社があります。

出版社には主に、どのような企業も持つ部署である「経営・企画」「人事」「総務」「広報」「営業・販売促進」に加え、「製作」「編集」の二つの仕事があります。

 

製作は雑誌などの企画立案、内容編集やデザイン編集、校閲を行います。

編集は単行本や文庫本などの企画立案、執筆依頼や作家との打ち合わせ、本のカバー、帯の作成を行います。

 

どちらも一つの出版物が出来上がる前の企画の段階から製本されるまでずっとかかわることができるお仕事です。

 

そして出来上がった本は出版取次会社によって全国の書店へと配送されます。出版取次会社は本の販売がスムーズに行くように出版社と書店との仲介を行っているのです。

出版社の中には書店に直売する会社もあります。

 

最後に本を販売する書店があります。

 

出版業界は、主にこの出版社、出版取次業界、書店の3つの会社の存在によって成り立っているのです。

 

出版業界の現状と今後

冒頭でもお話ししたように、出版業界にとって逆風なのが若者の読書離れです。

なんと私たち大学生の3分の2は、普段本を読むことがないと言われています。

業界規模は拡大しているにも関わらず、個々の出版社を見ると販売業績は年々落ち込んでいます。

 

その原因の一つとして挙げられるのが「電子書籍」の誕生です。

スマホやタブレットで手軽に見られるようになった分、紙媒体は減少しました。

特に雑誌は、最も売り上げが落ちていると言われています。コミックスは比較的波風にあおられていませんが、それでも売り上げは横ばい状態です。

しかし、その電子書籍も思っているほど需要がなかったと言われています。

よく「紙の本はなくなるか」という論争が繰り広げられることがありますが、確かにこの状況を鑑みると、紙の本はなくなることはなさそうです。

現在は電子書籍の中でも、幅広い層から支持されるコミックスに力を入れて若者を取り込もうとしています。

 

さて、電子書籍の誕生によりもう一つ出版業界に変化が起きました。それは出版取次会社の衰退です。

販売がインターネット上で行われることが増えたので、そもそもの出版社と書店をつなぐという仕事が失われかけています。

また、紙の本が減少したことで、印刷会社にも大打撃を与えました。それにより印刷会社は書店と直接手を結ぶということが見られます。

それにより印刷会社が出版業界に参入するという動きが始まりました。その動きは今後も拡大するでしょう。

 

出版業界で働く人々

出版業界とはどのような感じなのでしょうか。

リクナビの出版・雑誌業界の業界研究からダイジェストでお伝えします。

https://job.rikunabi.com/contents/industry/1048/

 

①平均勤続年数 11.3歳

他の業界と比べるとかなり短いと言えます。業界内で横の移動がしやすいと言われているため中途で他の企業に移ることも珍しくないです。

 

②女性の育児休業取得者比率 100.0%

とても高い数値です。児童書の取り扱いを強みとしている会社は、子供がいるという社員も多いそうです。

 

③管理職の女性比率 29.3%

あまり高い割合とは言えません。結婚や出産で会社を離れる期間があるというのが原因となっています。

 

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