皆さんご存知の旅行情報誌「るるぶ」
これを出版しているJTBパブリッシングから2018去年4月「るるぶ&more.」というWebメディアのサービスが誕生したのをご存知でしょうか?
行先は決めていないけど、どこかお出かけしたいな
流行りのスポットを知りたい!
かわいいモノを見つけたい!
そんな皆さんにぴったりのWebメディアです!!
今回はJTBパブリッシングのサービスの一つである、『るるぶ&more.』の編集長堀江さん、JTBパブリッシング広報担当の江本さんにお話を伺いました!
・『るるぶ&more.』について
・Webメディアだからこその工夫
―本日はよろしくお願いします。はじめにお仕事の内容について教えてください。
堀江さん
元々紙媒体の旅行情報誌『るるぶ情報版』の国内と海外の編集に携わり、その後は広報も担当してました。2019年4月から『るるぶ&more.』の編集長としてサイト運営をしています。
目次
紙媒体『るるぶ情報版』とWebメディア『るるぶ&more』の違いは?
るるぶ情報版 | るるぶ&more. | |
媒体 | 紙 | WEB |
ターゲット | 旅先が確定している人 | 20代後半から30代前半の女性 おでかけ情報収集 |
コンテンツ | スポット情報 (グルメ、観光地など) |
グルメ、ショッピング、おでかけ、イベント、ライフスタイル |
ポイント | 客観的なスポット情報を中心に掲載 | スポット情報に加えて、取材者の感想も記載 |
『るるぶ&more.』について
―『るるぶ&more.』をスタートしたきっかけは何ですか。
『るるぶ&more.』は2018年の4月にスタートし、今年で2年目のWebメディアです。JTBパブリッシングは元々ガイドブックを製作していましたが、40代以上のお客様が比較的多く、20代から30代女性にもっとアピールできるメディアが必要でした。そこでWebで情報を発信すれば課題点が解決すると思い、サービスを開始しました。
通常、旅行情報誌は行き先が決まった方が買いますが、『るるぶ&more.』は「今週末どこかお出かけしたいけれど行先決まっていない」、「日帰りで面白そうなところに行きたい」など、旅前で情報収集したい方に向けた情報発信するというメディアです。
―貴社のサイトは旅行情報誌の『るるぶ情報版』で掲載されたものも投稿されているのですか。
はい。しかし、『るるぶ&more.』は実際に取材に行った人の感想も時には盛り込んでいます。一か所のスポット情報をただ掲載するのではなく、取材者が実際に目にしたり聞いたり、感じたことを織り込むのが紙媒体の『るるぶ情報版』との大きな違いですね。『るるぶ情報版』は数百件を超える情報を一冊にまとめるため、一つ一つのスポット情報を詳細に記述することが難しいですが、Webメディアの『るるぶ&more.』はスペースに制限されないので、それが可能と言う点が強みとも感じています。
―メディアは流行を先取りする必要があると思います。どのように先取りしているのでしょうか。また、何を参考に情報を得ているのですか。
社員自らが街に出て、散策している中での人との出会いの中で新しいものを見つけていますね。好奇心旺盛な人が多く、新しいものを見つけるのが好きな人が集まっているので、最新情報が入ると社内で話題になったり、お互いに最近行った場所を共有したりしています。社内でのコミュニケーションの取りやすさも情報が多く行き交う理由の一つです。
インターネットからいくらでも情報収集することはできます。しかし、外に出ることによって一歩先の情報を得ることができるのです。
―実際に街にでていいと思った内容はすぐに記事になるのですか。
取材前に編集部で企画会議を行います。特に季節や流行を意識しながら、どのような特集やスポット紹介をするか検討します。ユーザーのニーズをしっかりとキャッチすることが大切です。
―プレスリリースや話題のお店など情報が溢れている中で、どのように取捨選択しているのですか。
編集部に1日に300件以上のニューオープンやイベント情報が寄せられますが、大量のリリースの中から、『るるぶ&more.』のユーザーにとって必要な情報か、また『るるぶ&more.』の世界観に合うか、を考えながら選択しています。
―『るるぶ&more.』以外にも情報サイトは沢山あると思いますが、他のサイトと差別化するための工夫は何でしょうか。
『るるぶ&more.』は、本当におすすめできる情報しか掲載していません。
また、SNSでのユーザーとのコミュニケーションも大切にしています。現在、Instagram、Twitter、Facebook、メールマガジンの4つのツールを使っています。SNSで発信するメリットはレスポンスが分かるということです。発信した情報に対し、ユーザーから「ここのお店行ってきました」「この情報が欲しかった」などのコメントを頂きます。また、PV数からトレンドが分かるのもWebメディアの強みです。これらは紙媒体ではできないことです。
―編集部の男女比はどれくらいですか。
男性3人女性6人の計9人で仕事をしています。
―男性もいらっしゃるのですね。男性目線から女性向けの情報を発信するのは難しくないのでしょうか。
旅・おでかけ情報は女性目線のものが多いです。しかし、カフェ巡りやおでかけ好きなど、男女問わずトレンドに敏感で、むしろ女性より詳しいという男性社員もいますね。
また、男性がるるぶ&moreを見てくださっていることも多いんですよ!SNSのフォロワーにも男性は多くいらっしゃいますし、現在は男女問わず、スイーツやカフェなどの情報を集めたり、実際に足を運んだりするが好きなのかもしれませんね。
―お仕事をしていて大変なことはありますか。
ユーザーに「読みたい」と思ってもらえる記事を作ること、『るるぶ&more.』のファンになっていただくことです。やはり、世の中には沢山の情報がある中で取捨選択するのは難しく、試行錯誤しながら取り組んでいます。自分が面白いと思うことでも相手はそう思わない内容もあります。逆に、ターゲットのニーズとマッチした時の喜びはやりがいを感じますね。
Webメディアだからこその工夫
―サイトの訪問者数を増やすための工夫は何でしょうか。
主に2つあります。
1つ目は先ほども話に出ましたが、SNSの利用です。例えば、Instagramを使ってフォトコンテストを行っています。フォトコンテストは年4回季節ごとに開催しており、夏のフォトコンテストも現在開催中です!
▼『るるぶ&more.』×しまうまプリント
SPARKLING SUMMER PHOTO COTEST(2019年6月13日(木)~9月1日(日)
https://rurubu.jp/andmore/article/7947
2つ目はリアルイベントの開催です。Webメディアはユーザーとリアルでのタッチポイントがなかなかありませんこともあり、行っていきたいと思います。イベントはファンを増やすことも目的です。『るるぶ&more.』を知っていただき、継続して私たちの記事を読んでファンになっていただきたいと考えています。。今後は他企業様とコラボして、女性向けイベントなどの実施も検討しています。
―SNSでの情報発信で気を付けている点はありますか。
まず、SNSサービスそれぞれの特徴を知ることが大切です。
Twitterはフォロワーとの双方向性が強く、文字がメインなので、いわゆる“中の人”のキャラクターが見えやすいメディアだと思います。公式アカウントとして内容がぶれずに分かりやすく、詳細に書かれていることが大切だと思います。毎日新しい情報を更新していくと、読者が増え、「リツイート」や、「いいね」してくれる人が増えてきます。スタートの時点でいきなり大量に投稿すると続かなくなるので、、少なくても1日1ツイートするなど、無理せずにコツコツと続けることを大切にしています。
Instagramは写真をいかにきれいに見せるいわゆる“映え”かがポイントだと思います。また、投稿内容を統一することによって後から見返しても見やすいページになります。
―貴社のサイトを拝見した際、1日に数件投稿をしていますが、話題が豊富だから沢山投稿しているのですか。それとも1日のノルマが決まっているのでしょうか。
気軽なおでかけ情報は毎日発信しているのですが、旅の情報は夏休みなど長期休暇前に多く出すこともあります。年間を通して、季節やイベントを考慮したうえで投稿しています。
―TwitterやFacebookは投稿すればするほど過去の記事が埋もれてしまいます。その欠点をプラスに変えるにはどうすればよいのですか。
過去に投稿した中で反応が良かったものを何回か繰り返して投稿していました。ただ、まったく同じ内容を投稿するのではなく、常に新しい情報を加えてアレンジして載せることを意識しています。
―貴社はどのように発展していくのでしょうか。
『るるぶ』というブランドは誕生から30年以上経ち、多くのお客様に愛されています。『旅とおでかけ情報』をフックに新領域でも何ができるのかを常に考え、商品・サービスを提供しています。例えば、「るるぶ&more.」以外にも『るるぶKIds』「るるぶモール」などのWebメディア、赤坂・浅草・京都にある直営飲食店舗editor’s fav 『るるぶキッチン』です。
editor’s fav 『るるぶキッチン』は、「るるぶ編集者が全国を旅して見つけた“おいしい”をお届けするご当地バル」というコンセプトで運営しています。特徴としては、グランドメニューの他に毎月1つの自治体を特集し、その土地の名産を使った料理を紹介しています。様々な料理を通じて、実際にその土地を旅したくなるよう、地方の魅力を発信しています。
「るるぶ&more.」も「るるぶキッチン」も旅行情報誌『るるぶ情報版』から展開した事業です。どの事業も、“楽しく豊かな旅行・ライフスタイルを提案し続ける”という理念に基づいています。そしてこれからも、人々の生活を豊かにする旅とおでかけ情報を様々な形で発信していきたいと思います。
―本日はありがとうございました。
JTBパブリッシングHP:https://jtbpublishing.co.jp/
『るるぶ&more.』:
https://rurubu.jp/andmore?utm_source=gakusei-kichi&utm_medium=referral&utm_campaign=interview201906
https://www.instagram.com/rurubucom/
https://business.facebook.com/rurubucom/
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