こんにちは。もうすぐ4月。日本では新たな年度が始まりますね。新大学生、新社会人の皆さん、応援しています!
今回はスタートアップの聖地と言われるシリコンバレーのあるカリフォルニア州で、ピッチをされた4名の方を紹介したいと思います。
第1弾ではピッチとは何かと、実際に英語でピッチをされたお二方について紹介します。
目次
そもそもピッチとは
タイトルからピッチという言葉が出てきていますが、一体何のことやら?と思う方もいますよね。
ピッチ=プレゼンテーション、と思って頂ければ結構かと思いますが、シリコンバレーで行うピッチは学生の皆さんが親しんできた「普通のプレゼンテーション」とは少し違うんです!
英語ですが、短いのでまずは下の動画を見てみてください!リスニングが苦手な方も、冒頭とエンディングだけでも見れば何が行われているかなんとなく分かると思います!
これがピッチです。動画でプレゼンを行っているのが起業家。座って聞き、プレゼン後に質問と提案をしているのが投資家です。つまり、起業家が資金を得るために投資家の前で自分の商品やサービスについてプレゼンをするのがピッチです!
ピッチの本場シリコンバレーでは、あちこちでほぼ毎日のようにピッチが行われています。さすが!としか言いようがないですね。
実は、紹介した上の動画はアメリカのシャーク・タンクというテレビ番組なのですが、もともと日本の番組でした。名前はマネーの虎といい、2001年から2004年まで放送されていたようです。
ピッチ会場
500 Startupsという2010年に設立されたばかりのベンチャー基金の、サンフランシスコ市内にあるオフィスの会場で行われました。
2010年に設立されたからと言って小さい訳ではありません。業界の人は必ず名前は知っているであろう、スタートアップへの投資に成功している基金です。
客席は写真のような感じでした。ここにずらりと人が座っている様子を想像してみてください。かなり緊張しませんか?
2回もピッチをした大学院生エンジニアの三上さん
(もっと若き日の三上さん)
英語が苦手と言いながら、自身の手掛けるサービス2つを英語でピッチをされました!
観客側にいた私から見ると、全然緊張した様子もなく堂々とピッチを進めていて圧倒されました!
1回目のピッチでは、ばえるーポンというアプリを紹介。
皆さんは普段よく写真を撮りますか?私は外食する度に撮っていますが、その写真は家族や友人にシェアするくらいです。
ばえるーポンは、写真の詳細を記載し、写真の映え度を測定した上で、映え度によって、写真を撮ったお店で使えるのクーポンの価格が決定するというアプリです。下の動画では飲食店の例が紹介されていますが、ファッション等にも使えるアプリだそうです。
お店側のメリットは、映えた写真を見た他のお客さんを呼び込めることと、クーポンを得たお客さんがリピートして来てくれること。
ただ三上さんいわく、このアプリは誰かに売ってしまいたいそう(笑) 彼は他にすることが沢山あるようです。
2回目のピッチでは、Ecbeasという広告プラットフォームを紹介。
Ecbeasホームページ: https://www.ecbeas.com/
特定の地域でビジネスを展開しているお店やサービスを主にターゲットとし、デジタルな時代に、あえてアナログな方法で宣伝をするユニークなプラットフォームです。
エンジニアという最先端を常にいっていそうな方が、前からある方法をユニークに活用しようとする試みが面白いなと思います。もちろんエンジニアの技術あってこそ成り立つプラットフォームですが!
(インテルミュージアムでガイドさんに指名されて検査員の服を着た三上さん。ガイドさんも一目で三上さんの面白さを見抜けたほど、常にユーモア溢れる方です(笑))
きっと英語力なんかより、エンジニア技術と彼のユーモアさで世界どこでも渡り歩いていける方に違いない!と勝手ながら思いました。
ベトナム出身で日本の大学を卒業し日本でバリバリ働くズンさん
ベトナム戦争は終わったものの、まだまだ国内情勢が安定しない90年代にベトナムで生まれたズンさん。幼い頃から「ベトナムの状況を何とかしなければ」との思いがあったそうです。
日本の大学に行けば日本語も習得でき、日本で働いて知識と技術を母国でも活用することができると考えたズンさんは日本の大学へ4年間通い、卒業後現在は日本のコンサルティング会社で働かれています。
ただ、今後のキャリアを考えて、その会社は19年3月いっぱいで辞めるそうです。
実はズンさん、WeStartというリクルートメントプラットフォームを主になって立ち上げた若き起業家でもあります。
彼女は日本で働きながら、日本と東南アジアのスタートアップ(ベンチャー企業)に共通する課題を見つけ出しました。
会社が新たな人材を採用しようとする際、ベンチャー企業にも人材にも双方に不利益が生じやすいらしいのです。ズンさんの考える原因は主に3つ。
1つ目、その企業の認知度が低いことが、人材側が「そこで働くリスクが高い」と思う要因になっているため。
2つ目、仲介業者を利用すると時間とお金がかかるため。
3つ目、企業と人材の双方の交流機会が少なく、互いを理解し合う機会があまりないため。
これらの課題を、AI搭載技術を用いて解決しよう!というのがズンさんのアイデアです。
WeStartでは、スタートアップのトレンド情報やマーケティング情報が習得できるのはもちろん、ミスマッチを減らすために条件を指定して仕事が検索できたり、企業と人材間で直接メッセージのやり取りができたりします。
日本と東南アジア両方の課題をよく知っているズンさんだからこそ特化できるプラットフォームですね。
ピッチ本番では、ズンさんの体験談を前半でかなり話していました。彼女の熱い思いを感じましたが、ピッチ後の評論で、制限時間が2分だった為もう少し体験談を短くすべきだとの指摘もありました。
ピッチは自分のサービスや商品を出すまでの早さ、ビジネス案の説明の簡潔さが求められることを、私は観客としてでしたが、肌で感じました。
WeStartは現在日本でマーケティングのできる人材を募集しているそうです。興味のある学生さんは是非下のメールアドレスへ連絡してみてください!
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