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【読めば素敵な大人になれるかも…】読書好き大学生が贈る、2023年の自分に問いかけたいあの本の言葉5選

【読めば素敵な大人になれるかも…】読書好き大学生が贈る、2023年の自分に問いかけたいあの本の言葉5選

 

こんにちは!2023年も終わりが近づいてきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

私は、クリスマスの雰囲気を漂わせている街を目にして、ワクワクする日々を送っています。すべてがキラキラしている街の雰囲気って、何歳になってもテンションが上がりますよね。

 

さて、この記事では、読書が大好きな私が、2023年の自分に問いかけたい5つの言葉をご紹介します。少し時間に余裕を持つことができる年末に、2023年の自分を振り返る時間をつくってみませんか?

 

1:宙ごはん 町田そのこ

 

「盆栽よ、盆栽」
(略)
「野放図に枝葉広げて気持ち良く咲くのは楽に見えるかもしれないけどさ、大きくなってくるとなかなか大変なんだよ。枝が重くて折れちゃうこともあるし、栄養が足りなくなって枯れちゃうかもしれない。自分を守るために自分自身を剪定しなきゃいけないときって、あんのよ。でもそれは自分の芯、幹を守るためだから、幹は絶対失われないのよ。だから、大丈夫よ」
 
町田そのこ『宙ごはん』小学館,2022年

 

 

大人になるにつれて諦めなくてはならないことってどうしても出てきますよね。でも、それは自分を守るため。きっと捨てるのではなく、刻むことで前に進んでいくのだと思います。何かを切り落としてまでも守りたい自分の幹は何なのか。この本はそんな「自分の幹」が何か考えるきっかけを与えてくれます。

 

2:マチネの終わりに 平野啓一郎

 

「戦争は、それは、誰が誰に何をしたかっていう問題は決して蔑ろに出来ないけど、その上で”人類”っていう見地もあるでしょう?人間として、すべきこと、すべきでなかったことっていう。(略)被害者っていうのは、決して相対化されない、絶対的な存在でしょう?長崎の原爆とロンドンの空襲とを比べて、どっちも酷かったんだから、もう言わないことにしましょうなんてことには、決してならない。そうしてはいけない。やっぱり、被害者に対しては、人類っていう見地がどうしても不可欠になってくる」
平野啓一郎 『マチネの終わりに』毎日新聞出版,2016年

 

物語のヒロインで、海外の通信社で働く洋子が言った言葉です。

2023年、もちろん喜ばしいニュースもありましたが、未だ終わりが見えないロシア・ウクライナ問題、イスラエル・パレスチナ問題など胸が痛むニュースも多くありました。

人間としてすべきこと、すべきではなかったこと

改めて、平和について考えるきっかけとなってくれる言葉ですね。

 

3:ヒトミさんの恋 益田ミリ

 

ヒトミさんは思いました
小さかったわたしを知ってる人がいる
それを わたしはもっと尊いものだと思わなくては
益田ミリ『ヒトミさんの恋』文藝春秋,2023年

 

 

ゆるくて、あったかくて、でもハッとさせられる言葉がある。それが、益田ミリさんの書く本の魅力だと思います。

当たり前のようにそばにいてくれる両親、祖父母、もしかしたらご近所さんも。みんな、小さかったあなたを知っている人たちです。このことに気づくだけで、普段より優しくなれる気がしますね。

 

4:ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ

 

他人の靴を履いてみる努力を人間にさせるもの。そのひとふんばりをさせる原動力。それこそが善意、いや善意に近い何かではないのかな、と考えていると息子が言った。
ブレイディみかこ 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』新潮社,2019年

 

 

他人の靴を履いてみること、というのは、英語の定型表現(To put yourself in someone’s shoes)で、他人の立場に立ってみるという意味だそうです。そして、それを後押しするのが善意だ、と。優しくないことも多い世の中ですが、本当の優しさ”善意”を持って、他人のことを理解しようと行動できる大人になりたいものです。

「他人の靴を履いてみること」に関連して、この本で述べられている「シンパシー」と「エンパシー」の違いも興味深かったです。

 

こちらの新潮社のサイトでは、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の本文が無料で4章分公開されています!ぜひ読んでみてください!

4章分全文公開『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ 特設サイト

 

 

5:いつか別れる。でもそれは今日ではない F

 

二十歳の時に知っておきたかったことリスト
賢さ・強さ・美しさという言葉の意味を、自ら定義し、その定義を体現し続けること。
F『いつか別れる。でもそれは今日ではない』株式会社KADOKAWA,2017年

 

あなたにとっての「賢さ」「強さ」「美しさ」とは、一体何でしょうか?きっと簡単に見つかるものではないでしょう。もしかしたら、これから歳を重ねるにつれて変化していくものかもしれません。でも、自分にとっての「賢さ」「強さ」「美しさ」を定義して、それを軸に生きていくことができれば、今よりももっと自分のことを好きになれそうですね。

 

ここまで2023年の自分に問いかけたい5つの言葉を紹介してきました。2023年は、あなたにとってどんな1年だったでしょうか?たくさん努力した、自分を褒めてあげたい1年でしたか?それとも、反省ばかりの1年でしたか?

人それぞれだと思いますが、本の中にある言葉はいつも考えるきっかけをくれると私は思います。

 

最後におまけとして、この言葉を紹介してこの記事を終わりにしたいと思います。

★おまけ 毎日読みたい365日の広告コピー 人生で本当に大切なことが書いてあった

忘れられる人だけが、前に進める説。 【ぐるなび】
『毎日読みたい365日の広告コピー 人生で本当に大切なことが書いてあった』ライツ社,2017年

 

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nodoka

法政大学社会学部メディア学科

趣味:食べること、寝ること、読むこと

いい意味でも、悪い意味でも能天気です😘

今年の目標は、素直に自己表現することです。

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