今回ガクセイ基地は、学生団体Agoraの筑摩さんにお話を伺いました。
宇宙に興味のある方必見です!
目次
学生団体Agoraはどのような団体ですか?
東京、京都を拠点としており、主に、(一社)国際科学教育協会主催の、子ども向けロボットづくり・プログラミング教室「子どもの理科離れをなくす会」で学生サポーターとして活動しています。そこで教えている子どもたちの成果発表の場や国際的な交流の場をつくるために、全国規模のコンテストや夏休みの合宿等の運営にも関わっています。
さらに現在は、子どもたちのロボットをバルーンで宇宙に飛ばす、”Space Robot Project” というプロジェクトを進めており、その実現のためのスキルアップ勉強会を行っています。
どのようなきっかけで作られたのですか?
もともと、個人的に上記の協会で学生講師として活動していた中で、枠に収まらない程好奇心が強い子どもを何人も見ているうちに、その子たちを導く環境が十分にないことに問題意識を感じ、単なるカリキュラム作成だけでなく、大学生も一緒に成長できる組織を作ろうと思い、始めました。
団体名の由来は?
古代ギリシャでの人々が集まる集会所という意味のアゴラから名前をとりました。当時、アゴラでは市民が商売や、政治的な議論をするなど、様々な文化の拠点であったようです。私たちの団体Agoraも、扱うコンテンツとしては工学寄りですが、多様な学生が集まってプロジェクトを進める場にしよう、ということでこの名前をつけました。
どのような学生メンバーが参加していますか?
専門分野でみても、宇宙工学から法学まで多様な学生が在籍しており、全員が、それぞれ学んできたことを子どもたちに還元しようという情熱を持って活動しています。
どのようなメンバーを募集していますか?
現時点で、ロボットやプログラミングの知識がなくても大歓迎です!
教育や、新しいプロジェクトを進めていくことに興味がある方はぜひ一度ご連絡ください。
(連絡はこちらから! )
プログラミング教育の内容を教えて下さい!
考える力をつけるだけでなく、実践力も身につけるために、必ず本物のロボットを用いるようにしています。机上の空論では終えられないものづくりの面白さ、難しさを感じてもらうことを意識しています。
合宿運営をされているということで、どのような内容の合宿をされているのですか?
ペットボトルロケットの作成・発射実験・軌道分析や、ドローンの操縦体験やプログラミングなどの普段の教室ではできないような内容を体験してもらいます。
さらに、単なる科学教室ではなく、科学者、技術者にはコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力が必要不可欠ということで、チームごとの発表会を必ず設けています。
Space Robot Project とはどのようなプロジェクトですか?
普段の教室では物足りない飛び抜けた実力のある子どもたちと大学生が一緒に作ったロボットをバルーンで宇宙に飛ばし、得たデータをさらに一緒に論文にして発表する、というプロジェクトです。
ロボットを宇宙にとばすというのは難しそうに聞こえるのですが、どうやって飛ばすのですか?
バルーンを使って、40000mほどまで飛ばします。厳密な定義では宇宙ではないですが、宇宙の入り口として、よくバルーンを使った撮影が行われています。このプロジェクトでは、撮影だけではなく、データを集めるための小型のロボットを乗せる予定です。また、安全を確保するための法規制がなされているため、それに従ったミッション内容を検討中です。
ロボットを宇宙に飛ばすことで、どのような事に役立つのですか?
関わる大学生、子どもの教育的効果はもちろんのこと、子どもの作ったロボットが宇宙に行ったとなれば、同世代の小中学生にも未知のものに挑戦するという科学本来の楽しさを知ってもらい、刺激を与えられると考えています。
「挑戦すること」の意義は何だと思いますか?
受動的な消費者意識から抜け出して新しい価値を生むことができる、だとか実践力が身につく、などなど沢山挙げることができると思いますが、一番はやはり楽しいという点に尽きると思います。
ガクセイ基地読者に向けて「好きな事」を見つけるために大学生がすべきことは何だと思いますか?
やるべきこと、やれることは頭の中で論理的に出せますが、大元のやりたい事、好きな事は感覚的なものなので、実際に自分で経験するほかありません。挑戦してみることが一番だと思います。
ぜひ一緒に、挑戦しましょう!
筑摩さん、ありがとうございました。
学生団体AgoraのHPはこちら!
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