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【好きをつなげよう】スペシャルドラマ「逃げ恥」から見る選択的夫婦別姓！

2021年9月29日

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今回は2021年のお正月に放映された「逃げるが恥だが役に立つ　ガンバレ人類！新春スペシャル！！」を通して、ドラマの中で登場した「選択的夫婦別姓制度」について考えてみたいと思います！

「逃げるが恥だが役に立つ」ってどんなドラマ？

「逃げるが恥だが役に立つ」は2016年にTBSテレビ系でテレビドラマ化されました。原作は同名漫画です。タイトルはハンガリーのことわざで、作中にも登場します。星野源さんの「恋」が主題歌で、放映時に「恋ダンス」も流行しました。星野源さん演じる津崎平匡と、新垣結衣さん演じる森山みくりさんの『契約結婚』をはじめとして、様々な問題や価値観を大切にする姿を描いています。
また、夫婦役を演じられたお二人がお正月のドラマスペシャルの撮影をきっかけにご結婚されたことも話題になりました。本当におめでたいニュースに5月の発表当日、私は携帯片手にTwitterを見てさわいでおりました(笑)

今回記事で取り上げるスペシャルドラマは、2021年のお正月に放送されたもので、連続ドラマで契約結婚をした二人のその後を描いたものになります。平匡さんとみくりさん、二人の間に子どもが生まれるという嬉しい知らせがあります。結婚の手続きをし、男性の育休問題やつわりなど様々な困難に向き合いながら、二人で出産という一大事に挑みます。そして、こどもが無事に生まれたのはいいものの、今度は世の中にコロナ感染症によるパンデミックが起こってしまいます。今の世界の状況がそのままドラマでも表現されましたことも話題になりました。

【「逃げるが恥だが役に立つ」公式サイト】

選択的夫婦別姓制度とは？

さて、今回取り上げる「選択的夫婦別姓制度」とは何か皆さんは知っていますか？選択的夫婦別姓制度とは、結婚して夫婦になる二人が同じ姓を名乗るという現在の制度に加えて、希望する夫婦が結婚後にそれぞれの結婚前の姓を名乗ることを認めるという制度です。
注意すべきなのは、すべての夫婦別々の姓を名乗らなければならないわけではないということです。あくまで「選択的」制度なので、これまでと同じように夫婦が同じ姓を名乗りたい場合はそのように出来るし、反対に今までは出来なかった、夫婦が別々の姓を名乗る事を希望した場合には別々の姓を名乗ることが出来るようにしようという制度です。

ドラマの中では？

今回取り上げる「選択的夫婦別姓」は、平匡さんとみくりさんに赤ちゃんが出来、二人が結婚に踏み切る際に向き合わなくてはならない問題になりました。二人はもともと選択的夫婦別姓制度の制定を待って結婚しようと考えていましたが、残念ながらこの制度は今も認められていません。そのため、どちらかの名字を選ぶことになりました。
ドラマの中では、みくりさんと平匡さんが話し合って、みくりさんの名字を変えることを選択しました。しかし、現状、選択的夫婦別姓制度がないことによる名字変更の手続きは大変なものであることがドラマの中でも二人の話で触れられています。結婚する時に、どちらかが不利益を被る事にならないように、自分の生まれ持った名前を大切に出来る一つの選択肢として「選択的夫婦別姓」は活用できるのです。

制度についてどう考える？

選択的夫婦別姓の説明の部分でも触れましたが、あくまでこの制度は「選択」です。選びたい人は選ぶことが出来、選択の必要がない人は選ばなくてもいいのです。結婚することは確かに幸せの形の一つかもしれません。愛する人と名字を共にすることが素敵だと思う人、幸せだと思う人もいるでしょう。しかし、結婚することで自分という一人の人間が消えるものや尊重されなくなることは決してあってならないと思います。名前は自分の存在の一部です。それを守りたいと思う事が間違っているとは思いません。自分もパートナーの名前も、両方の存在を大事にするという意味でこの制度は有効的だと思います。事実、名前を変えることに悩む人はいて、そのような人を一人でも減らし、多くの人が生きやすい社会を作っていくために、導入すべき制度なのではないでしょうか。

【選択的夫婦別姓制度について現状の取り組みについてはこちらから。】