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【好きをつなげよう】ドラマ「MIU404」から考える外国人雇用問題

皆さん、こんにちは!

Amazon PrimeやNetflix、Hulu、Tver、Paraviなど映画・テレビ番組の配信サイトはたくさんありますが、どんな番組を観ていますか?

私はドラマが大好きで、その中でも社会派ドラマをよく観ています。もちろん、ドラマの内容はフィクションですが、社会派ドラマの中には実際に私達の周りで起こっている問題について取り上げていることが多くあります。また、大学生になると、大学の授業で国際問題やグローバル化について扱う場面も増えてきていると思います。私自身、多文化共生や国際の授業で国内で起こっている在留外国人の問題を学ぶ経験があり「ドラマで見たことある!」と気づきました。

今回の記事では、社会派ドラマ「MIU404」のご紹介・第5話に扱われた「外国人雇用問題」を取り上げて解説をしていきます。

ドラマ紹介

 「MIU404」ってどんなドラマ?

2020年6月から9月放送で綾野剛さん・星野源さんのダブルタッグで送られた野木亜紀子さん脚本の刑事ドラマです。主題歌が米津玄師さんの「感電」だったことでも有名です。

タイトルの「MIU404」の「MIU」は舞台であるMobile Investigative Unit(機動捜査隊)の頭文字。「404」は主人公二人を指すコールサイン。MIUの役割は凶悪犯罪などの重要な事件や緊急案件発生時の初動捜査、またその名の通り「機動」力を駆使した追跡捜査です。事実、追跡捜査はドラマのシーンでも出てきます。普段の仕事としては、覆面パトカーである「捜査用車」で街中を巡回密行しています。勤務は24時間制。機動捜査隊の中で出来た臨時部隊「第四機捜」が今回の主人公たちの所属している部署になります。

「404」のコールサインで捜査・密行するのが綾野剛さん演じる伊吹藍(いぶきあい)、星野源さん演じる志摩一未(しまかずみ)の主人公二人組の仕事です。奥多摩から出てきた伊吹は刑事らしくない単細胞。唯一のとりえは「足が速い」。考えるよりも先に体が動く「野生のバカ」。一方の志摩は頭が切れて、元捜査一課にいたエリート。ただし、自分も他人も信用しない。

志摩と伊吹という凸凹にも見える二人が信頼し合って助け合うバディになることが出来るのか。24時間というタイムリミットの中で二人がどう駆けていくのか、ぜひその目で確かめてください!

 第5話のあらすじ

そのMIU404の第5話「夢の島」に登場したのが、ベトナムからの外国人留学生のマイちゃん。

コンビニを狙った強盗事件が同時発生。一斉確保された犯人たちはその大半が低賃金で労働させられて苦しい生活を強いられた元技能実習生でした。

コンビニバイトをするマイちゃんは、強盗事件に巻き込まれたことをきっかけに伊吹たちと関わっていきます。しかし、彼女は留学生の労働時間違反にも関わらず、仕事(バイト)を掛け持ちしています。それには一つ一つの仕事が低賃金のため、複数を掛け持ちせざるを得なくなった生活の現状があります。

そんなマイちゃんは伊吹たちと関わる中で、最終的には「特定技能1号」と呼ばれる在留資格の試験を受ける事になっていきます。

【公式サイトはこちら】

具体的な問題を見ていこう

在留外国人数、特にベトナムは?

日本にいる在留外国人の数は、ずばり約290万人です。(2020年データ)

現在、日本にいる在留外国人の多くはアジア圏の人たちです。その数は290万人の内、240万人にも上っています。これは日本にいる在留外国人の内、83%がアジア圏の人であることを示しています。一位は中国で約79万人、続いて二位の韓国が約44万人、ベトナムが42万人と続きます。

マイちゃんの出身国であるベトナムは、現在日本の在留外国人ランキングでは第3位になっています。(今年になって2位だった韓国を抜き、2位になりました。)

【法務省2020年データ】

外国人人口は以前に比べて、だんだん上がってきています。

2019年の外国人口は過去最高のものであるという情報もあるほどでした。その時には、日本の総人口における2.3%が外国人であることが分かっています。

現在はコロナウィルス感染症の問題により、外国から日本へ、日本から外国への出入りが厳しくなっていますが、これからコロナウィルス感染症などが落ち着けば、グローバル化の傾向はますます高くなり、これからも外国人人口は増えていくと予想できます。

【みずほ情報総研:2019年外国人人口過去最高】

外国人の低賃金問題の現状

外国人の低賃金問題も調査されており、データ化されています。また、これは非常に問題視されています。

厚生労働省が発表した2019年の『賃金構造基本統計調査』では、外国人労働者の賃金は同年代の日本人労働者の賃金の割ほどしかないということも問題になっています。同じ労働を同じ時間しているのにも関わらず、給料は日本人よりも3割少ないのです。これは正当ではありません。

そのような現状の中で、日本に来るためのお金や学校の学費、自国にいる家族への仕送りなど、様々なお金の工面が必要になります。低賃金ではあるものの、日本で働く方が自国で働くよりも報酬がいいため、日本でのいい暮らしを思い描いて、マイちゃんのような外国人留学生は日本に留学しに来ます。そして、苦しい暮らしをしながら、お金を一生懸命稼いでいくことしか道をなくしていきます。

【日本経済新聞:2019年賃金構造基本統計調査:厚生労働省】

特定技能って?

マイちゃんが最終的に取得することになった「特定技能1号」は国内ではあまり働き手のいない14種類の仕事の中から仕事を選び、それに従った試験を受ける事で在留資格、また仕事も比較的簡単に得る事が出来るようになる制度です。

実際の外国人留学生、技能実習生の様子もドラマのマイちゃんと同じように、賃金などのお金の関係でひどい生活を送ることになる場合が多々あるとされています。そのため、苦しい現状を打破するために「特定技能」のような方法が取られています。

ドラマの最後で、マイちゃんは、特定技能1号を取得し、沖縄のホテルで働くと言って、伊吹たちとお別れしていきます。

【特定技能についてもっと詳しく知りたい方はこちら】


あとがき

今回の記事は以上です。

在留外国人、その中でも外国人留学生、外国人雇用問題をほんの少しドラマから考えてみました。 

なかなか普段は見る事、考える事のない問題かもしれませんが、ドラマを通してその現状のひとかけらでも知る事は出来るのではないかと思います。ぜひ、面白いドラマのチェックと同時に、ドラマで扱われている問題がどんな状況にあるかを調べて、さらに詳しく知ってみて下さい!

ガクセイ基地には他にも外国人への支援を扱っている記事があります。

ぜひそちらも読んでみてください!

【全ての外国人に技能とやる気に見合った仕事を!/Japanized】

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gakuseikichi

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