敬語のコラム第2弾は、バイト編です。
お客様とお話するとき、慌てておかしな言葉になったり、言葉に詰まったりしたことはありませんか?
敬語表現を知らないと、咄嗟の時に思うように言葉が出てきませんよね。
さて、今日は間違えやすい言葉遣いの問題を3問出題します。
小中学校で習った敬語の実践編です。
ぜひ挑戦してみて下さい!
目次
1問目(初級編)
飲食店にてオーダーを取るとき…
You 「ご注文は何にいたしますか?」
お客様「ええと、和風ハンバーグをください。」
ぶぶー
どこが間違っているか、気づきましたか?
「何にいたしましたか」は【する】の謙譲語で、自分の動作をへりくだるときに使います。
ここではお客様についてお聞きしているので尊敬語の「なさる」を使います。
だから、注文を取るときは、
You 「ご注文は何になさいますか?」
お客様「ええと、和風ハンバーグをください。」
2問目(中級編)
アルバイト先にて、お客様から電話がかかってきました。
電話に出たはいいけれど、相手の声が聞き取りにくい…
お客様「~~~▽▽X??」
You 「…もう少し大きな声でお願いできますか?」
ぶぶー!!!
うーん、悲しいことにこれだと少し心証が悪いようです。
ワンランク上の電話の受け応えをするならば、「申し訳ありません。」と一度謝った後に「電話が遠い」というのが◎。
相手の声が小さい=相手が悪いといった風にいうのは、得策ではありません。
バイト歴3年の私が言うのも何ですが、「申し訳ありません、少し聞き取りにくいので、もう一度お願いできますか?」と、聞き返すのもいいかもしれません。
お客様「~~~▽▽X??」
You 「申し訳ありません。お電話が少々遠いようなのですが、もう一度お願いできますか?」
追加。電話のベルを3コール以上コールさせてしまった時は、「お待たせいたしました。」と一言添えるといいです◎
それではラスト、3問目(上級編)
勤務時間も終わって、帰宅します。まだ働いている社員さんへ一言…
You 「ご苦労様でした。」
社員「…はい、お疲れ様~。」
ぶぶー!!!!!!
これ、いかんのです!
部活の先輩に、「年上に向かってご苦労様ってナメとんのかぁ…!!!」と怒られた方は、お気づきですよね。
いや、常識ですか?
「ご苦労様」は目上の方に使うのはタブー。
言うとしたら、「お疲れ様です。」
人によっては「ご苦労様」も同様に、目上の苦労を労わって「お疲れ様」を使うのもおかしいという方もいらっしゃるようなので、「お先に失礼いたします」と一言添えるとよいかもしれません◎
だから、帰るときは、
You 「お先に失礼いたします。お疲れ様です。」
社員「はい、お疲れ様~。」
といってから退散しましょう◎
以上、敬語の問題3問中、いくつ使いこなせていましたか?
咄嗟に言葉遣いは直せないもの。
「ご注文は何になさいますか?」
「申し訳ありません。お電話が少々遠いようなのですが、もう一度お願いできますか?」
「お先に失礼いたします。お疲れ様です。」の3つ、
ぜひ普段から気にしてみてください☆
×「お目にかかれますのを楽しみに致しております」 ※二重敬語
→
○「お目にかかれますのを楽しみにしております」
◎「お目にかかることを楽しみにしております」
老婆心さま
コメントありがとうございます。
ご指摘いただきましたように修正を加えました。
正確な情報をお届けできるよう、精進していきます。
今後ともガクセイ基地をどうぞよろしくお願いいたします。