「一生懸命話しているのに、何を言ってるかわからないと言われる」
「人に何かを説明する時に、上手く説明できなくてもどかしい」
という経験をしたことはありませんか?
どうすれば、相手に分かりやすく伝える事ができるのでしょう?
今回は「何を言っているか分からない」と言われないためのコツをご紹介します!
目次
あなたの話、伝わっていますか?
例えば、街を何気なく歩いてたら、とても素敵な紅葉を見かけた出来事。
その素敵な景色を友達にも伝えたい!と思ったとき、話が伝わらない人は……
「この前ね、駅の裏通りを歩いていたら、紅葉がちょ~きれいだったの!うっとりしちゃったよ…」
相手の反応はだいたい、
「ふーん、そうなんだ。」と、
会話が続かない……
実はこれ、ただ自分の感想を述べているだけで、
相手にとっては景色のイメージが伝わっていないんです!
わかりやすく伝えるために大切なのは、
景色を友達にただ伝えたい、ではなく、景色を友達にも「共有したい」!
と意識することなんです。
では分かりやすい話し方ではどうでしょうか。
「この前ね、駅の裏通りを歩いていたら、黄色いイチョウの葉が、夕空に浮かび上がっていて、立ち止まってみている人が何人もいたよ…」
こちらでは先ほどと違って、綺麗な景色のイメージが浮かびやすくなりましたよね。
ここでのポイントは、“相手にイメージを描かせること”です。
どうやって相手にイメージを描かせるのか?
ポイントはたったの2つ!
相手の頭の中にキャンバスを用意してあげる
1つめのポイントは、まず相手の頭の中に「キャンバス」を用意してあげることです。
ここでいうキャンバスとは「前提条件」や「状況」のことです。
例えば、「電車の中でね、」と言われても範囲が広すぎて同じ絵を共有することができません。
それを、「ちょっと混みあった電車の中でね、」という具体的な言葉に言い換えると、相手はグッとイメージを描きやすくなるのです。自分では当たり前のように想像している風景を、相手も描いているとは限りません。
客観的事実を伝える
―「私」を主語にしない―
2つめは主観ではなく客観的事実を伝えるというポイントです。
先ほどの例では、主役が私になっていたことにお気づきでしたでしょうか?
「今日ね、(私が)駅の裏通りを歩いていたら、(私は)紅葉がちょ~綺麗だった!(と思った)。(私は)うっとりしちゃったよ…」
このように、実は主語が「私」だらけということがあります。
これではただの感想になっていますね。
大切なのは、誰が聞いても同じように想像できるような客観的な事実を伝えることです。
「黄色く色づいたイチョウの葉があって(客観的事実)、立ち止まって見ている人が何人もいたよ(客観的事実)」
とすることで、相手は頭の中にあなたの見た景色と近い絵を描くことができるのです。
相手に何かを伝えたいときは、相手にイメージを共有する努力をしてみてくださいね!
伝える時のコツ!
話すことを決めてから口を開く
込み入った話になればなるほど、伝えたいメッセージが頭の中でバラバラに並んでしまい、
聞く側は「この人は結局なにを伝えたいんだ」ということになってしまいます。
自分は一体、何を伝えたいのか?を発言前に決めてしまうことが、何よりも大切です。そうすることで、伝えたいことを中心にして、話すことができます。
会話の基本は三層構造の流れで話す
三層構造とは結論・詳細・まとめのこと。
結論 :内容を大まかにまとめて最初に話す
(例:A社との取引の件ですが、卸値の単価を下げられないかとのことです)
詳細 :結論にいたる過程や理由を説明する
(例:他社がもっと低価格で卸すと言っているようです)
まとめ :最終的な会話の決着をまとめる
(例:先方にはどのようにご連絡いたしますか?)
ここまで友達と話すような場面に上手に伝える方法をご紹介しましたが、
仕事でも報告や要件を伝える際には“簡潔に分かりやすく”が求められますね。
「あなたの話はとてもわかりやすいね!」と言ってもらえるように、日々の生活の中で心がけてみましょう!