皆さん、こんにちは!
皆さんは、「ノートテイク」というのを知っていますか?
私は、ノートテイクというお仕事を行う「ノートテイカー」になるために、ただいま勉強、練習をしております!
今回は、ノートテイクとはどういうものなのか、何の役に立つのか、ノートテイカーにどうやってなるのかなどを記事にしていきたいと思います!
目次
ノートテイクって何?
ノートテイクというのは、聴覚(耳)の障がいを持つ大学生に対して、授業を受ける際に、教授や周りの学生の話が視覚的に分かるように、リアルタイムで、それを書き留めていくお仕事です。
ノートテイクという名前通り、ノートを使うこともありますが、今は時間に対する圧倒的な情報量と効率の関係で、パソコンを使用することも多くなっています。私の通っている明治学院大学では、主にパソコンを使用しています。
聴覚障がいってどんな感じ?
聴覚の障がいを持つ大学生、と書きましたが、聴覚障がいにもいろいろな種類があります。音量が小さく聞こえる人、部分的に聞き取れる人、全く聞き取れない人、低い声は聞こえるけれど高い声は聞こえない人、というような人など、聞こえ方は人によって様々です。
例えば、こんな形に表すことが出来ます。
この図は、中途難聴者である佐々木あやみさんが作られた健聴者と聴覚の障がいを持つ人がどのような聞こえ方をしているのかを図で表したものです。
【出典:難聴者の聞こえ可視化「佐々木あやみのハッピーSilent Life!」】
だから、ノートテイクでは、絶対に『当事者ファースト』を大事にします。
テイカーがどうするか、というより、サポートを受ける当事者の学生が何を望むのかということを優先して、仕事をします。
例えば、当事者の方からは「誤字はある程度、大丈夫。数字は絶対書いてほしい」「先生がスライドと資料、教科書と、いろいろ使うことが多いから、今、何を見ればいいのかを明確に書いてほしい。」というような要望をもらいます。
これらの要望にできるだけ沿う形で、ノートテイクをします。
なので、ノートテイクでは、当事者とテイカーのコミュニケーションがとても大事です!
どれだけ、タイピングが早くても、どんなに詳細に先生の話を書き留められていても、当事者とのコミュニケーションが円滑にとれていなければ、ノートテイクの質が極端に低くなることもあるという話もあるほどです。
まとめられたノート、資料では駄目なの?
ノートテイクは、ただのまとめではありません。
私達がある意味、無意識のうちに、聞いていることも記録します。
授業中の雑談も、誰かの言い間違えも、それで同じクラスの皆が笑ったことも、出来るだけ全部。
ノートテイクは「授業の中身」だけではなく、「授業の雰囲気」も伝える仕事です。
そのため、つまらない授業は「つまらない」と受け取られることが正解です(笑)
変な感じがするかもしれませんが、それが「ノートテイクのお仕事」になります。
ノートテイクって、自分のためになるの?
ノートテイクそのものについてのお話を書いたので、私がノートテイクに関わって、練習する中で、こんなことが「役立つ!」「よかった!」ということを書いていきます。
タイピングが速くなる
以前よりずっとタイピングが速くなり、レポートや文章を書くのが一層楽しく、便利になりました。大学ではパソコンの利用頻度は今までよりもずっと上がり
ます。レポート提出もほとんどがパソコンだと思います。そんな時、タイピングが速いと、作業効率も上がって、レポートを書くのも楽になります。
特に、今は新型コロナウィルス感染症のせいもあり、昨年からオンライン授業が継続して続いて居る大学も多くあると思います。オンライン授業の中で、パソコンを使うことも多いと思います。
タイピングが速くなることで、作業効率が上がって、より短く課題などを終わらせることが出来ます!
話の積極的な聞き方が身に付く
具体的に、どんな授業で、先生がどんな言葉を使って、どんな内容を伝えるのかという細かいところに注目して聞く事が出来るようになります。
普段なら、一方的に教授が話しているのをただ聞いているだけのような「受け身の授業」でも、ノートテイクをすることで自然と積極的に授業の話を聞く感覚が身に付きます。私はそこがノートテイクの面白くて、魅力的なところだと思います。
ノートテイクの現状は?
ノートテイクは、私の在学している明治学院大学をはじめとして、
全国でおよそ25%の大学が行っています。しかし、ノートテイクを行う、テイカーの数が足りておらず、健聴者と同じ立場で学べるはずの聴覚の障がいを持つ学生がそうできないのも現状です。
また、私も「練習中」とこの記事のはじめに書きましたが、ノートテイカーになるには、何段階かの練習が要ります!
そのため、実際に仕事をするまでにも時間がかかるのです!
ノートテイカーにはどうやってなるの?
もし、この記事をみて「少し、ノートテイクに興味出てきた!」「やってみたいかも!!」という人は、ぜひ、自分の大学の学生サポートセンター、もしくは学生支援をしているところへ行くことをおすすめします。
私の場合では、大学内の学生サポートセンターがノートテイカーの募集をしていて、そこに申し込みして、練習を始めました!
また、ネットで「ノートテイク支援 大学」で検索してみてください。
ネットで検索すると、ノートテイクを行っている大学が出てきます。申し込み先が書いてあるところも多いので、ぜひ調べてみて下さい!
あなたの手が、誰かの学びを、一生を、支えています!!
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