もうすぐ春休み。約2か月ある休暇を皆さんはどのように過ごしますか?旅行に出かけたり、資格の勉強をしたり、様々な計画を立てていると思います。中でも「ボランティア活動」を行う学生も多いでしょう。今から申し込める活動もあるの?と思ったあなた!CFFジャパンはプログラム開始日の10日前まで申し込み可能です。
今回はCFFジャパン職員の有馬さん、春休みにリーダーとして活動する越見さん、工藤さん、山崎さんにお話を伺いました。
詳しくはこちら↓
http://www.cffjapan.org/
―本日は宜しくお願いいたします。はじめに団体設立のきっかけを教えてください。
創設者がフィリピンに青年を連れてボランティア活動を行いました。その時に「現地の人たちのために継続的に何かしたい」「多くの人に現地を知ってほしい」という思いから、大学生が中心となってこの団体を設立しました。
―フィリピンから活動が始まったのですね。マレーシアやミャンマーへと活動範囲が広がったきっかけは何ですか?
当時マレーシアで青年海外協力隊として活動していた者がフィリピンの「子どもの家」を訪れたことをきっかけに10年前から始まりました。また、ミャンマープログラムは、軍事政権から民主化に変わったのがきっかけです。こちらの活動は2014年に本格的に始まりました。子どもの家はなく、スラムに住んでいる子どもたちの支援を行っています。
-どのような活動をしているのですか?
活動場所は大きく分けてフィリピン、マレーシア、ミャンマーの3か国で行う海外活動、グローバルフェスタでの出店や、フリーマーケットでの売り上げを寄贈するなどの国内活動の2つです。海外活動は毎年同じ場所でボランティアを行っていますが、内容は各プログラムによって異なります。国内活動は、やりたいと思ったことを実行できることが多いのが魅力です。
―様々な活動をしているのですね。CFFのプログラムと他の団体のプログラムの違いや魅力はありますか?
越見さん
多くの人とのかかわりを通じて、活動に参加した人たちだけでなく、現地の子どもたち双方が成長できることです。現地の子どもたちだけでなく、活動終了後、他のプログラムに参加した人と一緒に研修を行うので、新たな出会いがあります。様々な人と話すことによって新たな学びや、人とのつながりができるのがこのプログラムの魅力です。
山崎さん
参加者同士で一日のフィードバックやフリートークの時間を設けていることです。個人で参加して終わるのではなく、気づいたこと、自分が考えたことを共有することによって自分の中で整理ができ、次の日以降の活動につながります。
工藤さん
学生主体で活動を作っていくため、私達がやりたいことを実行できることです。ただ活動内容をより良くするために話し合いを進めるのではなく、活動を通じて気づいた自分の思いをどう現地の人に伝えるかを考えながらプログラムを作ることができます。ミャンマーへ行った際、環境の違いに驚きました。現地のことをもっと知りたいと思い、プログラムリーダーとしてもう一度プログラムに参加を決意しました。
―どのような人が参加しているのですか?
教育学部やボランティアに興味がある大学生が多いですね。しかし、CFFは、15歳以上であればだれでも参加できます。「海外に行きたい」「団体で行くから安心」というような理由で参加している人もいますよ。
―活動を通じて学んだことは何ですか?
越見さん
自分の意見を伝えることの大切さを学びました。自分の気持ちを伝えることによって意思疎通ができ、相手も受け入れてくれます。このように生きていくうえで大切なことを気づかせてくれるのがこのプログラムだと思います。
山崎さん
愛や希望など、目に見えないものを考えることの大切さを学びました。現地へ行くまでは考えたことのないトピックでしたが、活動を機に、考えるようになりました。普段考えないようなものについて考えると、多くの新たな発見があります。
工藤さん
人の思いを大切にすることです。活動前までは、人と接するのがあまり好きではありませんでした。しかし、活動をしていく中で、自分の気持ちを言わなければ考えは伝わらないことに気づかされました。上手く表現できなくても自分の悩みや考えを聞いてくれる仲間がいたからこそ学べたことだと思います。この活動を機に、人の良さを見つけるようになり、良い人間関係を構築できるようになりました。
-現地人や環境の変化などはありますか?(山崎さんのみ2回訪問しているので、山崎さんのみ回答)
山崎さん
マレーシアでは、常に警察に見つからないように生活している不法移民の集落があります。と言っても警察はその場所を知っているので、時々そこへ行き、人々を追い出したり、逮捕したりして、集落の規模が小さくなっています。ボランティア活動しているとはいえ、安心して暮らせない地域が数多く残っていることにはショックを受けます。また、プランテーションでも2回目の訪問では植物が全て伐採され、荒れ果てた土地になっており、言葉を失いました。
―プラスの面で何か変化はありますか?
子どもの成長を見ることができたことです。「子どもの家」には年齢の異なる子どもたちが生活しています。1回目の活動の際に会った最年少の子は、いつも泣いたり、甘えたりしていました。しかし、年下の子が「子どもの家」に入ると、たくましくなり、その子の面倒を見るようになりました。
―リーダーをしようと思ったきっかけは何ですか?
越見さん
ただ参加者として活動するのではなく、リーダーになることで自分がやりたいことを実行できると思います。現地のニーズを考え、彼らのために何かをしたいという思いがとても強いです。
山崎さん
CFFの活動がきっかけで私自身、自分の居場所を見つけることができました。同じように、自分の居場所を求めている人にその場所を提供したいと思い、プログラムリーダーとして活動を始めました。
工藤さん
学んだことを多くの人に還元したいと思ったからです。先ほども述べたように、CFFの活動には参加者同士で学びを共有する時間があります。その時間を大切にしてほしいです。
―最後にボランティアに興味がある、もしくは、学生時代に何かをやり遂げたいと考えている学生に一言お願いします。
越見さん
活動を通じて、自分が置かれている環境がとても幸せだということに気づき、「愛」「平和」など、以前の自分では考えないようなことを考えるようになりました。CFFでの活動が人生のターニングポイントになったと感じています。迷ったら是非参加してほしいです。
山崎さん
今まで私は周りに流されて生活していました。しかし、活動を通じて自分の思いを人に伝えることの大切さを学び、それが実行できるようになりました。一緒に活動した仲間がいたおかげです。最初はただ海外へ行きたいという単純な考えで申し込みましたが、考えが変わった経験となりました。CFFの活動は自分の成長はもちろん、良い仲間と出会えるプログラムとなっています。
工藤さん
「一歩踏み出すだけで世界が変わる」
新しい環境に足を踏み入れるのは勇気が要ることだと思います。しかし、それを恐れてしまってはもったいないです。私自身、一度ボランティアの申し込みをし、キャンセルしたことがあります。それをとても後悔しています。皆さんは後悔のない学生生活を過ごすためにも勇気を出して一歩踏み出してほしいと思います。
―ありがとうございました。
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