皆さん、高専という学校を知っていますか?
中学からの進学先として選ぶ人の少ない高専ですので聞いたことがないという方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
高専とは、簡単に説明すると高校から5年間専門に特化した勉強をする学校です。
高専生の中には、高専卒業後に大学2年次、3年次に編入学するという選択を取る方々もいます。
今回は、そんな高専から大学に編入する人たちを支援するZENPENという学生団体に所属の横浜国立大学工学部電子情報システム学科4年の糸長優磨さん、筑波大学生物資源学類3年の岡村未来さんにお話を伺ってきました。
~ZENPENってどんな団体?~
大学に編入した高専生がこれから編入を考えている高専生に編入した大学がどのようであったか、編入するにあたっての勉強についての情報交換の場として編入説明会を行ったり、編入後のキャリアに悩む高専生のための就職説明会も行っていたそうです。
毎年9月末頃に編入説明会を行っているのですが、この説明会前は週1で活動をしているそうで、その時期外ではやりたいことがあるときに、その都度集まって活動しているとのことです。
この編入説明会、今年は9月21日に開催されるそうです。
高専から大学への編入について出回っている情報が少ないので、それらの情報をまとめている団体はいくつかありますが、ZENPENは高専から編入しようとしている人の中で最も認知度が高い団体です。
~高専とは?~
高専は前述したとおり5年制の学校です。
その後、就職したりしますが、さらに2年間研究して学士を取る人たちもいます。
全体的に実験重視で、1年生のときから大学レベルの実験を行ったり、専門的な内容が始まったりします。
したがって、編入した高専生にとっての大学の授業は高専低学年で終わっていることが多いそうです。
全国各地に高専がありますが、就職、進学、編入率は高専によって全く違います。
~どうして高専に進学したのか?~
そもそも高専という選択肢を中学生で知っている人は少ないのではないでしょうか?
今回お話を聞かせていただいた糸長さん、岡村さんは2人とも家族に高専出身者がいました。
また、家から出て寮暮らしができることも魅力の一つです。
理系に早くから興味を持っていれば普通科に進学するより高専のほうが実験もたくさんできるし魅力的ですよね。
~大学に編入してどうだったか?~
前述したとおり高専3年で編入すると大学3年の授業は高専低学年で終わっていることが多いので学校の課題はとても楽に感じるし、実験も簡単に感じるそうです。
それ故、単位が足りなくて留年することはほぼないのですが、高専時代と比べて座学が多くあるのでつまらないと感じて休学する人もいるんだとか!(休学中、ヒッチハイクやインターンをするなど様々)
高専生は普通科の学校から進学してきた大学生よりも手を動かせるなどの利点があるため、研究室に入るとき優遇されることが多いのですが、編入生の認知度の低い大学だとどんなに好成績をとっても入りたい研究室に入れないこともあるそうです。
大学は良い意味でも悪い意味でも自主性が問われることを実感することができ、高専では体験することのできない機会、例えば文系の講義を受けれるなど、が沢山あります。
~ZENPENにはいってよかったこと~
高専から大学に編入してる人は少ないので他の大学に編入している人と出会えたこと。
高専を卒業した人は理系の方が多いので趣味があって仲良くなれる。
高専から編入したということに興味を持ってくれる人がいる。
~これからのZENPENの目標~
編入説明会などで編入した元高専生と現役高専生の上下のつながりを作れたり、企業からもねらい目な人材が多くいるということで、様々な人とのコンタクトを取りやすい環境を大事にしたい。
このように、高専生や大人からの需要があるのであればより大きな団体にしていきたい。
~現役大学生に一言~
3年次編入で心細くなっている高専生もいるので高専出身という人がいたら、ぜひ仲良くしてください。
高専生は個性がある人が多くて面白いと思うのでぜひ声をかけてみてください。
学生団体ZENPEN
https://www.zenpen-kosen.com/
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