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哲学対話ありとぷらさんインタビュー【Part2 哲学対話について】

今回お話を伺わせていただいたのは哲学対話ありとぷらの代表である大熊萌さんと副代表の倉田英さんです。この記事はタイトル通りPart2になります。Part1を読んでから、こちらの記事をご覧ください。

【Part1はこちらから。】

≪哲学対話の時の写真≫

インタビューの続き

―哲学対話とは何だと思いますか?

大熊:めんどくさいことをめんどくさいって言われない場所かな。普段は話せないそういうことを話してもめんどくさいって言われない、向き合って話し合える、というのが「哲学対話」かなと思います。

倉田:(かなり悩んで)ああ~、全然思いつかないんですよ。どうしよう。

大熊&ライター (笑)

倉田:「哲学対話とは何か?」…う~ん「遊び」でどうですか?うん、哲学対話とは「遊び」です(笑)
何かを得たいからやるのではなくて、楽しいからやる。もちろん、何か目的を持って哲学対話をしに来る人はいるんですけど、単純に皆と考える事が面白くて。子どもがやる鬼ごっこくらいのレベルの感じなんです。友達がそこからできていく、そういう「遊び」。

―「楽しさ」って具体的にどこにありますか?

倉田:考えまくる時間も面白いし、考えにレスポンスが来るのも面白いし、レスポンス自体も面白いし、単純に問題提起とか主張が面白かったり。自分の思考外のことも、思考の内側にあることも面白いです。うん、何でも面白いですね。自分の人生の糧にするために何かする、とかじゃなくて、誰かと話すことそのものが好きっていう。それが俺の哲学対話でのマインドかもしれないです。

―哲学対話について考えている事を教えてください。哲学カフェの魅力は何ですか?

倉田:魅力は…、そもそもコンテンツとして面白いんですよね。大学生になってよくわからない話題で何時間も話すとか普通なくて。わざわざそういう場にしているのが魅力かな。
大熊:私達の団体としては「ゆるい」ところも魅力かな。圧力もないし、哲学の知識も必要ないし、そういうこと全く気にせずに話せるんじゃないかなと思います。
倉田:後、すごい変な人が時々来るんですよ。それが面白い。「未知との遭遇」ですね。

―参加してみて感じたこと、考えたことは?中学、高校時代との違いや新しい出会いはありましたか?

大熊:出会いはあったかな。もし哲学対話をしていなかったら、知り合いにもなれてなくて、話す機会もなかったような人と一緒にいるなと思います。
すごいなと思える人と出会えたことは良かったです。自分にめちゃくちゃ自信のある人とか、自分とキャリアが全く違っていて「よくそんなことできるな~」って思わせられる人とか、すごく考えが柔軟な人とか。大学生になって専門を学ぶと小難しいことも言いたくなっちゃうけど、小難しいことを言わずに自分の言葉で話すような人とか。そういう人と会えたのは良かったです、うん。倉田さんはどうですか?(笑)

倉田:ちょっと、適当に振るのやめてほしいなあ(笑)
中学高校と大学で違うことはやっぱりありました。中学での哲学対話は自分の所属してる学校内でやってるから、皆おんなじようなバックグラウンドを持ってたりとか、そもそも友達だったりすると「俺、お前のバックグラウンド知り尽くしてるわ」っていうのもあって。しかも、何回も繰り返しやっていくと「こいつ次何言うな」とかわかってきて、実際それが返ってくる。だから、あんまり新鮮味がなかったんですよね。
学外の団体としてやり始めた時、自分と大熊以外の開智生は呼ばずに他の高校生の人と話していたんですけど、専門学生の人とか、美術系の人、超進学校の人、帰国子女の人とか、いろんな人がいるんだなってことを知る事が出来て、世界が広がったなと思いました。大学だとよりそれがより広がって、いろんな人が来て面白いなっていうのは今もすごく感じます。世界が広がったというか。
でも、原因不明っていうか、何でそうなるのか謎なんですけど、大学生になると話し方、話の掘り下げ方が変わってきているなと感じていて。前は一つの問いがあった時に、具体的な話をして、抽象化して、それが脱線したところから出てきて、それを戻して、また抽象化したところを掘り下げて…みたいな、一点集中、でも横からちょっと掘るっていうことが多かったんですよ。でも今は皆がそれぞれの観点でちょこちょこ掘る、広く浅くの感じになっています。思想的に面白い掘り下げ方から体験からちょっとずつ掘り下げるって形になったと思います。
それから、この前、常連の人と初めて旅行に行ったんです。そういう関係が築けてよかったなと思いました。哲学対話の場がコミュニティになって来たなと。元々、居場所っていうコンセプトを考えてきたけど、それはうまく果たせずに来て。今になってやっとなんか復活してきた、嬉しいなって気持ちです。

≪哲学対話での実際のボードの写真≫

―活動は対面が多いのでしょうか?

大熊:コロナ序盤の時はオンラインだったけど…。今は対面です。オンライン派も対面派も団体の中にはいますね。
倉田:大熊さんとか僕は対面じゃないとつかめない空気感とかがあって、それを大事にしたいってどちらかというと思ってて。それこそ僕はオンラインの時に、画面に向かって話して、ふと我に返って「俺、何やってんの…?」みたいなのがあって。オンラインが不評になった結果、対面に戻りました。

―オンライン化をしている団体もあると思うんですけど、対面活動に思い入れはあるんでしょうか?

大熊:ありますね。オンラインだとタイムラグとかがあったり、音声の乱れがあったり、相槌を皆しなくなっちゃったり、自分の話がちゃんと聞かれてるのかな?ってなってしまうというか。
倉田:「いる」感じがいいんですよね。画面上だとやっぱり感じられないんですよ。一緒にいるとやっぱり「いるな」って思えるんだけど、オンラインだと感じられなくて、我に返っちゃう(笑)
大熊:後、些細な事なんだけど、ホワイトボードを使うのが難しい。好きなように書き込んだりとか出来ないのがやりにくいですね。
倉田:整理されたものじゃなくて、ある意味ぐちゃぐちゃなノートがいいんですよね。それがオンラインだとやっぱり出来ないっていうのが悲しいですね。
後、参加者の人が途中で入って来た時に、温かく向かい入れるっていうのが出来ないなって。皆で一斉に話すとわけわからないから、途中から来てくれた人に「歓迎!」みたいに出来ない。雰囲気がどうしても堅苦しくなりますね。
他にも対面で会っていた時は終わった後にご飯行ったり、哲学対話の前におしゃべりしたりできたけど、それもないし。オンラインだと「対話」のためだけに集まっているので、それは対面ならではかなと感じますね。
大熊:あともう一つあるのは、対面だと対話の途中で話したいことがあった時に隣の人とこそっと話したりとかできるんですけど、オンラインだとそれが出来なくて。公式的に場を設けるほどじゃないけど、ちょっと話したいなみたいなのが解消できないのが難しいです。

SNS情報・続きはこちらから

今回の記事はここまでです。Part3は明日公開します!少し個人的なお話やこれからのお話、編集後記なども書かせていただいていますので、ぜひぜひチェックしてみてください!

また、インタビューをさせて頂いた哲学対話ありとぷらさんのSNS・連絡先は以下の通りです!

サイト:https://aritopura-philocafe.localinfo.jp
ツイッター:https://twitter.com/aritopura
メール:aritopura@gmail.com

他にもガクセイ基地では学生団体へのインタビューの記事がありますのでよかったら以下のリンクからご覧ください!

【早稲田発サステイナブルファッションを考え行動するインカレ学生団体/Rethink Fashion Waseda/ReF】

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