好きを見つけよう

絵心がなくてもできるアート!?版画を作ってみよう。

 

なんでもいいから自分で「アート作品」を作ってみたい。

・・・でも絵心がないから。

 

 

と諦めている人に「版画」をおすすめします!

版画は版作り、刷ることで絵を描く方法であり、原画がオリジナルのものでなくても一人一人の版は絶対に違ってきます。手の力の入れ具合、癖、性格などが版に反映され、必然的にオリジナルの作品になります。

 

今回の記事は「版画作り」初心者の私が家で気軽にできる「版画」を作る記事です!

これを機にみなさんも一緒に「版画」の世界に踏み込んでみてはどうですか?

目次
①消しゴム版画 (線バージョン)
②消しゴム版画 (面バージョン)
③ステンシル (オリジナルTシャツ)

消しゴム版画

版画を作りたいと思い、調べて出会ったのが「消しゴム版画」。

版画の分類「四版種」の中でも一番ポピュラーな凸版は「木版」や「芋版」などで知られていますが「消しゴム版」は比較的新しい版種です。

そしてなんと、

世界初の消しゴム版画家は日本人のナンシー関さん(1962-2002)なのです!

著名人の似顔絵を消しゴム版画にし、独特な観察眼で社会を批評したコラムニストとして知られ、一時期消しゴム版画ブームも引き起こした人です。

ナンシー関さん監修のもと版画専用消しゴム「はんけしくん」も開発され、

消しゴム版画デザインコンテストも毎年開催されています。

そこで今回は、日本が誇る「消しゴム版画」を作ってみようと思います!

凸版の仕組みとしては、絵に残したい部分を凸状にし、上からインクが付けられるようにします。

「だまし絵」で有名な版画家、エッシャーが生み出した「Impossible cube(不可能な立方体)」をテーマに版を彫ってみました!

使った道具
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・トレーシングペーパー(透かして複写するための薄い半透明の紙)
・彫刻刀セット
・はんけしくん(ソフトタイプ)
・カッター(細かいデザインの場合はデザインナイフ)
・シャーペン
・定規
・カッターマット
・インク/インクパッド

線を残して彫る

早速不可能な立方体を描いていきます。

…難しい…いろいろ矛盾して描きづらい…

ちょっと工夫して簡単にしたバージョンにします。

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一応「不可能」な「立方体」が描けたので版作りに移ります(笑)!

トレーシングペーパーをデザイン画の上に重ねてトレーシングします。

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トレーシングペーパーでの下書き準備ができたら、「はんけしくん」を袋から取り出してゴム版を水洗いします。(*版に付着している粉を洗い流さないと絵の転写がうまくいきません)

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水を拭き取ったゴム版に裏返したトレーシングペーパーを当て、転写する位置を決めます。複数の版を作るためにも無駄のないように配置します。

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爪の表面をトレーシングペーパーにこすり当ててゴム版に下書きを転写します。

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しっかり転写されました!(反転していますが版にして刷ると原画に戻ります)

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転写された部分だけをカッターでゴム版から切り落とします。目安としては絵から3~5ミリ間隔で切りますが、勿体無いので私は1ミリぐらいにしています(笑)

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さらに余分な部分も切り落とします。この際、版を持って支持体(紙など)に圧をかけるときのことも考慮しながら切りましょう。切りすぎて持ちづらかったり、バランスが悪くならないように要注意です!

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では彫ります!

まずはカッターの刃を斜めにして輪郭の部分を切り落とします。

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そして彫刻刀に持ち替えて白い部分(転写された絵の線画ないところ」を彫っていきます。「はんけしくん ソフトタイプ」は非常に柔らかく、簡単に彫れます。

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柔らかすぎて残したい部分を少し削り落としてしまいましたが、気にしない気にしない。

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版が出来ました!

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版の上にインクをポンポンと優しくつけます。この時点ででちゃんと彫れているか見えてきます。

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版をひっくり返して紙に押し付けます。

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出来上がりです!

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線が細くなったり、太くなったりしていますが、それはそれでいい味を出していますね。

面を残して彫る

次は残ったゴム版で一味ちがった版画を作っていきます。

さっきは線の部分を残して彫りましたが、今度は面で彫って色分けできるようにします。

トレーシングペーパーを使って一気に4個分の版を配置します。

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版から切り落とし、形を整えます。

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以前と同様に彫っていきます。

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線を残すより面を残して彫ったほうが全然作業しやすいです。

先にこっちの方を作ればよかった(汗)

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着々と手が進みます。

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版画が4つ出来ました!

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早速紙に押していきます。

1st TRY

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ピンクと青がちょっとずれてしまいました。

でも大丈夫!版画の最大の特徴といえば「複数性」。

同じ版で何回も繰り返し同じ絵の転写ができます。

2nd TRY

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おお。全体的に若干ずれてるけど各面に白い枠ができたみたいで悪くない。

3rd TRY

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最後はうまくいったので最初作った線だけの版画も重ねました。

…初めてとしては上出来(笑)!

ちょっとした撮影会をしたり、

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フレームに飾ったり。

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部屋が一気にオシャレになりました(笑)。

これは楽しい!ぜひみなさんにも体験してほしいです!

楽しすぎてその勢いで大好きなムーミンの「リトルミイ」も作っちゃいました(笑)。

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こんな簡単に版画ができてしまうのか。

 

もっと作ってみたいな…

ということで、孔版も作っていきたいと思います!

孔版画は版にあけられた孔からインクを通すことでできる版画です。

みなさんもオリジナルTシャツなどで使われる「スクリーンプリント」という単語を1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

家でもできるスクリーンプリントセット『Tシャツくん』はとても人気がありますが、値段も結構するので購入するのにも勇気がいります(汗)。

私は「とにかく気軽に、ローコストで版画をやりたい!」と思っていたので今回は

「ステンシル」でオリジナルTシャツを作ります!

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gakuseikichi

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