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【広島出身の大学生が教える】私が12年間実際に受けたヒロシマの平和教育

みなさんはヒロシマの原爆について、どのくらい知っていますか。

あの日、広島のまちで何が起きていたのか、知りたいと思ったことはありますか。

 

過去に行われた世論調査(注)では全国で7割の人が原爆の日すら知らないということがわかりました。

広島出身として私はこの調査結果に愕然としました。

広島だけしかヒロシマの原爆について教育をし、後世につないでいこうとしていないように思えたから。

 

そこで今回は、広島で行われている平和学習はどのようなことをしているのかご紹介します。

 

 
(注) 
まず、広島に原爆が投下された日付について聞いたところ、「昭和20年8月6日」と正しく答えられた人は、広島で69%、長崎で50%、全国で30%でした。また、長崎に原爆が投下された日付について聞いたところ、「昭和20年8月9日」と正しく答えられた人は、広島で54%、長崎で59%、全国で26%でした。
NHK世論調査 原爆投下日を7割が不正解 NHKニュース 2015/08/03 4:18)
引用:https://www.huffingtonpost.jp/2015/08/03/hiroshima-nagasaki-day_n_7923866.html
 

 

 

 

目次

① そもそもヒロシマの原爆って?
② 小学校
③ 中学校
④ 高校
⑤ まとめ

 

 

 

そもそもヒロシマの原爆って?

 

 1945年8月6日8時15分 人類史上初めて核爆弾が都市に向けられました。

1発の爆弾が広島の中心部上空600メートルで爆発し、熱線により爆心地付近の温度は3000〜4000℃にもなりました。

爆風で建物は倒壊、逃げ遅れた多くの人々が建物の下敷きになり爆風とともに火が建物に引火し焼け死にました。

原爆の被害はこれだけでなく、投下後に降った“黒い雨”と呼ばれる放射能を浴びた雨が降りそれを浴びた人々は急性白血病の出血などのあらゆる症状により苦しみ、多くの人が亡くなりました。

これらの被害により約56万人が被爆、原爆投下の年の年末までに約14万人が亡くなりました。現在も原爆症で苦しんでいる被爆者が約16万人いらっしゃいます。

 

ちなみに”ヒロシマ”の表記は多くの場合、被爆都市としての街であるという意味からこのように表記されます。

 


引用:https://www.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/special/hiroshima_genbaku/

 

 

 

〜小学校〜

 

 8月6日に学校に登校し各クラスにおいてあるテレビで平和記念式典の映像をみて、亡くなった方に黙祷を捧げ、その後被爆者の方にお話を伺いました。

 

特に印象深かったお話が、市内を流れる元安川には熱さで苦しむ人々が水を求めて集まっていましたが、水を飲むと死んでしまうため死体が重なり血の海であったという話でした。手からは皮膚がただれて垂れ下がり「水をください」と言いながら歩いていた。

そんな話を聞いてすごく原爆に対して怖いというイメージがどんどん膨らんでいきました。当時、小学生だった私はこの平和教育を受けた日の夜は眠れなかったです。

 

引用:https://www.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/special/hiroshima_genbaku/

 

 

〜中学校〜

 

 夏休み中に学校に登校し、全校集会で原爆に関するドキュメンタリーを観ました。

原爆が投下されてから3日後には電車が動いたというほど、人々の奮闘は凄まじいものであったということをここで改めて感じました。

 

引用:https://hiroshimaforpeace.com/atomic-bombed-trams-that-supported-the-reconstruction-of-hiroshima-part-1-car-no-651/

〜高校〜

 

 1年次には被爆者の方のお話、2年次・3年次にはヒロシマの原爆に触れた映画『この世界の片隅に』と『夕凪の街 桜の国』の鑑賞をしました。

 

1年生の時に聴いたお話で印象的だったのは、原爆投下当日はよく晴れた日で、米軍からすれば原爆の効果が良く見える“いい日”だったと被爆者の方がおっしゃっていたことです。

 

また2年次、3年次の映画を通じての平和学習はそれまで被爆者の方から聞いてきたことを視覚的にも情報を得ることで当時の状況を整理でき、よりリアルに想像させました。

私は映画での平和学習はいつでも誰でも自宅にいながら気軽にできるのですごく良い方法だと思っています。

 

引用: https://www.hi.hkg.ac.jp/blog/hkg_blog/6683/

 

 

 

まとめ

 

 ヒロシマの原爆と平和教育について少しでも知っていただけたでしょうか。

 広島の平和教育は私が思うに、先人へ感謝するとともに戦争に対して怖いというイメージを持たせることで戦争をしない・させない世代をつくることが目的であると思います。実際、私自身、12年間の平和教育で戦争はもちろん、原爆に対して自分が経験していないのにも関わらず怖いというイメージを持っています。しかし、この平和教育のおかげで今の私がいるのは曾祖父母や祖父母の世代の健闘のおかげであるということを理解し、感謝の気持ちも持つことができました。

 私はこのことからヒロシマの平和教育はこれからもずっと行われるべきだと思いますが、広島だけでなく全国の若者にも平和の重要性を知る義務があると思っています。


引用:https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/mizunomiyako/4446.html

 

 

 

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