創業から112年。現存する旅行会社の中では最も長い歴史を持つ日本旅行。
今回は、総務人事部に所属する内田さんにお話を伺いました!
日本旅行ってどんな会社?
本日はよろしくお願いいたします!
早速ですが内田さんが御社を就職先として選ばれたきっかけは何でしたか。
実は旅行が好きで旅行会社に就職したわけではありません。
以前から人事や人材教育に興味があったので、いずれそういった業務に携わりたいと思っていました。
その中でも日本旅行は、私の中の軸にとても合っていると感じたんです。
最終的に日本旅行には一緒に働きたいと思える方がいたのでこの会社を選びました
最初から旅行業界を志望していたわけではないんですね。
それでは入社前と後とでギャップはありませんでしたか。
ギャップというより、「こんなに細かいことまで旅行会社はやっているんだ!」と驚くことはありました。
たとえば、ある会社の社員旅行で「電車での社長の席は何号車のどこの席にして欲しい」というご要望をいただき手配をしたこともあるんです。
旅行というのは形があるものではありません。お客様からのオーダーをもとに一緒に創り上げていくものなんですよ。
そんなに細かいところまで!?
社員旅行といえば、御社は法人向けの商品のシェアが高いのでしょうか。
そんなことはありません。社員旅行や修学旅行などの法人向けの団体旅行と個人のお客様に対する個人旅行の取扱いは半々くらいです。
日本旅行は総合旅行会社として、全てを自社で手掛けているので、個人から団体まで、国内から海外まで、カウンター販売からインターネット販売まで、様々なニーズにお応えすることができます。
その中でも特にターゲットとしている層はありますか。
熟年・シニア層と女性です。熟年・シニア層は、仕事をリタイアされ、時間に余裕がある方々が多いのでクルーズ旅行なども人気です。寄港地だけではなく船内でもゆっくりお楽しみいただけるので、足腰に自信のない方でもゆっくりとご旅行を楽しんでいただけます。
あとは女性同士の旅行「女子旅」は日本旅行公式マスコット「たびーらちゃん」とともに、展開しています。
変化を続ける旅行会社
私は、旅行会社は社会の動向に影響されやすいというイメージを持っているのですが…
その通りです。
例えば東日本大震災や熊本の震災の時、国内旅行者数は大きく下がりましたね。
また、日本旅行は海外旅行の中でもヨーロッパ地域を得意としていますが、フランスなどでテロが起きた時はたくさんキャンセルが発生してしまいました。
そのような事態にどのように対応してみえるんですか。
震災の時は復興キャンペーンを打ち出したり、ボランティアツアーを企画したりしました。
最近は旅行者数がもとの状態に戻りつつあります。
海外渡航者数が減った時は、国内旅行に重点をおいて海外旅行以外での販売に尽力します。
今後、旅行業界はどのように変化していくとお考えですか。
海外から日本にやってくる外国人への対応が変化していくと思います。
日本旅行が現在取り組んでいることとの一つには、地方創生があります。
現在外国人は、東京・京都・大阪・富士山のゴールデンルートは訪れます。でも、リピーターになってもらうためにはゴールデンルート以外の地方都市を開発する必要があるんです。地方の観光局と協力してイベントやツアーを企画し、地域経済への貢献へつなげていきます。
また私たち旅行会社は日本のずっと先の未来のことまで考えているんです。
日本は今少子化が進み、将来的に労働市場において人手不足になることはすでに分かっています。
もちろん学生も減っていく中で、学生数を増やしたいと考えている学校と海外の大学の橋渡しをして、姉妹校をつくるお手伝いをしたりもしています。
海外からの留学生が増え、日本へ移住をする。日本で働く方が増えることで、日本経済の発展につながると考えています。
そんなに先の未来のことも考えて、旅行会社は変化を続けているんですね!
そのような旅行業界で働いていくにはどのようなスキルが必要になるのでしょうか。
流れの変化に合わせて自ら動ける主体性や新しいことを始める提案力が重要です。
そのほかにもお客様と直接かかわるお仕事ですので、お客様のニーズを引き出すなどのコミュニケーション能力をはじめとした、相手の立場になって、思いをめぐらす力が必要です。
では最後に大学生に向けてメッセージをお願いします!
就活が始まる前にぜひいろいろな企業に足を運んで自分の目で見て情報を収集してください。現在旅行会社だけでも国内に1万社以上あります。それぞれ業態が違います。
だからこそ、そのやり方と自分のやりたいことが一致しているのかをよく見極めてほしいです。
人生の中で、一番多くの企業と出合うのが就職活動だと思います。企業のことをよく知ってから就職して欲しいと思います。
内田さん、ありがとうございました!
日本旅行HPはこちらから http://www.nta.co.jp/
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