東京マリオットホテルや、ウェスティンホテル仙台は、誰もが一度は耳にしたことがあるような有名ホテルです。
森トラスト・ホテルズ&リゾーツは、これらのホテルをはじめとする、様々なブランドのホテルを一挙に運営している珍しい会社なんです!
今回は、総務人事部人事担当の後藤さんに取材をして、お仕事の内容やホテルで働くとはどういうことかなどをうかがってきました!
本日はよろしくお願いいたします。
さっそくですが、後藤さんの現在の業務内容を教えてください。
新卒採用をメインとする人事担当をしています。
いわゆる総合職ですが、入社1年目はホテル職と同じようにホテルで実務研修を行っていました。現在の部署に配属されたのは入社2年目です。1年目の時に学んだホテル研修の経験を生かし、当社ホテルでの接客仕事のやりがいや、ホテルマネジメントの魅力をお伝えする仕事をしています。また、リゾートホテルの繁忙期には短期間ですがホテルでも定期的に応援勤務をしているので、デスクワークだけでなく体を動かして仕事をすることもありますね。
1年目の実務研修は総合職でも必ずどこかのホテルに配属されるのですか。
1年目は現場を知るために、総合職もそれぞれの施設でマルチタスク研修を行います。
マルチタスク研修とは、1年間でベル、フロントなどの宿泊担当と、レストランなどの料飲担当両方の部署をすべて経験するものです。私たちはすべての事業所(ホテル)と円滑にコミュニケーションを取りながらホテルの運営改善をしていく上で、ホテルの全部署の業務を理解していることが必要不可欠だからです。
総合職は2年目から本社に戻り、オペレーション統括、マーケティング、広報、人事などホテル全体の運営に関わる様々な部署に配属されます。ホテル職はマルチタスク研修のうち、最も適性のあった部署に配属されます。
1年目にすべての部署を経験してみていかがでしたか。
今まではホテルに対し単純に華やかなイメージを持っていましたが、実際に働いてみると、ゲストに快適な滞在をご提供するため臨機応変に対応したり、宴会を成功させるために大人数で時間をかけて事前準備をしたり、その華やかさを支えるために多くのスタッフが陰で努力をしている姿を発見しました。
この努力があるからこそ一流のサービスが成り立つことに納得し、これから働き続ける上で、良い意味で、自分がお客様として見ていたころとのギャップが埋まりました。
また、実務研修を通して自分のキャリア志望にも変化がありました。
入社前、私はホテルの魅力を伝えるマーケティング系の仕事を希望していました。しかし実務研修を通して、ホテルという場所はパフォーマンスをする「ホテリエ」の重要性に気が付いたので、そのホテリエがより働きやすくなる環境を作りたいと思い、現在の人事部で働きたいと思うようになりました。
2年目以降、部署に配属される際に希望を出すことはできるのでしょうか。
部署の配属は100%希望が通るわけではありません。ですが特に1年目は定期的に、総合職であれば人事担当者、ホテル職であればホテルのマネージャー(部長)と面談をする機会がありますので、自分のキャリア目標や希望を定期的に上司に伝えられる環境はあります。
上司の方とお話をする機会が多いんですね!会社全体としてどのような人が多いのでしょうか。
ホテルは「楽しさ」を提供する場です。やはりそういったことが好きな人が集まっています。また、わたしたちの会社はゲストの想像を超えるサービスを提供するため常に新しい企画を考えているので、積極的にアイデアを言う人が多いです。そしてお互いに意見を出すことができるような雰囲気だと感じています。
東京マリオットホテル内の「ラウンジ&ダイニング G」
後藤さん自身はどうしてホテルで働こうと思ったのでしょうか。
学生のころは旅行をするのが趣味だったのですが、就職活動中なかなか志望業界を絞れない中で「自分はどんな業界の知識に詳しくなりたいか?」と考えた時、旅行業に関する仕事なら興味を持って仕事に励めると思ったんです。実際旅行会社も選考を受けていました。旅行業の中でも「ホテル」は、行ったこともない初めての土地で、旅行者がより安心して過ごすために重要な役割を果たしていると思いました。
宿泊面で世界中のお客様が、安心して快適な旅行ができるために貢献したいと考えたのがきっかけです。
実際にホテルで働いてみての苦労とやりがいを教えてください。
ホテルは24時間365日稼働しているので、勤務時間も休みも不特定です。体力的にハードな一面もあります。
でもとても遠い国のお客様やVIPのお客様など普段かかわることができないような方々をはじめとした毎日違うお客様に出会い、様々な価値観に触れることができるので飽きることがありません!
たくさんホテルがある中で御社を選んだのはどうしてでしょうか。
森トラスト・ホテルズ&リゾーツは、フランチャイズ形式で様々なホテルブランドの名前をお借りする代わりに、責任を持って運営を担っています。
複数のブランドを保有しているので、一言で弊社がすべてを運営しているといっても、そのホテルタイプは多種多様です。
一つの会社にいながら様々なホテルタイプの仕事を経験できることに大きな魅力を感じました。
あとは新規ホテルの立ち上げなど、新規事業にも積極的に取り組んでいる印象を受けたので、これからの日本の旅行業界に適した将来性のある会社だと感じました。
さらに、弊社の社長は女性なんですが、いったいどのような経営をしているのだろうと思ったのもきっかけです。
社長が女性の方なんですね!
社長自身にもお子さんがいらっしゃるので、弊社では「働き方改革」に積極的に取り組んでいます。1年目のマルチタスク研修もその一環なんですよ。若手の段階で様々な部署のスキルを学んで基礎をつくり、残業の要因の一つとされる「その部署の人にしかできない仕事」をなるべくなくすことで、男女問わず効率よく働けるような仕組みづくりを目指しています。
御社におけるキャリアはどのようでしょうか。
複数のホテルを運営しているので、一か所のホテルで働き続け支配人を目指す人や、いろいろなホテルに移りながら経験を高める人、本社で働く人など多種多様なキャリアアップの道があります。
それでは最後に後藤さんは人事担当として学生のどのようなところを見ているのでしょうか。
ホテリエは接客時の表情や話し方でそのホテルの印象に直結するので、人事担当相手でも会話をしているときにアイコンタクトをとれているか、誠意の伝わってくる受け答えができているかは重視しています。
あとは当社に限らずホテル業界に詳しくなりたい気持ちを持っているのかを見ています。
入社後にも努力と向上心を継続できる方と、一緒に働きたいからです。
ありがとうございました!
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