【『漫泊』特集】一晩中漫画体験を提供するホテル!?〈第2弾〉は〈第1弾〉の続編となります。まだ〈第1弾〉を読んでいない方はぜひこちらからチェックしてみてください!
【『漫泊』特集】一晩中漫画体験を提供するホテル!?〈第1弾〉
ー外国人のお客さんだからということで注意してやっていることはありますか?
注意することではないんですけど、教えて欲しいことがいっぱいあるのでいろいろ聞いていますね。
ー確かに普通のカプセルホテルだとオーナーと話すことはなかなかないですよね。
多分ないですね。かなり喋っていますからね(笑)。意外と外国人だと滞在が長い方が多くて日本人だとやっぱり一泊が多いんですけど海外の方は10日間や1週間とかなんですよ。だからフロントでの交流以外にも外に一緒にご飯を食べに行ったりもしましたね。スタッフには一緒に遊びに行った人もいます(笑)。
ーフロアは男性と女性で分かれているのですか?
そうなんです。千代田区だと旅館業の縛りで男女分けないといけないんです。先ほども言いましたが、旅館業として運営するには細い衛生条件の規定があって便器の数も決められています。ここ便器の数がものすごく多いんですよ。2フロアでトイレ11個もあるんです。もうトイレにこもり放題ですよ(笑)。
ーすごい数ですね(笑)。トイレの中で漫画読めちゃいますね。
これはもう本当に区の規定で法律に従うために法律に準拠して設置しています。
ー漫画も男女の2フロアに分けているようですが、お互いのフロアに出入りすることはできるのですか?
12時から19時は出入りオッケーにしています。これもお客さんと話して何時までだったら来てもいいかいろいろ聞いた結果この時間帯に決まったんです。女性がどっちかって言うと男性フロアに行きたいって言うことが多いですね。
ー男性が女性フロアに行きたくても気まずく感じてしまうのではないでしょうか?
そうですね、スタッフの僕でもやっぱり女性フロアに行くのはちょっと気まずいですね(笑)。でも一応スタッフにお願い声かければ(漫画を)取ってもらうことはできるので、なんやかんや言ってコミニケーションで解決できちゃうんですよね。
ーなるほど。MANGA ART HOTELの魅力はなんですか?
魅力はやっぱり「アート」の観点からいろいろキュレーションされた漫画と出会えることですね。そして漫画だけに集中できる環境がある。
ー本当に全然知らない漫画が多くてどこから手をつければいいかわからないんですが、どういうものから読み始めればいいとかおすすめはありますか?
どんな漫画が好きですか?好きなタイトルとかジャンルとかを教えてください。
っていう風にお客さんの好みを聞いておすすめを紹介します。
ーなるほど!私自身、最近は「宇宙兄弟」とか、後はちょっとダークなSFとか。兄弟ものが好きかもしれないのですがおすすめの作品はありますか?
「東京エイリアンブラザーズ」が思い当たりますね。
ー対照的な兄弟とか好きです。
だったらもう完全に「東京エイリアンブラザーズ」ですね(笑)。
「東京エイリアンブラザーズ」は地球から生まれで住んでいる兄弟の話でなく、宇宙から地球に来る兄弟についての話なんです。
弟が最初に地球を乗っ取ろうとして日本人の大学生としてくるんですけど、すごいうまく溶け込めて、これから侵略するぞって言う時にお兄さんが地球に来るんです。そしてそのお兄さんがすごくイケてないんですよ。死ぬほどイケてなくてセンスかやばいんですよ。大阪のおばちゃんみたいな服とか着てて(笑)。なぜそんなお兄さんが送られてきたかっていうと自分たちの惑星でもだめだめなお兄さんでさえ地球に適応できたら地球は侵略するに相応しいんじゃないか、じゃあお兄さんが地球に馴染んだと言える指標として、お兄さんに地球人の彼女が出来たらそれは侵略する合図だって事でがんばれっていう感じの話です。全3巻なので読みやすいですよ。
ーとても面白そうですね!ぜひ読ませていただきます!こうやってお客さんにパッとおすすめできるようになるまで結構な量の作品を読んでいるのではないでしょうか?
そうですね。やばい時は1日50冊とか…もう1人の代表の吉玉は1日100冊とか読んでたので相当な数を読んでましたね。
ーでも代表のお二人で選書しているので大変ですよね。
最近は2人だけでなくスタッフの子も漫画たくさん読んでる子を選んで雇っているので総合力でがんばっています。漫画って1日40冊ぐらい新刊が出るので年間で約1万5千冊ぐらいです。過去出た作品も読んでいくので、どんなに読んでも全部読むっていう事は不可能なんですよね。
ー開業までの挑戦、または苦労があれば教えてください。
つまらない話ですけど、苦労はやっぱりお金の調達ですね。内装費、工事費がびっくりするほど高いんですよ。あとはさっきも言った通り、漫画を選ぶために辛くなるぐらい漫画を読んだことですかね(笑)。漫画を読むのは娯楽のはずなのに読みすぎて苦しくなってきて、開いた瞬間「あ、ちょっとタンマ。」って脳が受け付けない時もありましたね。
ー…話を聞いているだけでも気が遠くなりそうです(笑)。作品数が多いのもそうですが、巻数が多い作品もありますよね。MANGA ART HOTELでは何巻までしか置かないとか決まっていますか?
実は決めてないんです。ただジャイアントキングとか何十巻もある作品は確かに素晴らしいんですけどメジャーすぎるのかなぁと思って。なのであえてあまり知られていない、巻数の少ないものを最近は意識して選書はしていますね。
ー(共通質問)かっこいい大人とはどんな人だと思いますか?
高校生だけど漫画「ブルーピリオド」の主人公矢口八虎(やぐちやとら)君はすごいかっこいいと思います。
八虎くんは東京芸術大学を受験するイケメンの不良高校生なんだけど、頭が良くて結構何でもできちゃう子なんです。ただすごく冷めていて、高校の友達と日本代表の試合を見ている時も周りが日本進出決定でみんな感動して泣いてるそばで八虎くんは「人の努力で感動してんじゃねえ」って考えているのです。その八虎くんのスタンスには強烈に感動しましたね。そのあとたまたま絵と出会って、八虎くんが絵に人生を捧げる感じで話が進みます。
高校生でそんなスタンスを持っていたらそりゃ大物になりますよ。でも普通の人は他人の努力で感動して終わりなんですよ。感動する映画で簡単に泣けますし、まさにスポーツ試合とかでも自分のことのように共感できる。それに対し、八虎くんの、自分が努力して成し遂げたことで感動しようっていうスタンスはかなりかっこいいですね。
ーたしかにすごくかっこよく感じます!ぜひ「ブルーピリオド」もいつか読ませていただきます!本日はありがとうございました!
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