100kmロケットMOMO
航空・旅行/宇宙

目指せ宇宙征服!?/インターステラテクノロジズ

 月面基地や火星移住計画が発表されてはいるが、宇宙事業なんて自分には遠い世界。そう思ってしまいますよね?

宇宙事業ってどんな人がやってるの!?を探り、宇宙事業を身近に感じてもらおうという企画です!

 

第1弾はなんと、インターステラテクノロジズ代表取締役社長の稲川貴大さんにお話をお伺いしました!

 

インターステラテクノロジズ
「誰もが気軽に行ける宇宙を」をコンセプトに、安いロケットの技術開発を行うベンチャー企業。目指すはロケット業界のスーパーカブ。現在は観測ロケットMOMO2号機の開発を進めている。pic_charactor
 

 

〈 目次 〉

1.「好き」を追究して始めたロケット開発

2.目標は宇宙征服!?

3.誰もが行ける宇宙を実現するために

 

稲川さん

稲川貴大さん

 「好き」を追究して始めたロケット開発

—稲川さんがロケット開発を始めたきっかけを教えてください。

 私は学部生時代に鳥人間コンテストで飛行機の設計をしていました。そこで、ものづくりのやりがいや達成感、面白さにのめり込んで行きました。やがて、修士課程に進むとき研究以外にも何かをやりたいと考え、ロケットをつくるサークルを立ち上げました。ロケットってNASAやJAXAのエリートがつくるもので自分には遠い世界だと思っていましたが、いざ始めると意外とつくれるものだということに気が付き、ロケットづくりに没頭していたところ、弊社の前身である会社に手伝いへ行くようになり、縁あって入社しました。

 

 

—ロケット開発を行なっている大きい企業に入ることは考えなかったのですか?

 もちろん考えましたが、就職活動で落ちました。やはり狭き門ですし縁もなかったのかもしれません。もともと大きなものをつくることに興味があったので、部品メーカーに行こうとはあまり思わず、当初は宇宙とは全く関係のないカメラメーカーに内定をもらいました。しかし、インターステラテクノロジズの設立者である堀江貴文さんからお誘いをもらい、入社式で内定を辞退したんです。

 

 

—内定を辞退してロケットの道に飛び込んだり、ロケット技術を学ぶために北海道まで行ったりしたそうですが、何がそれほど稲川さんを動かしたのですか?

 面白そう!ただそれだけです。「好き」だから「知りたい」から他の大学や様々なところに行っていて技術を学んでいました。すごく真面目に勉強に行ったというよりは楽しそうだなっていう軽いノリで動いていましたね。

 

 

—稲川さんのように好きなことを見つけ、活躍するコツは何かありますか?

 あまり深く考えないことだと思います。タイミングや運も大きいと思いますね。私自身も学生時代にノリと勢いで色々なところに足を運んだおかげで様々な人にめぐり会い、結果として今に繋がっています。空振りになることの方が多いですが、振らないとボールは当たらないようなもので、とりあえず何でもやってみることが大事かなと思いますね。

 

interview

目標は宇宙征服!?

—稲川さんは社長としてもご活躍されていますが、会社のチームワークの特徴を教えてください。

 ロケット開発はかなり複雑なので、開発の方向性は一致させますが細かい部分はそれぞれの技術者の裁量に任せるといったチームビルディングをしています。ひたすら計算をする人、溶接をする人、部品を加工する人といったプロフェッショナルの集団なので、目標を1つに見定めて全体をつなぐことが自分の仕事だと思っています。

 

 

—企業としての成功の秘訣はありますか?

 一歩も二歩も進んだ目標を立てることが大切だと思います。大きな目標を掲げることで周りに協力してくれる人が集まったり大きな変化が訪れたりすると思いますね。実はインターステラテクノロジズの前身であるなつのロケット団の目標は宇宙征服でした(笑)新しいものを生み出すときはこのくらいぶっ飛んだものの方が良いと思います。

集合写真2

 

 

誰もが行ける宇宙を実現するために

—今年の夏、MOMO初号機の打ち上げに失敗した時の会社の雰囲気はどうでしたか?

 緊急停止というコマンドを押した瞬間から「次どうする?」と話していました。落ち込むことよりも次に向けて課題を解決することに燃えましたね。MOMOの打ち上げは全てが新しいことだったので、課題が明確になり開発の大きなステップを踏むことができたと思っています。

 

 

—ロケット開発で大変なことはどう乗り越えていますか?

 とにかく試行錯誤することです。ロケット開発は地道な作業が続くので大変ですが、部品が1つできたことの喜びで得られる細かい達成感などを糧にしています。

 

 

—苦労を乗り越え打ち上げに成功した時の気持ちは?

言葉では、「それが生きがいになるくらいの達成感や感動があるほど良いもの」という言い方にはなりますが、「そりゃ、もうとにかくいいもんですよ!」

いちご打上げ写真

 

—誰もが宇宙に行ける世界はいつ実現すると思いますか?

 これは宇宙産業がどれだけ盛り上がるかで決まると思っています。スペースシャトルやソユーズは何十年も前から飛んでいるのに、未だに限られた宇宙飛行士しか宇宙に行けないのは宇宙にアプローチする経済システムがないからです。実は、テクノロジーの問題ではなく、なぜ宇宙に行かなければならないのかという答えを早く出すことが鍵になっていていると思います。

 

 

—最後に宇宙に興味のある学生へメッセージをお願いします!

 宇宙開発は天才博士やスーパーマンみたいな人だけが関わるものではないと思います。宇宙はこれからもっと面白くなる産業だと思うので興味のある人はぜひ夢を持って宇宙開発の世界に飛び込んできてください。

 

 

—稲川さん、ありがとうございました!

集合写真1

 

 

【編集後記】

 今回は宇宙事業ってどんな人がやっているの!?という切り口で取材しましたが、宇宙開発はスーパーマンのような人だけが関わる世界ではないと強くおっしゃっていたことがとても印象的でした。何よりも「好き」という気持ちが大切だということを稲川さんのお話を通して感じました。

 

☆インターステラテクノロジズはクラウドファンディングも実施しています!

詳細はこちら→MOMO2号機をみんなで飛ばそう

 

 

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gakuseikichi

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