日本で運航されているLCC(格安航空会社)の中で唯一、100%日本企業のバニラエア。そんなバニラエアが提供する、100%日本企業出資ならではのサービスについて、販売促進部長の浜岡さんにお話をお伺いしてきました。さらに、LCCのみが集まる成田空港第3ターミナルにも行って来たので、その様子もレポートします!
―浜岡さん、本日はよろしくお願いいたします。
バニラエアは、100%日本出資の会社だと伺いました。
はい、弊社はANAが100%出資する会社です。成田空港をベースに運航しております。
お客様の安心・信頼を獲得できる運航品質と低運賃を両立させ、日本特有のきめの細かいサービスで、成田発LCC No.1を目指しております。
―成田空港からの運行が中心ということですが、国内線と国際線の割合はどうでしょうか。
現在、国内線と国際線の割合は、約半分です。
機体をエアバス320に統一しているので、国内を飛んだ機体が次は海外に飛ぶというように、国内と海外とで機体の区別はしていないので効率的な運航ができています。
また、バニラエアの場合、台北の空港を第2のハブとして使用しているので、国際線も充実しています。
―では、日本人特有のきめの細かいサービスとはどのようなものでしょうか。
日本人は、よく「気が付く」ことができると思っています。
バニラエアのアテンダントもお客様のニーズに対して敏感に「気が付き」、それに全力で応えようとしています。
また、「こだわりが強い」ということも“日本人ならでは”ではないでしょうか。例えば、バニラエアでは、目的地に到着してから次の出発までの間に、アテンダント自らが機内清掃を行っています。座席の下やシートベルト、機内販売冊子まで細かく清掃・整頓しています。
―そのようなサービスを施すためのスタッフの教育は充実しているのでしょうか。
バニラエア独自の訓練はもちろん、ANAが実施する訓練にも参加をすることでより良い接客を実現できています。
―LCCと聞くと、ドリンクが無料で提供されないなど、サービスが十分でないイメージがあるのですが…
LCCの特徴として、「お客様のチョイス」でサービスを提供する、ということが挙げられます。
ドリンクも機内販売も、必要とされるお客様自身のチョイスで購入していただければと思います。
実は、機内販売にはかなりこだわっているので、とってもおいしんですよ!
ぜひ一度食べてみていただきたいですね。
―今後LCCはサービスと価格のどちらに傾倒していくとお考えですか。
LCCの特徴である航空券の安さを追求するのはもちろんですが、サービス面も当然向上させるつもりです。
これからも日本人特有のきめの細かいサービスを提供できるよう努力していきます。
―ありがとうございました!
LCCが集まる成田空港第3ターミナルをレポート!
この後、浜岡さんからお話を聞いて、成田空港第3ターミナルに行ってみた。
第3ターミナルは、LCCのみが集まっているターミナルである。
第2ターミナルから第3ターミナルに向かう途中、その通路には、お客様にとって順路が分かりやすいように赤と青色の線が引いてある。まるで陸上のラインのようである。
第3ターミナルに到着すると、第1・第2ターミナルとは異なり、天井は低く、電気管などがむき出しになっていた。
利用者も比較的若い人が多いようで、ターミナル内はざわざわと活気にあふれているという印象を受けた。
食事をするところは、フードコート形式になっており、お馴染みの長崎ちゃんぽんやフレッシュネスバーガーなどが入っていた。
第3ターミナルは、かなりアットホームな雰囲気で、今までの空港に対するイメージとは打って変わり、旅行に対するハードルが低く感じられた。
LCCの存在と同じように、空港も旅行の概念を変えていっているようだ。
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