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航空・旅行/宇宙

衛星を使ってワクワクするビジネスを/アクセルスペース

 

宇宙事業ってどんな人がやってるの!?を探り宇宙事業を身近に感じてもらう企画第2弾です!

 

(第1弾→目指せ宇宙征服!?/インターステラテクノロジズ

 

 

今回は株式会社アクセルスペース 事業開発・営業グループの細沼有美(ほそぬまゆみ)さんにお話をうかがいました。

 

理系で宇宙関係の仕事を目指している人はもちろん、宇宙に興味のある文系学生も必読です!

 

アクセルスペース
2008年創業。「超小型人工衛星」の設計開発およびそれによって取得するデータの提供を中心事業とするベンチャー企業。現在すでに3つの衛星を打ち上げ、運用中。

 

 

〈目次〉

・アクセルスペースが実現すること

・アクセルスペースの魅力

・宇宙開発に携わる人ってどんな人?

・これからの宇宙開発に向けて

 

 

アクセルスペースが実現すること

—アクセルスペースさんは企業向けに「マイ衛星」というサービスを展開していると聞いたのですが、それはどのような事業ですか?

 企業が独自の衛星「マイ衛星」を運用し、そこから得られる情報を様々に利用することを実現させるサービスです。事例としては主に気象情報を提供する株式会社ウェザーニューズ様が所持する「マイ衛星」があり、北極海の氷をモニタリングしています。この衛星によって、今まで横浜からノッテルダム(オランダ)に行くときにマラッカ海峡やスエズ運河を通っていた貨物船が、北極圏を航海することが可能になっています。衛星からの情報により北極の溶けた氷の間を通ることで、距離を2/3に縮め時間や燃料コストをカットできているんです。

 

 

—他にも現在進行中の事業はありますか?

 「 AxelGlobe」という事業を大きなミッションとして掲げて取り組んでいます。「アクセルグローブ」は2022年までに50機の衛星を打ち上げることで宇宙のインフラを構築し、毎日世界中の地表画像を更新できるようにするプロジェクトです。50機の衛星により人が経済活動を行う全範囲をカバーできるので、農業や環境問題の解決など様々な用途に利用できます。

 

 

— 画期的な事業を展開しているんですね!

 

 

アクセルスペースの魅力とは?

 

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— ところで、会社の外観がとてもおしゃれですね!

 ありがとうございます。一見近代的に見えますが、社内には畳のミーティングスペースがあり、和のテイストが混ざったデザインになっています。

 

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—面白い工夫ですね!外国人のエンジニアの方もいらっしゃるのですか?

 はい、実は約45人いる社員の半分程10カ国以上から集まった外国人なんです。国際色豊かで日本人にはないような発想が溢れています。また、他にも様々なバックグラウンドを持つメンバーがいて、それぞれが自分の強みを生かして仕事をしていますね。

 

 

—他にも会社の特徴について教えてください。

 席の配置が部署ごとに決められていないことは特徴的だと思います。私は事業開発・営業グループですが、前の席にはエンジニアが座っていたり隣は社長だったりします。同じチームなら毎日話すのですが、違うチームだと会話をする機会がなくなりがちです。この座席配置により部署を超えてたくさんのコミュニケーションが生まれています。専門外のことでわからないことがあればすぐに質問できますし、面白いことをやっている人がいたら何やっているのか気軽に聞けるので楽しく仕事ができていますね。

 

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—とても楽しそうな雰囲気ですね!その核心にはどのような社内文化があるのですか?

 仕事外で自由に好きなことをやっている人が多いと思います。ビジネス以外でも色々な出会いから新しいことが生まれる可能性もあるので、考えを研ぎ澄ますためにも好きなことができるという風土はあると思います。私は子どもが1歳になったばかりなので今は子育てと両立してやっています。

 また、私たちは常に地球を見て仕事をしているので、誰よりも地球が大好きな人たちだと思いますね。

 

 

宇宙開発に携わる人ってどんな人?

 

—細沼さんも宇宙や地球が好きでこのお仕事を始められたのですか?

 いいえ、私は特に宇宙が好きというわけではありませんでした(笑)。私は大学卒業後、住友商事で6年間働き、その後ITベンチャー企業に転職しています。そして、アクセルスペースに入ったのは、さらに1年の専業主婦期間を経てからなんです。

 

 

—そうなんですね。前職ではどんなお仕事をされていたのですか?

 住友商事では国内外のインフラ事業の経理やシェールガス投資を担当していました。やりがいのある仕事でしたが、すごく大きな投資案件が多かったので大きなプロジェクトのほんの一部にしか関われていない印象がありました。ビジネス全体が見渡せる仕事をしたいと思いITベンチャー企業に転職しました。その後、専業主婦をして子どもが生まれたのですが、外で誰かと繋がって社会に貢献したいと思うようになり、縁もありアクセルスペースに入社しました。アクセルスペースの衛星はビジネスとしてさらに活用できる余地があると感じ、衛星のさらなる価値付けをしていきたいと思い入社を決めました。

 

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—最初に住友商事に就職したきっかけは何ですか?

 私は就活時、「この分野で働きたい!」というものは特になかったのですが、研究職ではなくビジネスの世界で仕事をしたいと思っていました。また、海外の人と繋がる仕事がしたいと思っていたので、そのような土壌のある商社がいいなと思い入社しました。

 

 

—そうだったんですね。過去のお仕事が現在につながっていることはありますか?

 私はアクセルスペースでは、毎日様々な人に会って「弊社の衛星画像を使って何か面白いコラボレーションをしましょう」と提案する役割を担っています。なので、過去に出会った人たちをたどって、エネルギー関連会社、IT系企業、コンサルティング会社など様々な業界の会社を回っています。提案内容は様々ですが、例えばコンサルティング会社であれば「衛星画像を利用したマーケティングツールを開発しませんか」などと提案していますね。自分が以前働いていた会社で得たつながりは大きく生きています。

 

 

 

—現在のお仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?

 アクセルグローブのビジネスはこれから本格化していくので、私のアイディアを活かせる可能性が多分にあることにやりがいを感じます。ものをただ売るのではなくて自分がつながってきた人たちと共同で開発することができるのでいつもワクワクして仕事をしています。

 

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—それはやりがいを感じる反面、責任が大きいように感じますが、大変なことはどんなことですか?

 確かに責任は大きいです。ベンチャー企業は一人ひとりの存在が大きいですし、自分で契約を取らなければビジネスは終わってしまうので、常に危機感を持って仕事をしています。ただ、逆にそれがモチベーションにもなります。

 

 

—宇宙開発は学生からすると遠いものに感じてしまいがちですが、実際に働かれてみてどうですか?

 難しい物理の公式を理解したりやプログラミングができなくても、宇宙に関われる仕事はいっぱいあります。文系でも理系でも宇宙への関わり方はたくさんあって、大事なのは、宇宙業界で自分が何色を出せるかだと思いますね。私は過去の職場で得た人脈を生かすことで自分の色を出し、お客さんと共同で面白いものを開発して衛星を価値付けるという側面で宇宙開発に関わっています。宇宙開発って実はハードルの高いものではないと思いますね。

 

 

これからの宇宙開発に向けて

 

—宇宙事業をより盛り上げるためには何が必要だと思いますか?

 宇宙サービスは高いものなんだというイメージを変えることが必要だと思います。アクセルグローブの事業も、例えば旅行に行くときに「あの場所の衛星画像買っとく?」という軽い感じで買えるようなサービスに落とし込んでいくことが大切だと思っています。

 

 

—細沼さんのこれからの目標を教えてください!

 アクセルグローブのサービスをしっかりと価値あるものとして存在できるようにしていきたいですね。今はお客さんと一緒にワクワクする共同開発の話をたくさんしていますが、これをアイディアで終わらせるのではなく、しっかりと形にしていくことが目標ですね。

 

 

—最後に宇宙に興味のある学生へメッセージをお願いします!

 宇宙は今注目を浴びている産業でもありますし、市場もどんどん広がっているので面白いと思います。私自身ははじめから宇宙業界を目指していたわけではないのですが、宇宙に興味があるならば是非入ってきてほしいです。文系でも理系でも自分の得意なことで宇宙開発に関わる道はあると思いますし、そうすればもっと楽しく宇宙業界で働けると思うので、大学で自分の好きを極めた上で宇宙業界に来てください!

 

集合写真1

 

—細沼さん、ありがとうございました!

 

 

【編集後記】

細沼さんのお話から、ビシネスという側面で宇宙開発に携わる魅力をたくさん感じました。特に、「宇宙への関わり方はたくさんあって、大事なのは宇宙業界で自分が何色を出せるか」という言葉がとても印象的でした。

自分の「好き」を生かして宇宙開発に貢献できることってたくさんありそうですね!

 

 

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